第5話
「え~と、今、なんと?」
とてもビックリした。うん。驚いた。
「あら?聞こえなかったかしら?私をあなたの旅に連れていって欲しいと言ったのだけど。ああ、あと
いや、そんなサラッと言われても困るんですが。
「いや。無理です。」
「えぇ…。そんなこと言わないで?」
「いや、ほんとに。無理です。」
何をどう言われても、無理なものは無理なのだ。
無茶なことを言うのはやめていただきたい。
「う~ん。せっかく興味を持ったから、付いて行ってみようと思ったのだけど…。
――仕方ないわね。勝手に付いてくわ。」
ん~?それはそれで困るっていうか…。
ガゴンッ
扉の開く音。
それと同時に、低く響く大声が聞こえた。
「これより!
「「「オオー!」」」
大きな掛け声が聞こえる。
「……また来たのね…。」
「帝国騎士団の皆さんですね…。」
あの感じはそうだ。声を聴いたことがある気がする。
「もう…面倒くさい…。」
なんだか、あの
「あら?あなたがため息を吐く必要はないじゃない。」
「いや~なんか、
とても気分が悪い。
「とりあえず隠れましょうか。」
「どうやって?」
「透明化で。」
私は
「あら、
そんなに驚くようなことではないと思うんだけど。
「それでは、これより突撃する!」
「「「オオー!!」」」
帝国騎士団の、大きな掛け声が聞こえる。
「とってもうるさいわね。」
「そうですね。」
帝国騎士団はとてつもない勢いで突っ込んでくる。
でも、私の透明化で
「なっ!どうなっている⁉誰もいないぞ!」
いつも
大変だな。
「とりあえず、ここから出ましょう。」
「あら、いいの?貴方についていくことになると思うのだけど。」
「別にいいかなって。
よく考えたら、世界最強の四竜の一人がついてきてくれるならば、それほど心強いことはないんじゃないかと思ったから、ついていくことにした。
「ありがと~」
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