第3話 立国

ヒーロー達は世界政府により保護され、その姿を公にすることはなかった、が、絶対的な存在は世界中の人達に希望を与えるシンボルとして壺を被った裸の男の画像がSNSで拡散された。


資産は全て一度政府に渡り、新たな共通貨が発行された。

もちろん真っ当に富を築いた者達からは鬼のような反発があったが、そもそも世界経済が破綻したので現行通貨に価値はなく、社会貢献度によりがんばりポイントが支給された。

やったね☆


全ての国は武装を廃棄し、現在のネット社会においては国の垣根などそう問題ではないので、人種や生まれに関係なく同じ思想や価値観で繋がったコミュニティが集まり、そのまま国となった。


しかし、性悪な遺伝子はどうしようもないので修羅の国を建てた。世界の果てに。


新たな国々は多様性に富み、

同性婚やパートナーとの子を授かれるLGBTの楽園や、もはやギャオオオォォン!する対象が居なくなってしまったフェミさんのみの国。世界中のガチニートを集めた巨大国家など。


社会的な問題が一切排除されたキレイな国にはエネルギーに満ち、経済は瞬く間に回復し、笑顔が溢れ人口問題は解決した。


ありがとう勇者達!


やむえず新体制を受けいれられない者も少なくはなかったが、彼らは己の道を信じ絶滅するしかなかった。











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