第4話 修羅の国

「悪さをすると修羅の国に行くよ〜」

など子どもの為の脅し文句が、実際にある国なのだから笑えない。


罪を犯し、更生しようのない者達はそこに収容された。


これにより、犯罪件数も以前よりマシになった。

とゆうか、誰も自分より巨大で凶悪なものしか居ない国に身を置こうとは思わないだろう。


犯罪者に待ち受けているのは極限のサバイバルゲームだ。

根っからの戦闘狂やプロの格闘家などが待ち構える孤島から逃げようとすれば海の藻屑と消えるだろう。


そう、この島国では本物のリアリティショーが見られるのだ。

島外に持ち出す事は禁止の上で、銃器を製造していたメーカー達によって殺傷能力はないがダウンさせる事は出来る武器を使った撃ち合いの配信はとんでもない同接数を稼いでいるし、屈強な犯罪者と格闘家の真に迫る殴り合いは人気コンテンツで、熱烈なファンがついている凶悪犯もいる。


脆弱な者が足を踏み入れればどうなるか語る必要はないだろう...

知能犯などはその知力を社会貢献に役立ててもらいたかったものだ。


とはいえお子さまのいらっしゃるお茶の間には流せないし、暴力を推奨しても仕方がないので閲覧するにはライセンスが必要だが。


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