第7話 筋肉モリモリマッチョマンの変態だ
拝啓、前世の両親へ。異世界で好みドンピシャな子を見つけました。相手は多分貴族の娘ですが絶対に落としてみせます。身分違いの恋って燃えるよね。結婚報告は天国で事後報告になると思いますが。そこんとこよろしくお願いします。
敬具
瑞希
やぁ、私だ。今の状況を説明しよう。現在ターゲットと共に冒険者協会に向かっているところだ。獲物は一人一袋ずつ持っている。そこであの気前のいい筋肉モリモリマッチョマンに会ったところだ。
以上で報告を終える。オーバー
「おお、嬢ちゃんと兄ちゃんもか、帰ってきたか」
「おじさん帰ってきたよ。ポーションも使わなかったし今回の依頼は大成功だよ」
笑顔になりながら言った。やっぱ愛嬌は大事だよ。男にモテたくなくても
「そいつは良かった。大体の冒険者は初めての狩猟クエストで失敗するから、それを成功できた。嬢ちゃんは将来いい冒険者になるかもな」
「いえいえ、森に入った時にガブさんと会って、狩り方をレクチャーしてもらったんです」
『ここは口裏合わせてください(小声)』
ガブはコクンと頷きながら
「たまたま森の入り口でどうしよか悩んでいたので声をかけて一緒にやりませんかって誘っただけですよ。それにこの子かなりの逸材ですよ」
するとマッチョマンは興味深そうに見ながら
「あの『銀の双魔剣士』に言わせるとは大したものだな」
「その呼び名あんまり好きじゃないんですが」
ちょっと頬を膨らませながら言った。Kawaii!
「あの〜銀の双魔剣士ってなんですか?」
私は首を傾げながら聞いた。
するとマッチョマンは答えてくれた
「この兄ちゃんの二つ名だ。登録して約一年でBランクに到達して二つ名をもらった期待のルーキー、Bランク過去最速ランクアップの記録保持者で双剣と魔法を巧みに使うことからこの名が付いた」
と関心げに言った
「へぇ、じゃあ私の今後の目標はその記録を破る事ですね。」少し挑発げに言った
「いいね、抜かせるものなら抜かしてみなボクは11ヶ月16日でBまで行ったから、頑張ってね」
と少し挑戦を仕掛けるように言ってきた。 oh so beautiful !!
「にしても嬢ちゃんは持ってるな初めから凄腕冒険者に出会えるなんて、しかもイケメンだし」
この時私の灰色の脳細胞がフル回転した。『これは外堀から埋めていけるChanceだ!先に私のものですアピールをしとけば、ちょっかいかけてこないと思うし。何よりガブさんの精神的動揺も誘えて、私のこと好意の対象内に入れることもできるかもしれない。嗚呼、美少女ってさっいっっこう!!ありがとう異世界ありがとう美少女。って事でLet’s attack!』(なおこの間0.1秒である)
私はガブに近づき今世にはそこそこある胸を堪能させるように腕を抱き締めながら蠱惑的に微笑んで
「ええ、私が目をつけたので取らないでくださいね。それとガブさんこの後ご飯行きません?」
キマったぜ!めっちゃ動揺してる。目が点になってる。さあ既に行くことが決まってるのにわざと公衆の面前で誘われたらどうする!?
復活したガブは私の腕をほどきながら
「元々行く予定じゃないですか。それと未婚の女性がいきなり男に抱きつくなんて少しはしたないですよ」と諌めるように言ってきた。
一番返しに困る返し方ですね…まあいいです。続きは次の機会に…
「アピールですよ、アピールできれば私を恋愛対象に入れてもらえればなぁと」
ニヤニヤしながら言った
「全く嘘でもそういうのはダメですよ。さて換金に行きましょう」
ガードが硬すぎるぜ!
今回のクエストで銀貨2枚も稼げた。冒険者めっちゃ美味〜
あっ、そうそうこの世界のお金について説明して無かったね。
銅貨→大銅貨→銀貨→大銀貨→金貨→大金貨→白金貨の順番になっており
10枚集めると次の貨幣と同じ値段になる
日本円にして、100円→1000円→10000円→十万円→百万円→一千万円→一億円の順番になる
どの国でも対応しているよ。あと平民が4人家族で生活するには一年で大体金貨4枚必要だ。この指標だけでどれだけ貰えたか分かるだろう。
「さて換金も終えたことだしさっさとご飯行きましょうよ。二人合わせて銀貨一枚ぐらいのとこ行きましょう。どこかいい店知ってますか?」
二人で街中を歩きながら聞いてみた。
「この先にル・テリブルって言うスイーツ店が有りますがそこでどうでしょう?」
いや誰が駆逐艦最速の45.02ノット出した艦の名前が出てくるなんて想像できるかよ。少し笑いかけたじゃん
「ええ、そこにしましょう」
私は堪えながら言った
「王都の人気店でここにあるのは5店舗目らしいですよ。しかも注文してから出てくるのが早いらしいです。」
もうやめてwどこまで似れば気が済むのw5店舗目ってw5番艦の設定引き継いでるしw
「ゴホッ、うんそこにしましょう。私田舎育ちなのでスイーツ実際に食べてみるの初めてです」
笑ちゃったじゃん。あ、今世で食べるのは初めてだよ
「さあ、着きましたよ。いっぱい食べましょう」
ああこれはもしかして『スイーツは別腹系女子』なのか!?私は女子の甘さへの力は無限大なのかと戦慄しながら店へ入って行った(私はスイーツ別腹系ではありません)
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