第2話 コンビニと小鳥遊さん
17時半。
「あー、終わった〜。香奈は仕事どう?」
疲れた声を出し、楓がこちらを向いた。
「うん、終わった!」
パソコンの入力も完了!OLの1日が終了した。
「おつかれ!途中まで一緒に帰ろうよ。」
楓に誘われ、駅へ向かった。
ここから駅までは少し距離がある。
もちろんタクシーとかは使わない。歩きます。
「ごめん香奈、コンビニ寄っていい?」
「うん!いいよ。」
近くのコンビニに入店する。いらっしゃいませ、と遠くから聞こえてくる。
真っ先に雑誌コーナーへ向かう楓。
雑誌かぁ。ほとんど買ったことないなぁ。
「なんか買うの?」
「うん、いつも買ってる雑誌があるんだ。」
いつも買う雑誌!?月1くらいで雑誌買ってるってこと?
私には考えられないな。スマホで検索すればなんでも出てきちゃうし。
「週1くらいで買うから、結構な出費だけだね。」
しゅ、週1!?
月1でも高いと思ってたのに週1で買うなんて。
でもそう聞くと、少し気になるな。
近くにあった女性向け雑誌を手に取り、パラパラとめくる。
ファッション、は興味ないな。
え、何これクレープ?美味しそう!
って会社の近くじゃん!今度行ってみようかしら。
値段..1個1300円!? 高!無しかなぁ。
はっ、いかんいかん。つい夢中に。
「香奈も買う?」
「あ、いや、私は大丈夫。」
これ、ずっと読んでたら買っちゃいそうだな。読むのはよそう。
雑誌を離れ、スイーツコーナーを回る。
美味しそう美味しそう。最近甘いものなんて食べてない..
ぜんざい1個300円!?高!なしなし!
やっぱりコンビニって怖いなぁ。
雑誌を買った楓が戻ってきた。
「香奈、何も買わない?」
「うん大丈夫!行こっか!」
「あ、せっかく付き合ってくれたから、お菓子なんか奢るよ。何がいい?」
えぇ!やったぁ!お菓子!
って、喜びすぎたらみっともないよね。
「ありがとう!えっと..」
せっかくなら、たくさん入ってるものがいいな。それでいてあんまり高くないもの。
「あ、これ!これがいい!」
「ん?つぶちょこ?これでいいの?」
「うん!これがいい!」
このチョコを毎日一粒づつ食べれば長持ちする!
コンビニって、最高だなぁ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます