第32話 お前はもう…
ソワソワ、ソワソワ、、最近私はソワソワ中。
北斗の拳が大好きなのである。漫画の方ではなく、パチスロの方である。最近、新台が出た!
うー もう、やりたくてしょうがない!!
ギャンブルはNo thank youのミシェルに、この熱い思いを伝えた。
「ダメ!!!そんなのしたら首つることになる!」
どうやら、ハマって身を滅ぼすと考えているようだ。ミシェルはハマりやすい性格ならしい。
案の定反対されるも、私の熱い思いが伝わったのか、どうかは不明も。即、パチンコ店へGO!
人生で初めて入店のミシェルを横目に、エスカレーターを駆け足、ハヤる気持ちを抑えてとりあえず空いてる端の席へ座る。
ミシェルは私の左側に立ち、右上に千円札が吸い込まれていく。高揚しすぎてミシェルのネイティヴの発音のいいSTOP!が出ないうちにと三つのボタンを押す。あっというまにコイン切れ…すぐさま、お財布から千円札を取り出し、
「もう…次で終わるから」
と、震える手。
ポタンを押してるうちに、ケンシロウから青い炎のような闘う気を感じされる気配が見える。またしてもコイン切れ。
「もう、これでおしまいにするから…」
震える声で。左に立っているミシェルを見上げると「ぬ」と言わんばかりの佇まい、無言でじーっと私を見てる。一瞬お互い無言のまま、見つめ合い、騒がしい店内なのに、静けささえ感じるような時間、いや、あれは間違えなく見下してる。
私の初戦はあっという間にミシェル付き添いというカタチで終わった。そりゃ、三千円じゃなにも…涙
パチンコ、パチスロを楽しみにきて三千円だけで終わるのは、全国探してもきっと私だけであろう。
いや、きっとわたしは、新しいパチスロの楽しみ方を見出したような。帰り道の夜空は曇りで星一つなかったが、スッキリした気持ちに満たされた。
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