第5話 大人ライセンス
兵器類の廃棄によって目も当てられない痛ましい事件がおこる事はなくなったが、
利他的で愛に溢れる穏やかな国の外では未だに確執や怨嗟による衝突が起きていた。
デカい的を捉えるのは簡単だが、とゆう話だ。
犯罪者予備軍、とまではいかずとも気質までは変えられず迷惑な連中もいるだろう。
せっかく巨悪を討ち滅ぼしても第2第3の悪魔が現れては意味がない。
日本では成人年齢が引き下げられたが、成人したから大人か?といわれれば、おっさんやおばはんに成ってもどうしようもない人間も存在する。
そこで登場したのが大人ライセンスだ。
正直このパスさえクリアすれば16歳以上なら子供でも大人として認められる。(もちろん子どもとして安全は保護される)
この社会が成り立つには個人の信用が第一なのでルールを守れない者に権利はない。
お荷物を抱えるほどの余裕は世界にはないのだ。
そうして不要品の行く先は一般人の知るところではないが、僻地でも十分に届く食料や物資の事を考えると彼等がどんな生活をしているかは想像に難くない。
胸が痛むニュースを見る事も少なくなった。
こうして正しく廻る歯車の上で皆立派な大人に成っていく。
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