第22話 学校怖いと言えば饅頭みたいに貰えるのかな?
拝啓、前世の両親へ。今日からウッキウキの新生活?が始まります。クラスの皆で一致団結したり、放課後買い食いに行ったり。前世じゃ私の性格の所為で出来なかったので堪能したいです。………けどよくよく考えたら、貴族って買い食いしないよね?
フルール
敬具
「学校、いじめ、無視、怖い」
入学式の日の朝、私はカーミンに前世のトラウマを治す方法を聞いていた。
「トラウマあるのになんで入学しようとしたんですかねぇ。大丈夫ですよぉ。この世界は同性愛とか多様性をちゃんと理解してくれるように創りましたから。貴女が考えているいじめは多分無いと思いますよぉ。」
「うう〜、でも〜。前世じゃレズの事で誰も友達できなくて、寧ろ虐められてて。独りぼっちでご飯食べたり、誰も一緒に回ってくれない文化祭なんて地獄でしたよ。男子は女子の反感買わない為に我関せずだったし。妹だけは助けてくれましたけど。兎に角、あの独特の雰囲気が苦手なんです〜」
ほんとなんで安受けしちゃったのかな。こうなる事予測できたはずなのに。うう〜
「はあ。そんなこと言ってないでシャッキっとしなさい!これは仕事です。割り切ってください。貴女が駄々こねてるとお嬢様にまで迷惑かけるのです。ほら、貴女お嬢様に迷惑かける事嫌でしょ?ならシャッキっとしなさい。」
「パワハラだー!訴えてやるー」
こうなりゃぁ決闘だ!死に晒せぇ!ヤロウブッコロシテヤラー!
「ハッ。私に敵うなんて100年速いです。とっとと学校行けぇ!」
「……えーっと、朝からどうしたんです?」
今日もガブリエル伯爵邸は賑やかです。
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「うう〜、酷いです。パワハラです。こんなにも幼気な私を虐めるなんて、酷すぎますぅ。」
学園までの通学路お嬢と歩きながら愚痴タイムです。
「えーっと、何か学園に対してトラウマでもあるのですか?」
「いやっ、えっとぉ。あの独特な雰囲気が苦手というか何というか。」
ヤッベ、転生のことバレたらヤバいって。ここはそこはかとなく誤魔化そう。
「ふーん、まあいいです。さて今日は入学式ですが、式後にウラアーリと茶会することになりましたのでフルール、貴女は給仕をして下さい。」
おっ?何とか誤魔化せたか?けど給仕?なぜに何故に私がお嬢以外に給仕しないといけないのですか?
「何故私がお嬢以外に給仕しないといけないのですか?私は皇女デュエス。そんじょぉそこらのぉ貴族が私のお茶を飲もうなんて図々しいのデュエス。」
秘技ジョナ○ン立ち!はぁー困っちゃうわ。私は高いんです。まあ額を地面に擦り付けたら注いでやってもいいです
そうそうポーズって著作権無いらしいね。故にいついかなる時ッ!ポーズをしてもッ!著作権を怖がらなくていいのだッ!
「え、ちょっと。ソフトに腹パンやめてもらっていいですか?」
「フンヌッ!!」
ドスッ!!
「ウボォァ!」
ちょ、ソフトだったのに渾身の正拳突きはやめて。立てなくらっちゃうぅぅ。
良い、パンチだったぜ。
さてここまできて「あれ?学力の試験やらないの?」と思った方も居るでしょう。ご安心ください。学力試験は入学式の次の日にやることが慣例になっているそうです。一回説明しましたが殆ど覚えてないでしょう。
その慣例ができた理由はなんでも、第一期生の入学の時「ヤッベ、学力試験忘れてた。そうだ入学式の後にやれば良いじゃん」との事になりそれが慣例になっているそうです。まあこういうとこの機関は前例が無いと動かない、変化することを嫌う人たちの集まりですからね。まあしょうがなーい。別に「あったま硬えなー、だから役人は使えない」なんて思って無いですよ。ええ
入学式は厳かな雰囲気で始まったが、この好々爺な校長の所為でかなり台無しである。
「であるからにして、えー、そのぉ、君達は次代の国を支えていく人材だ、えー、君達がしっかり学ばないと、えー、この国が衰退してします。あのぉ、えー、故に君達は頑張らねばならん。」
昔よくやったわ、校長先生が何回『えー』を言ったか。一人で遊べるし、フフッ。一番多かったのって終業式かな?20分で73回っだった気がする。単純計算で16秒間に1回、多すぎだろ。
「えー、だから、君達は……何?もう10分経った?よしやっと終わったのう。いやぁ原稿考えてなかったにしてはなかなかじゃろ。よしめんどくさい話終わり。君達も聞くの怠いでしょう?じゃさいならー」
私の学園生活どうなるのでしょうか?
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