第16話 湯けむり大作戦!その2




 拝啓、前世の両親へ。やっぱり女体って最高ですね!!夢が詰まりすぎて、殆どの物が霞んでしまう程です。胸が小さくても大きくても、尻が大きくても小さくても、膨よかでもスレンダーでも、全てに希望が詰まってます。




                 フルール

                 敬具




 「あれ?お嬢入ってたんだ。一緒に入りましょうよ。」

おおぉ!ナイス・裸!めちゃくちゃえっちぃですな。デュフフフフ。あの必死にタオル一枚だけで体抑えてる時の顔は反則でしょ。けど、なんでカーミンがいるんですか?しかもメイド服来たままで。ここお風呂場ですよ?邪魔です。まあ、お前の貧相な体じゃブランの事全く隠せてないですけどwプークスクス。



 「ほほう、私に喧嘩売るとはいい度胸してますねぇ。後で買ってあげます。それより、ここは貴女とアメリアは立ち入り禁止です。直ちに戻りなさい。」



 「嫌だ、と言ったら?」


 「風魔法で外に吹き飛ばします。」


くそ。どうすればいい!?カーミンを無力化できれば、私のパラダイスになる。どうする?普通に抵抗しても絶対に叶わないから、何か搦手を使わなければならない。どうする?



 「特殊トラップ発動!貴女さっき私になんでもしますからと言いましたよねぇ?」


 フルールに500dm!残りライフ1500


 やらかした。くそぅ、ここで終わってしまうのか!?オラに力を分けてくれぇ!………待てよ?こいつなんでお嬢の味方をしてるんだ?別に傍観者でもよかったはずなのに。


  

 「それは雇い主に誠意を見せ為です。こんな出自もわからない奴も雇ってくれるんですから、貴女もそれなりの誠意は見せるべきです。」



 ううぅ、何か逆転の一手は無いのか?考えろ!考えろ!唸れ、私の灰色の脳細胞!……… ハッ!思いついたぜぇ。逆転の一手をよぉ!



 「良いんですか?貴女の正体バラしますよ?そしたらもうここには居られないでしょう?(ニチャァ)」


勝った!勝った!夕飯はブラン丼だ!?



 「良いですよ。バラせば良いですぅ。そんな妄言、誰が信じると言うのですか?言いたきゃ街の真ん中でも言えばいいんですよぉ。」


 フルールに1000dm!残りライフ500


やばいって。私の残りライフはあと500。あと1回でもくらえば負けだ。このまま負けてしまうのか!?まだだ!まだ私のバトルフェーズは終了してないぜ。




 「まあ、私も優しいのでね。どっちか貴女に選ばせてあげますぅ。」



 1、警告を聞き、この場所を立ち去る。


 2、警告を無視し、お嬢様と一緒に入ろうとし、私の特殊トラップの効果で言う事を聞き、死後100年間私の仕事の手伝いを無休でやり続けるか


フルールに1500dm!残りライフ0



 「さあ、選ばせてあげますよぉ?(ニチャァ)」


 

 くそったれぇ。もう…勝ち目は…ない。……だがここで引いては女が廃る!女は度胸だぁー!



 「では3番、このブラン=ガブリエルの特殊トラップ発動。風呂場から出てって下さい!」




 ………え?お嬢それはないってぇ。というかお嬢半分空気だったじゃん。




 「くそぅ、女の夢は!!!終わらねェ!!!覚えてろよ!」




 こうして、フルールの湯けむり大作戦part1は幕を閉じたのである。その後の彼女らは神のみぞ知る。



                 To be continued




--------------------------------------------------------------------


いつかリターンズする予定です。大分先だけど…



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る