第30話 人気投票3位に居そうな男
拝見、前世の両親へ。シリアスな場面で何故かツボっちゃう事って偶にありますよね。その時はシリアスな場面でも、よくよく考えたら、あれ?これっておかしくね?みたいな事もあると思います。
これらを私は、シリアスたまに笑っちゃう法則と名付けたいと思います。
敬具
フルール・ヤマト・ジャポニカ
「そうだ、冒険しよう」
いつも突拍子もなくやる事を提案し、実行に移そうとするのは最早フルールこと私の代名詞と言っても過言ではないだろう。
「毎度のことながら突拍子もないわね。でなんでそう思ったの?」
お嬢は目頭を押さえながら聞いてきた。差し詰めその姿は友人がダメ男に引っ掛かり、その惚気話を聞いている時とほぼ同じである。
まあ、前世では、相談を受ける友達が居なくて、その手の経験は無いのだけれども。
え?なんで分かるのかって?私はカフェで1人coffeeを飲むのが割と好きだった。その時に周りの会話を聞いてしまう時がよくある。つまりそういうことさ。何言ってんだろ…私
「それは山より高くなく、海よりも深くない理由なんですけど。ぶっちゃけ私って…人殺した事ないんですよ。いつか、仕事の都合上に人を殺す事が来ると思う。
だから、慣れと言うかなんと言うか…盗賊を一狩りして、経験を積んだ方が良いのではないか…と理由です。私にしてはちゃんとした理由でしょ?」
少し負い目感じる風に喋った。その方が同情を誘い易いかな…という浅はかな考えだ。そして、その効果は実を結んだ。
「確かに、その手の事は慣れが重要とよく聞きますしね。折角です、私も参加しますよ。」
お嬢が参加表明をした。
これでパーティは2人、念の為にもう1人欲しいが…カーミンはシアンありきの戦力だから、隠密行動の可能性がある以上、戦力に加算できない。
姉様は……どんなプレイスタイルなのだろう?
ぶっちゃけまだ見た事がない。ぶっつけ本番で合わせるのは難しいと思うから、訓練の為に姉様を誘うか。
「じゃあ、私は姉様を誘いに行きますね。姉様のプレイスタイルが分からないので。カーミンはシアンがデカすぎるので隠密に向きません。
って事で、姉様を誘いに行ってきます。お嬢、1時間後協会の入口付近集合でね。」
「分かったわ。それじゃあ準備しますかね」
各々が準備に取り掛かった。
さて、何故私がいつもより真面目に説明しているか。気分?それともそう言う方向性にするのか?答えは…
……私にも分からん
さて、気を取り直して。Let’s冒険です。パーティメンバーは
『フルールカノンは全てを貫く、ただしCは下がらないフルール』
『親子愛ならぬ姉妹愛でピンチを駆け抜け、小学生は絶対泣かさないアメリア』
『最早伝説級、完璧才女でフェアリーオーラを振り撒くブラン』だ。
なんかエ◯タの神様の芸人紹介文みたいだけどいっか。
きっちり1時間後、私達3人は冒険者協会の前で集合した。私とお嬢は前回のシアン捕獲大作戦の時と同じ格好である。アメリアはいつものクラシカルタイプのメイド服だ。一体どんなギミックが隠されているのか……
「狙うは盗賊討伐クエストです。別に賞金はあまり気にしないで良いです。私が欲しいのは経験なので。」
「そうですね。ただ最低限は欲しいですね。お嬢様用の新作の服代ぐらいはあると良いです」
「別に無料でも良いと思うわ。新作とか言ってどうせミニファッションショーレベルぐらい作るんでしょ。というか無料にしましょう!私の安全の為に!」
三者三様の意見である。まさに女三人寄れば姦しいと言う諺そのままである。
「じゃあ、これにしましょ『討伐、鉄蛾団の団長 報酬大銀貨2枚 推奨ランクB』報酬もあってちゃんと人殺せますし。」
割とあっさり、良さそうな依頼が見つかった。潜伏しているアジトも分かってるみたいだし、楽ショーっしょ。
アメリアは一応Cランク冒険者なので新米冒険者の絡まれるってお約束はないそうです。
「良いですね。アジトの場所はここから少し距離あるぐらいですが…まあ大丈夫でしょう。」
「そうね。最悪野宿するかもってカーミンに伝えてあるし。…けど、なによりも不安なのが、フルールと野宿って事です。」
お?なんだお嬢。フリかな。フリでしょう。フリに違いない。フリであってくれ。
これが私のフリの四段活用だ。みんなも使ってみようね。
「って事で出発しますか、受付嬢さーんこの討伐クエストの手続きお願いしまーす」
「はーい、ってあら?クレイジープリンセス一行じゃない。…これ受けるの?分かったわ。手続きするね。
