第21話 特性:不撓の剣





 拝啓、前世の両親へ。戦いの環境を変えるようなものはすごいと思います。例えば戦国時代、騎馬隊がトップメタだったのに、織田信長が火縄銃を時代のメタに変えた。その戦法にもメタが出来ていく。人間の考える力には脱帽します。



   

                  フルール

                  敬具


 


 「おほん。それでは気を取り直して、早速転籍届出しましょうか。」


 お嬢の発言でかなりダメージを受けたわ。あーゆーのやめてほすぃわ。



 「まあ誰かさんがナンパしてたせいで遅れたんですが、そこは良しとしましょうか」


 うぐっ!お嬢もうやめて。……待てよ?これひょっとして、お嬢嫉妬しているのか!?いやぁ嫉妬なんて可愛いですね。そんなに他の女が気に入らなかったんですかぁ?まあ、私はお嬢一筋なんで。



 「あれれ〜?もしかして、お嬢嫉妬しているの?」



 「ッ!?そ、そんなわけないじゃない!別になんでもないわ!」


 ツンデレキタ━━━(゜∀゜).━━━!!!これは公式にお嬢ツンデレ属性追加しても宜しいのではないでしょうか!?

(作)ダメです。


 「分かってますって。じゃあ何度目か分からないですが行きましょう!!」


 「ちょっと私はツンデレじゃ (作)『カットじゃ!』







 



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 窓口は朝イチだけあってかなり混んでいた。並んでから30分待ってやっと私たちの番です。


 「あら?貴方は確かこの間のドラゴンスレイヤー、『クレイジープリンセス』じゃないですか。窓口に来てどうしたんですか?」



 おい、クレイジープリンセスってなんだよ。それって私の二つ名か?なんで、お嬢のは厨二心くすぐられる奴なのに私はクレイジープリンセスなんですか!?これは意義あり!ですわ〜



 「良かったですね、フルールwボクより早く二つ名付きましたよwなんだかんだであの宣言達成できそうですね。」



 「なんでそんな二つ名になっているかは後で問い詰めるとして、今日は転籍届を出しに来ました。活動拠点をガブリエル伯爵領から、王都に変更します」



 「はあ〜い、ではお二人の冒険者カード出して下さい。他に何かあればお聞きしますが。」


 「あっ、ボクから良いですか?」


 「はい良いですよ。」


 「では、今度から髪色を変えたんですよ。その事を一応報告して置きたくて。そして、この事はとあまり踏み込まない方が良いですよ。貴女達は首を縦に振れば良いの。ね?」


 あー窓口嬢完全に涙目になってるよ。首縦にブンブン音が鳴る程振っちゃって。

 ここでちょっと説明。冒険者カードには年齢性別、髪色が記されている。お嬢は前に私にガブリエル伯爵令嬢とバレたから、他の人にバレないように変更しようとしたのだ。本来この欄は変更できないのだが、貴族の権力を使って強制的に変えたのだ。




 「じゃあ、変更も済んだ事だし、早速依頼受けましょうか。受付嬢さーん、森狼の変異種のクエスト受けますので手続きお願いします。」



 「は、はいぃぃ!た、ただいま!」



 あーもうめちゃくちゃだよ。




 


 やって来たのは王都近郊の森です。大体北に3kmぐらいの距離です。その最深部、霧が深い事で有名なスポットに来ています。なんでも微睡みの間なんて呼ばれているらしいです。

 今回のターゲットである森狼の変異種は、体長約3mもあるらしいです。その特徴として左耳が少し切れているらしい。これだけ大きいと門番として十分に役に立ちそうです。

 ターゲットは1ヵ月前に発見されたそうです。なんでも、冒険者の人が森で薬草を採取していたら迷子になって、微睡みの間に迷い込んでしまったらしく、その時に霧の中から出て来たそうです。その時咄嗟に逃げれたから良かった。などと言うほど恐ろしい存在らしいです。

まっ、私には関係ないんですけどね。

 

 微睡みの間に入って真っ先に思ったのは、不気味だと言う事だ。視界は3m先がギリ見えるぐらい深い霧に覆われ、森の入り口と比べて5℃ぐらい気温が低く感じた。


 「それにしても、霧が深く、物凄く静かですね。森の入り口とかは小鳥の囀りなどが聞こえていたのですが、ここは全く聞こえないですね。それに生物が全く居ないように感じます」


 「そうですね、この辺りに目撃情報があったらしいので、武装して行きましょうか。私は周りを警戒して何時でも交渉できるように準備します」


 「じゃあ私主砲出しときますね。それとお腹空いたので焼いてきたクッキー食べてます。」

何時いかなる時でも変わらない。それが私クオリティです。


 「フルール、貴女一回痛い目にあった方が良いと思うわ。」


 はいはい、お子ちゃまは黙りましょうね。




 「ッ!?前方から何か来ます。戦闘態勢を」


 ブランがいち早く反応して、私達は戦闘態勢になった。すると奥から低木を掻き分けて、約3mもある大きな森狼が出てきた。体毛はやや緑みの明るい青、水色に近い青緑色と言うのが正しいだろう。尻尾だけ色が変わっており、やや濃いオレンジといったところだ。そして依頼書にあった左耳が少し切れている事。

 コイツがターゲットである森狼の変異種だ。


 「ウルォーード!!」


 ターゲットが吠えて威嚇をしてきているが、こちらに戦う意思は無いことを示す為に一応武装を解除した。

 


 「早速私が対話してみますね。二人は辺りを警戒しといて下さい。」



 「分かりました。では私は哨戒してきます。フルールはカーミンに付いてください。」


 「了解!」



 「ガウ、ガウガウ、ウルォー?ウー?」


 「ウウウ、ガウガガウン、ウルォー!」


 ふむ、全く分からん!なんて言ってるんでしょうか?さっさと終わって欲しいですね。クッキー食べよ。



--------------3分後--------------



 あークッキーうまうま。この世界にチョコがあれば、チョコチップクッキーができたのに。今度カーミンにカカオあるか聞いてみようかな?


