第6話 気になるあの子
世界観の説明してませんでした
一年360日12ヶ月1日24時間でマルメア王国にはちゃんと四季があります。気候は日本そっくりですガブリエル伯爵領は太平洋側みたいな気候です
あとは後々本文で追記していきます
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拝啓 前世の両親へ、私は冒険者になりました。初の依頼は森狼を狩るクエストです。前世では狼を見たことがなかったので、土産話になったら嬉しいです
敬具
瑞希
初の依頼は森狼を狩るEランククエストにしたよ。やっぱさこういう簡単なのからやっていかないとだめだよね。冒険者協会の依頼にはランク付けがされていて、上からS、A、B、C、D、Eの順で難易度が設定されているよ。登録したらEランクからスタートで基本的にどのランクのも受けれるけど失敗した時にかなりの違約金が発生するから大体の人は最高でも自分のランクの一個上までしか受けないっぽい。説明終わりって事で郊外の森にLet’s go!
さてやってきました郊外南の森!森なのにかなり爽やかな感じがします。森ってなんかジメジメして暗い感じがあるって思ってたけどなんか違ったわ。風が気持ちいいし、ちょっと日がさしていて、ピクニックに来たら楽しそうな雰囲気だね………獣がいなければの話だけど。
「ふぅ、風が気持ちいいな〜けど仕事しないと」
私はさっさと仕事を終わらせるべく大和スキルの艦載機機能を使って索敵することにした。
「奇襲対策のために映像は片目だけにしとこ」
なんだかんだこの機能を使うのは初めてであるどんな感じなのかなwkwk…よし視界チェーンジ!
……そこから見えた景色を私は一生忘れないだろう。澄んだ青空、森の木々や川、ちょっとだけ見える領都ロンデルの街並み、見るもの全てが鮮やかに見えた。
「おっと感動してばかりではいけないな、ってことでよく探してみよう!search and destroy だ…………見つけた」
だいたい200mぐらい先に2頭いる、さてどう倒そうか?普通に弓をつかって「そ↑げき↓」(イケボ)するか、スキルの主砲で「エク○プロージョン!」するか、スキル効果で部分的に腕だけ重くして「ゴ○トブロー!効果相手は死ぬ!」にするか悩ましい………決めた「そ↑げき↓」にするわ!やっぱ討伐部位が残ってないとダメだしね
よし目標を視認、距離20m、木に登って高所を取れた、次弾すぐに撃てる準備完了、ターゲットロックオン
「そ↑げき↓…そ↑げき↓」
私が放った矢は2発とも当たり1匹目は脳天に、2匹目は首に刺さった。よし成功だ。さっさと臭いに釣られて集まって来ないうちに頑張って勉強した解体方を使って討伐部位ゲットしちゃおう
さてどうしよう?討伐部位を回収することはできたけど肉とか皮は持って帰るのがきつい売れるからって調子乗って2頭も狩らなければよかった。
一回土に埋めて保存が効くようにしようかな……うんそうしようって事でLet’s 穴掘りタイム!
1時間後
よし穴掘り完了じゃさっさと埋めますか………うん?誰か近づいてきてる格好的に冒険者か?けどなんでつばの広い帽子被ってんだ?どう考えても邪魔でしょ。距離約30mどうする?、埋めるの見られたらワンチャン取られる可能性がある。ここは持って帰る風を装ってやり過ごすか?逆にどうせ1回じゃ持って帰れないからトラブル防止のために1頭渡しちゃうってのもありだな。
よしここは先輩冒険者に譲ってみようもしかしたら今後何かおこぼれ貰えるかもしれないしって事でLet’s エンカウント!
あっ、野生の先輩冒険者Aが現れた!
フルールはどうする?
▶︎1頭譲渡する
持って帰る風を装う
インファイト
てっていこうせん
フルールは1頭譲渡するを使った!
先輩冒険者A目線
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「ふう今日は風が気持ちいいな」
4月らしい陽気を感じながら今日の目標である森狼を索敵していた。
「うん?血の臭い…ということは誰かが戦ったということか…この辺にまだいなかったか聞いてみよう」
そう考えながら近づいていった
「すみませんボク冒険者活動をしているんですが、今日は森狼が全然見当たらなくてどの辺りにいたかご存知でしたら教えてくれませんか?」
「残念ながら今日はこの2頭しか見かけてませんね。………あの、よかったら1頭差し上げましょうか?調子乗っちゃって持って帰れないのに2頭も狩っちゃって困ってたんですよ。」
フルール目線
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先輩冒険者Aが近づいてきた。格好は白いつばの広い帽子に皮鎧両腰には剣を帯剣していて双剣使いなのが窺える身長は私より少し高くて銀髪碧眼でクール系美人だ。あとわかるのがこの人男装してる可能性が高い。私レベルになると胸を隠していても大体のサイズは分かるのだよ!多分C以上E以下だな、よくこんな見事に隠せてるもんだ。
「すみませんボク冒険者活動をしているんですが、今日は森狼が全然見当たらなくてどの辺りにいたかご存知でしたら教えてくれませんか?」
ほう、言葉遣いがかなり綺麗だな。それに明らかに礼節とかの教育を受けている節がある。って事はやんごとなき身分の方か有名商家の娘ってあたりかな。だから帽子を被っていたのか身バレのリスク軽減か。さてどう返す?やっぱり丁寧な言葉遣いで返すのが適切かな?