……この依頼だけど近衛騎士団がすごくやらせたがってる依頼なの…。鉄蛾団は義賊として有名だったんだけど、近衛騎士団とちょっと揉めたらしくてね、討伐依頼出されるようになっちゃったの。それに構成員の殆どが子供なの。
だからね、お願い。私も助けられた事があるし、穏便に済ませてくれませんか?」
成程、どうせ使いっパシリみたいに使ってて、邪魔になったからという落ちかな。
「…私は何も聞いて無い。もし私が彼らを助けたとしても一個人がやった事、協会はそこに関係していないから。ただ、私は自分の目で見て確かめるタイプだから」
これが一番穏便な方法だ。協会に迷惑掛からないし何より、他国の皇女の行動に面と向かって文句を入れる奴は少ないから。
え?なんでこんな事するのかって?それは私が『しない善よりする偽善』のスタンスだからです。
「フルール……分かったわ。早速行きましょう」
何故だろう、私がこの件についてはなんも責任感や義務感無いはずなのに、どこか心の奥で引っ掛かる。殺害対象に情なんて湧かない方が良いはずなのに、戦争などで子供を殺す兵士の気持ちが少し分かった気がした。
討伐に向かう時の私は……足が…重かった。
アジトの場所は王都から北に約20km離れた森である。シアンのいた森のもっと奥の方である。ここら一体の森は『ウッドスライド大森林』と呼ばれている。
曰く、森の奥深くに入り過ぎたら、未来永劫森から抜け出す事ができない。
曰く、森の奥にはエルフの国があるとか無いとか。
この様な噂のあるちょっとやべー森だ。
今回はその森の南側、王都寄りの浅いとこにアジトがあるらしい。
現在位置は地図に書いてあるアジトの大体3km南の場所だ。
「では、偵察機飛ばしますね。一応自分の周りは見えますが、不完全なので護衛よろしくです」
そう言って私は零式観測機を飛ばした。
大体地図通りの位置にアジトがあった。アジトの見た目は完全にツリーハウスだ。見張りは……1人?分からないけど、見えてる範囲には1人しかいない。もし1人だったら不用心すぎじゃないですかね。
「発見しました。地図通りです。見張りは見えてる範囲で1人、恐らく内部を固めてるものと推察できます。」
「相変わらず貴女の索敵能力は異常だね。アメリアは初めて見るだろうけど、これフルールの普通だから驚き過ぎない様にね」
ブランは呆れながらため息を吐いた
「まさかこれ程までとは……正直ただのメイドができるレズ娘だと思ってましたが、評価を改めないといけませんね」
ちょ!私の評価酷くない!?確かにそう思われても仕方ない行動しかしてこなかったけど…いや、仕方ないか。アメリアには実力全く見せてなかったし。
「どうせ私はレズメイド娘ですよ。しっかぁし、私の戦闘スタイルはsearch and destroy 索敵だけではありませんのでご安心を」
「さて、フルールのおかげでアジトの詳細は分かった事ですし作戦を決めましょう。
私達の依頼内容は鉄蛾団の討伐、私達の目標は人を殺すのに慣れる事、けど受付嬢からは殺さないでくれと言われてる。
どうしますか?こんな面倒臭い状態ですし、何かは諦めないといけなくなりますが…」
本当に面倒臭い。けど私には全てを解決す名案がある!私の叡智を堪能すれば良い!
「はい!私に妙案があります。今回の私達の目標は、人を殺すのに慣れる事。2人は冒険者協会の依頼で一回は殺った事あるからこの中で経験が無いのは私だけです。
そして鉄蛾団の討伐と殺さないでくれと言われたもの両方を両立するとなると、トップだけ殺して残りの団員をうちの下部組織にしちゃえば良いんです。
別に全員殺す訳じゃないし、何より騎士団に目つけられてる以上、表立って行動出来ない筈ですから私達が後ろ盾になれば良いのです。最悪ガブリエル伯爵家が後ろ盾になれなくても、ジャポニカ家がありますからね。
もし引き抜けてトップ以外にも怪我させた場合があるかもなので、念のためにお嬢には回復魔法の準備をお願いします。全属性持ちなので使えるでしょ?」
この完璧な作戦、まさに叡智を持つ“巨乳”美少女だ!天は二物を与えてくれましたね。はぁ自分が優秀過ぎて困っちゃう。
「…うちが後ろ盾になるのはお父様と相談しないと出来ないですが、ブラン個人としてはいけますね。けどこの作戦はちょっとゲスいですね。まあ私は問題ありません。」
ブランは熟考し、自分の考えを纏めた。
「私としては団長を助けて欲しければ、私達の下に付きな的な方法の方が良いと思います。」
むごいことを平然と言えるアメリア……恐ろしい子ッ!!
