第4話
通路?廊下?まあ、そんな感じの所を行くと扉があって、そこを開ければ
まあ、竜の体は大きいから、最低限の広さでもかなりの広さになるんだろうけど。
「え~っと、確かこれをこうしてこうすると……よしっ開いた。」
魔力を流して、鍵のようにして、スイッチを押し、魔力の形を保ったまま鍵を回す。
魔法を扱えるものならば誰でも開けられるのだ。
セキュリティー大丈夫か?って思うけど、何回この国の帝国騎士団が捕獲に来ても扉は簡単に開けられるから、特に
「お邪魔しま~す…。」
世界最強の四竜さんの一人(一匹?)に会うので、流石に緊張する。
命が惜しいとか、そういうわけじゃなくて。
ただ単に四竜に会えるということが嬉しくて緊張してるのだ。
ほら、あるでしょ?憧れの人に会うときに緊張する、とか。
そういう感じ。
「ん?ん~?まぁ~た騎士団が来たの~?もう来ないでって言った気がするのだけど…。どうだったかしら?」
奥の方から、大人の女性の声がした。その声には呆れや諦めが含まれている。
「あ、いや、私は騎士団とかじゃなくて、個人的に来ただけなんですけど…。」
とりあえずそう返事をしておく。
というか、騎士団のこと、迷惑してたんだなぁ…。
まあ、あんな毎日午前午後に一回ずつ来られたら、私だったら呆れてしまうし、迷惑だ。
「あら?あなた……聖女ね?しかも
というか、光輪だけで分かるなんて、流石
普通は光輪だけではランクの見分けがつかない。
ランクが高いか低いかぐらいは光輪の大きさから
「それで、さっきから何の返答もないけど…どういった目的で私のもとにいらしたのかしら?力試し?研究?
「あ、いえ。私はただ、世界最強と言われる四竜の方々がどんな方なのか見てみたくて…。それで、一番近い
そうやって本心を伝えると、
「へぇ…。そんな子がいるのね…。驚いたわ。今までそんな子見たことも聞いたこともなかったもの。」
いや、そんな顔で見られましても…。
思わず苦笑いをすると、
「そんな怖がらなくてもいいじゃない。私、怖がられるのはもう
「すいません。怖がってるつもりはないんですけどね。」
そう言って少し笑うと、
「あなた、面白いわね。私に笑いかけるなんて、あの子ぐらいよ?
……そうだわ。いい事を思いついた。こうしましょう。
―――私、あなたの旅についていくわ。
「へ?」
今私はとんでもないことを言われた気がする。
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