よしそれでいこう…………っていつものイカれてる私じゃないって?軍艦と可愛い女の子が関わってなければ私はまともだよ
「残念ながら今日はこの2頭しか見かけてませんね。………あの、よかったら1頭差し上げましょうか?調子乗っちゃって持って帰れないのに2頭も狩っちゃって困ってたんですよ。」
さあどう返す?
先輩冒険者A目線
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かなり綺麗な言葉遣いで返してきました。多分こちらの言葉遣いを意識したのでしょうか?それと初対面の人に獲物を譲るのは少し怪しいですね。なんの目的があって言ってきているのでしょう?本気で持って帰るのに困っている可能性はあるでしょうが少し変な気がします。
しかし足元にかなり大きな穴があってそこに入れて保存すれば良いのではないのでしょうか?…………考えすぎかもしれませんが、もしこの穴に埋めるのを見られた時後で取られるかもしれないと考えて、私は穴のことを見ているから、もし無くなった時に私とトラブルを避けている可能性もありますね。まずここはとりあえず断って牽制してみましょう。
「いえそんないただけませんよ」
どう返すのでしょうか?
「うーん…じゃあ獲物を譲る代わりにご飯一回奢ってくださいよ」
ますます分からなくなってきました。何故ご飯に誘う必要があるのでしょうか?森狼1頭でご飯6回分ぐらいあるのにあちらが損している気がします。これはもしかしてトラブル防止な気がしてきました。
「あっ、自己紹介がまだでしたね。私はウィル村出身のフルールと言います。よろしくお願いします先輩」
「先輩?」
「はい、私は今日冒険者登録したばかりの新人なので多分冒険者の先輩だと思いそう言いましたが違いますか?」
結構よく見てるわねこの子。それにウィル村出身か…この領の村だから最悪身元調査はしやすいでしょう。それにわざわざ自分の個人情報を言ってくる辺り本当に困ってるかもしれません。私が警戒しすぎなのかしら?
結論、この子は多分トラブル回避のためにこの行動をしている可能性が高い、その為提案に乗ってもいいかもしれない。しかし警戒も少ししといた方がいいかもしれません。
「いえ、合ってますよ。私は登録して1年経っていますから一応貴女の先輩になりますね。あとボクの名前はガブと言いますよろしくお願いしますねフルールさん」
「ガブさんですか、いい名前ですね。」
「ありがとうございます」
相手を警戒させないように笑顔を絶やさずに
「それで私の提案に乗ってくれますか?」
「ええ、先輩として獲物を貰うのはあまり良くないですが、多分トラブルにならない為に言ってきたのでしょう?」
「あれ、バレました?どこでわかったんですか?」
「その穴を隠してたら分からなかったかもしれませんね」
ちょっぴり可愛いですね
「やっぱり穴か〜まあ行きましょう!ご飯奢ってくれるんですよね」
「ええ、奢ってあげましょう貴族御用達用とかは無理ですが…」
「それはないですってw私は一応常識はあるつもりですから。じゃあこっちのを持ってください私はこっちを持って帰るので………あっ、あと男装する時はもうちょっと髪の毛隠したほうがいいですよ。その綺麗な髪女性みたいに、美容に気をつけないと有り得ないですから。それに歩き方が女性っぽいので本気で隠したいなら直したほうがいいですよ、お嬢様」とウィンクしながら言ってきた
バレた!?なんで!?今までバレたことなかったのに!どうするやり過ごせるか?いや無理ですね正直に認めましょう
「あら、私もバレちゃいましたね。初めてですよ、男装がバレた事」
「観察は得意なんです私。まあ男装してるって事は何か隠したい事があるのでしょうから聞かなでおきますね。それよりも早くいきましょう!」
全く訳がわからない子ですね
フルール目線
やっぱり貴族の令嬢っぽいね。って事はガブリエル伯爵令嬢かな?この辺に貴族はガブリエル家しかないし髪の色も一緒だし。ここは釘を刺しときましょうか
「それはないですってw私は一応常識はあるつもりですから。じゃあこっちのを持ってください私はこっちを持って帰るので………あっ、あと男装する時はもうちょっと髪の毛隠したほうがいいですよその綺麗な髪女性みたいに、美容に気をつけないと有り得ないですから。それに歩き方が女性っぽいので本気で隠したいなら直したほうがいいですよ、お嬢様」ウィンクも追加しちゃえ
爆弾投入!内心めっちゃ焦ってるでしょう、そうでしょう。けど流石は令嬢顔に一切出してないね。あとマジマジと顔見たらかなりタイプなんですけど!!どうしよう、パーティー組んで段々と落としていくのが正解かな……はぁ貴族じゃなかったら結婚申し込んでいたのに………
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