「で、これを聞いてお嬢どっちの意見にする?私案かアメリア案か」
「フルール案でいきましょう。では詳細を詰めていきましょう。」
20分ぐらい話し合った結果の作戦はこんな感じ
1 フルールが鉄蛾団に依頼を出すって体で近づいてそのまま副砲を乱射。
2 団長だけを殺して下につくか聞く
3 下に付く様なら作戦成功。もし付かないならフィーバータイム。
フォーメーションは私が単独で接敵する。
その20m後ろの木の上でお嬢とアメリアは待機。
もし私が交渉でツリーハウス内に入ったら10mまで近づく。
交戦の合図は私の主砲発射音。聞こえ次第突入。
私がお嬢の目に入る範囲で手を挙げたら回復しにくる
決行は1時間後の午前11時。こんな感じに決まった。
作戦決行だ。私は大胆にアジトに近づく、森の中でメイド服を着た娘なんて怪しさ満点だが、こればかりはしょうがない。
目標まであと20mここでお嬢とアメリアとは別行動だ。
よしここからが本番だ。見張りの人に話しかけに……ん?誰か出てくる。2人かな?一応身を隠して完全に出てきたら接敵しよう。
「なんか静かですねぇ。森の中には騎士団は居ないし、本部とはえらい違いだ。」
んんんん?ショタっぽい子のセリフ…
「ああ、街の戦力は軒並み向こうに回してんのかもな。」
んんんんんんんんん???マジで?
「ま、そんなのもう関係ないですけどね。」
「上機嫌だな」
「そりゃそうですよ。皆助かるし、タカアキも頑張ってたし、俺も頑張らないと。」
oh No way. まさかの詠唱……これは乗るしかねぇ、このビッグウェーブに!
一応お嬢の方を見て悪い笑みを浮かべといた。
「ああ、俺たちが今まで積み上げたものは、全部無駄じゃなかった。これからも俺たちが立ち止まらない限り、道は続く」
お、出てきた、いや似過ぎでしょ。なんやあれ前髪のツノが左に向いてるだけじゃん。それ以外まんま服装や髪色まで一緒って……よし行くか。
ガサガサガサガサ。
私は草をかき分けて鉄蛾団の前に出た。
「ん?」
すまねぇ、団長。これが本当の異世界オ○ガだ
ドパアアアン!!
見張りにヒット
ここで団長すかさずショタを抱きしめて守る。
どどっどどどどどどどっどど!!
私は一心不乱に副砲を撃ち続けた。威力は史実の15分の1ぐらいの威力だ。もはや当たってもパスっって音しかならないよ
「団長?何やってんだよ!!団長!!」
きっちり5発だけ当てたあとは威嚇射撃だ
「う゛う゛っ、う゛あああああああ!!」
ちゃんとお決まり通り?火属性魔法のファイヤーボールを3発撃ってきた。ここはお決まり通り撃たれて倒れる仕草をしないと。極薄の魔力障壁の防御魔法をかけて、いかにも直撃した風にしないと。
チュオン!
よし上手く当たれたあとは倒れるように。お嬢なら私が演技してるってわかるでしょ
「はぁ、はぁ、はぁ、なんだよ、結構当たんじゃねぇか。ふっ。はぁ、はぁ、」
「だ、団長?ぁぁ、ぁあぁ」
団長が膝付いている周りには血溜まりが出来ている
はい皆さんここシリアスシーンですよ。決してネタシーンじゃないですからね。
「なんて声…出してやがる…ライドン」
「だって、だって!」
ここで団長立ち上がる。その様は人気投票3位の男のようだ。
「俺は…鉄蛾団団長、オルカ イツガだぞ……こんくらいなんて事はねぇ。」
「そんなぁ、俺なんかのために。」
「団員を守るのは俺の仕事だ。」
ライドン君泣いちゃって。と言うか名前まで似過ぎぃ
「でも!!」
「良いから行くぞ!…皆が待ってんだ。」
団長、南に向かって歩いて来てる。つまり私の方向だな。こんな側で名シーンを見られるなんて
『それにミガ、やっと分かったんだ。俺たちには辿り着く場所なんていらねぇ……ただ進み続けるだけで良い……止まんねぇ限り…道は続く。』
回想のセリフは、こんな感じかな?
「俺は止まんねぇからよ、お前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞ!」
キターーーーー!!団長の名ポーズ!!
「だからよぉ………止まるんじゃねぇぞ。」
よし、そろそろか。私は何回もこのシーンを見てきた。最初はめっちゃ泣いたけど、今はネタ枠になっている団長。きっと団長の死を受け入れられなくてこのようなネタになってしまったのかも知れない。私は団長を死なせたくないッ。もうネタとは言わせない。団長が生きていればネタシーンではなくなる!だから団長生存ルートを選ぶぞ!