 「終わりましたよ。契約成立です。内容は3食昼寝付き、偶に強敵と戦えればベストだそうです」


 「割と早く終わりましたね。と言うか俗っぽくてバトルジャンキーですねその狼。さてお嬢が哨戒から帰ってくるの待ちましょうか。」


--------------5分後--------------



 「哨戒終わりまし……そっちも終わったみたいですね。それではさっさと帰りましょうか。それと乗って大丈夫なのですか?」


 おいおい、交渉より時間がかかったってマジ?

現在、私とカーミンは狼の上に乗っています。意外にモフモフしていて気持ちがいいです。待っている間にカーミンが作ったイカしている首輪も付けたことですし、街に行っても従魔扱いになるでしょう。


 「さあ、お嬢私の後ろに乗って帰りましょう。落ちないようにしっかりと捕まってくださいね」


 「ちょっと怖いですが、よし準備良いですよ。出発しましょう。」


 アッ、お嬢そんなに胸押し付けないで。サラシで巻いていても分かる胸が、胸が。…え?ちょっと加速しすぎじゃない?木にぶつかりそうで怖いんですけど!ちょ危な!止まってぇぇぇ!!




 


 擬似的なジェットコースターを味わった私達はぐったりした表情で王都に付きました。あれ絶対50km以上、私が全速力で走るより速いですって。因みに門番の人に止められて一悶着ありましたが、なんとか従魔扱いしてくれました。


 「さあ協会に着きましたよ。中に入って受付嬢驚かせましょうか。」


 カーミンなんて清々しい程の悪い笑顔なのだろう。なんかやなことあったのかな?


 「けど、この子中に入れませんよ。」



 「「………あっ。」」


 お嬢の的確なアドバイスで私は外でこの子とお留守番です。


 おっ?受付嬢と変なおっさんが確認しにきたぞ。誰だコイツ?偉そうな感じがするな、多分ギルドマスターか?



 「ふーむ、依頼書にあった個体の様だな。よし依頼は完了。コイツはカーミン嬢の従魔にするか……分かった。もし危害を加える様になったら、全力で討伐するからな。」



 なんか終わったっぽいです。






 「そう言えば名前どうするんですか」


 屋敷について木の下で丸くなっているヤツを眺めながら、カーミンに聞いた。



 「んー。よしこの子の名前は『シアン』だ。」


 「ああ。この色そう言えばシアンでしたね。丁度良いじゃ無いですか。良かったねシアン」



 「ウルォーード!!」



 「あーよしよし、良い子だぞ。これからしっかりと門番として働いてくれよな。」




 こうしてドタバタ転籍後初依頼は終わったのである。





 次の日




 「よし、この木の枝取ってこーい」



 完全に飼い犬になってるねシアン。けど、シアン、狼、どっかであった組み合わせだなぁ。まあ、いっか。





 更に次の日



 「やっぱり門番だから剣持ってた方が良いよね。という事でこの朽ちた剣で剣咥える練習をしましょうシアン。」



 なんか木の枝から朽ちた剣に変わってーら。







 その更に次の日



 

 「いけ!シアン。魔獣斬だ!」



 Wow なんかすげーカッコいい技打てる様になってる。しかも体も少し変わって技打つ時剣光ってるよ。どうやったんだろうな。………って、シアンってそう言うことかよ!ザ○アンのパクリじゃねーか!しかもご丁寧に再現までしやがって。そう言えば最近カーミンがコソコソ何か作ってたのってまさか、あの朽ちた剣かよ!


 はあ。ザ○アン最高!(ヤケクソ)






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そりゃあ、S138だぜ(通常)速いに決まってるぜ

 まじでアイツ頭おかしい。92-170-115-80-115-148とかキモいわ。何?早くて、硬くて、攻撃力高いなんてチートやん。しかも特性、タイプまで強すぎ!

 コイツ、並みのポケモンの不一致弱点レベルだったら普通に耐えるぞ…バケモンやん。

 臆病C振り珠イベルダイバーン、H252振りだけで87.5%で耐えるぞ…

 臆病C振りオーガ潮、H252 D148で確定耐えって…(剣盾で1ターンで出せる最大火力)

 まあザシアン使ってたらクソ運ゲーポケモンのサンダー、ヌオー、ネクロ、メタモン等が辛い。あとは…じゃれ外し、貴様は論外じゃ!

 ただ初手巨大ラプラスとかに瓦割り仕込んだザシアンでニチャるのは好きです。たまに相手切断します。

 私が使っていたザシ公は耐久にがっつり寄せた型か中途半端な型ですね

耐久振りは

意地 H199(252)-A218(68)-B137(12)-×-D154(148)-S172(28)@朽ちた剣

巨獣 じゃれ 石火 剣舞

で使ってましたね。オーガに強く出られるので強かったです。ただ、ミラーが絶対負けるので他のポケモンでザシ公は見てました。

 中途半端な型は

陽気 H199(252)-A202(92)-B137(12)-×-D140(36)-S201(116)@朽ちた剣

巨獣 じゃれ 瓦割り 剣舞

こっちはこっちで強かったです。ミラーもある程度勝てて壁破壊もできて強かったです

てかザシアンを弱く使う方が難しいでしょう。特殊型とかいう変態型にしない限り。

 最近はザシアンアンチになりつつあり、イベル、レシラム、ゼルネ、白馬、でかいサンドをよく使ってます。


♡や⭐︎、感想フォローなどお願いします。なんかポケモンの愚痴になってしまった…


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