闇乃 影司の独白

 Side 闇乃 影司


 大切な人を大勢失った。


 苦しかった。


 泣いたのも一度や二度じゃない。


 でも、そんな自分でも支えてくれている人たちがいた。


 だから自分はここにいる。


 それでも心を蝕む時があり、影司はワザと女にダラしないダメなキャラクターを演じて自分に興味がある女性達から離れようと思った。


 ダラしのない女性関係を暴露してでも、肉体関係の有無さえ告白してでも突き飛ばしたことがある。


 それでも周りの女性たちはいい女すぎた。


 一種の頭の病気ではないかと影司は疑ったことがある。


 そんな女性達に支えられて今がある。


 同時にレイやブレイドにも助けられた事もある。


 天照学園のヒーロー部や悪の組織部の面々。


 ヒーローチーム、WINやフェアリーフォースなどにも。


 そこまで思って影司は(自分には勿体ないな)と一人涙を流す。


 場の流れとはいえ、罪を犯した。


 大切な人を死なせてしまった。


 世界の命運と友人の命を天秤に掛けて、友人の命を選択した事もあった。


 そんな自分には周りの人達との想いは眩しい。


 とても眩しすぎる。

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