「さてと、鉄蛾団諸君、取引をしよう。」
死んだと思っていた奴がいきなり立ち上がったら、皆誰しもが驚くだろう。鉄蛾団の団員達は驚き過ぎて口をポカンと開けた。
「団長はこのまま治療しなければ死んでしまう。けど私達は団長を治療出来る。さて、ここで取引だ。私達が団長を助ける代わりに君達は私達の下に付いて貰う、要するに下部組織になれという事だ。
別に拒否しても構わない。拒否した場合、私は依頼に添って鉄蛾団を全員殺す。さあどっちを選ぶ?」
「…クッ、ひ、卑怯だぞ!!」
あらあら、可哀想なライドン君。ショタ好きに食べられちゃいそうな顔しちゃって。
「卑怯で結構。寧ろ我々の業界では褒め言葉です。それより良いの?団長死んじゃうよ」
「…それでも、…それでも、俺は…」
「早くしてくれない?私この後予定詰まってて、急ぎたいんだけど。」
「頼む、団長を助けてくれ!」
「ん?君は肩打たれてた、誰だっけ?」
あーそんな奴いた、アフロのやつだよ。ほらあれだよあれ、顔は覚えてるのに名前が出てこないやつ。
「チャトです。アンタの下に付くから団長を助けてくれ!!」
ふーん、まあ大体予想通り。しかしこのままでは自分の命を守る為に団長を助けろと言った可能性がある。ここは一つ揺さぶりをかけるか。
「それは貴方が助かりたいからですか?」
「そ、そんな事はない!!なんだったら団長を助けてくれれば俺の事は何べん殺したってていい!!そこらで首晒してくれたって良い!!だから、頼む!!」
いや、お前が言うんかーい。まあ大体分かりました。助けますか。殺しはまた今度という事で。
「分かりました。お嬢!お願いします」
私はお嬢によく見えるように右手を上げた。
「はいはい、いきなり作戦と違うことしたから驚いたわよ。でこの団長治せばいいのね?『ハイヒール』…んーもう一回かな『ハイヒール』…よし大体治ったわよ。多分1時間ぐらい経てば目を覚ますと思うわ」
「よく覚えといてくださいね、この人が私達のご主人様のブラン=ガブリエル様です。実質貴方達のトップですから敬うように。
そしてこっちの撃ちまくったメイドがフルール・ヤマト・ジャポニカです。この人は一応他国の皇女様ですので失礼のないように。なんでメイドやってるかは自分で聞いてください。
で私はアメリア、ガブリエル伯爵家でメイドをしています。」
アメリアはまるで美人新人教師みたいに教えていた。ちょっと艶かしいです。
「はい、一つ質問なんですが俺たちは何をすればいいのですか?いまいちよく分からないと言うか」
やべ、どうしよう、下部組織にするしか考えてなかった。まあ適当に言うか
「貴方達の仕事は私達の全体的なバックアップをする事です。私達は表の顔はメイドですが、裏の仕事を手伝って貰います。ターゲットのアヤッシイナ侯爵家の情報収集です。黒い噂をゲットしてくれれば助かります」
「なんでターゲットがアヤッシイナ侯爵家なんですか?」
「それはねライドン君、お嬢がアヤッシイナ侯爵家に嫁ぐ事が決まってるの。そんなの許せないじゃない。お嬢を娶るのはこの私!だからアヤッシイナ侯爵家には潰れてもらう、ただそれだけよ」
「いや、別にアヤッシイナ侯爵家が潰れても、私はフルールと結婚しないわよ。ただ結婚するなら好きな人としたいから、好きでもないやつと結婚したくないだけよ」
またまたぁ、照れちゃって。分かってますから、内心では娶られるの待ってるくせに。
「では、仕事の詳細ですが貴方達半分ずつがアヤッシイナ侯爵領と王都に住んで貰います。そこで噂を集めといて下さい。義賊行為がしたかったらしても構いません。私が圧かけますから。報告は週2回、日曜と木曜で。これを守っていただきます。あとは別途でお願いすると思います。」
「分かりました」
こうして鉄蛾団討伐イベントは幕を閉じたのである。
おまけ
フルール 「受付嬢さん、依頼書に書いてあった場所にアジトなんてありませんでしたよ。全くちゃんとして下さいね」
受付嬢 「ありがとうございます。本当にありがとうございます」
フルール 「なんのことだか、さっぱりわかんないですね。では今回は協会側の不備だったという事で。では」
フルールが去ったあと
受付嬢 「やばいクレイジープリンセス推せるかも。」
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さて、フルール達の紹介文なにをモチーフにしたか分かりますか?これが分かれば貴女は一端のポケモントレーナーですよ。
内容はまだ怒られてないからセーフ
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