第4話 猛者はガレオン船を使うって? フッ、私は戦艦よ


 おまえら主砲が打ちたいかー!?

「おおおおおおおおお!」

じゃあ実験するぞー!

「おおおおおおおおお!」

(私の脳内です)


 さてやってきました海上!やっぱ砲撃は周りには被害が出るから海の上だね。あっ、もちろん陸から離れてるよ多分100キロぐらいかな?全速力で2時間ぐらいのとこにいるから。


 さてまずは大和本体を出してみよう、いやぁ超楽しみ!この日を何年待ったことか!(5年)


 「よし、大和抜錨!」


すると私の右腕が光だしそこから出た光のあたりに大和のAR表示?みたいのが出てきた。そこには日本語で「大和をこの位置に出しますか?」と書いてあった。

 いやさぁ…せっかくカッコつけたんだからPON!って出てきて欲しかったよ、舞い上がった私が馬鹿みたいじゃん。 ふぅ…落ち着け出せばNo problemだ


 「よし、今度こそ…大和抜錨!」


今度こそ私の右腕が光だしAR表示のあたりに大和が出現した。その時の私のテンションはと言うと


「Fooooooooooooooooo!it’s amazing!やった大和だよ、完全に大和だよ、かっこいいよーー!」何故かアメリカ人っぽくなっていた…





 大和



 全長 263m

 幅 38.9m

 排水量 69000トン

 出力 153553馬力

 最大速度 27.46ノット


 武装

 45口径46cm3連装砲塔 3基

 60口径15.5cm3連装砲 2基

 40口径12.7cm連装高角砲 12基

 25mm3連装機銃 52基

 25mm単装機銃 6基

 13mm連装機銃 2基

 

 所謂最終決戦時の性能の兵装で出てきた。雄大かつ凶暴な主砲、美しい装甲、威厳のある艦橋全てが美しい!!


 「さて乗り込んでみますか!……あれ?これどこから乗ればいいんだ?」と意気揚々と言ったが海上からの乗り方がわからない。


 10分後



 「そうじゃん、身体強化の魔法を若気の至りで覚えたんだからここで使って甲板に飛び乗ればいいじゃん」

 説明しよう、身体強化とは、魔力を強化したい部分に集中的に集めることで身体能力を向上させる魔法である。…え?なんで5歳なのに覚えてるかって?そりゃもちろん異世界に来たら幼少期から訓練するのは当たり前でしょ。馬鹿なの?


 「さて、飛び乗りますか」


 そう言って私は身体強化をする。イメージ的には体の中にあるモワモワしたものを移動させる感じで「よっと」ってヤバ高く飛び上がりすぎた。まっ足強化してるから普通に着地すればだいじょ『グキッ!』あっ…

 「足首を挫きましたー!」「衛生兵!」

結局私はいつも締まりが悪いのです。






 さて気を取り直して早速砲撃をしてみよう。ああ自分の動かしたいように動かせるって便利だなぁ。今回の的は村から盗んゲフンゲフン、もらってきた廃棄する予定の全長15mぐらいの漁船です。距離は約10キロに設定したよ。多分この大きさだったらこれぐらいが限度かなって思うけどね


 「よし、目標10キロ先、全門発射準備完了!主砲弾撃てぇ!」ドゴンゥゥン!うおすごい音!全身が痺れるような感覚になるね。


 「さてと命中弾はっと」そう言って大和スキルの測距儀の機能を使う。


 「えっと…2発命中かな?正直沈みかけてるけど」


 主砲弾は的の漁船の艦首あたりと艦腹に命中した。この距離であの大きさの的だったら十分じゃないかな。

 もし軍艦として戦う時があったとしてもこの時代ぐらいの技術だったらガレオン船ぐらいだから交戦距離は約1キロだから2〜3キロからだったら絶対に弾は当たらないし速力も違うから追いつかれずに『ずっと俺のターン』ができるわけだ。…うん最高!…うん?ちょっと待てよこの時代には装甲って概念がないよな…ってことは九一式徹甲弾意味ないじゃん!はぁ…ないわ〜





 「次は本体を出さずに射撃する方をしてみよう」と言って私は大和本体を自分の右腕に戻るようなイメージをするとにゅるんと入ってきた…ってあれ私甲板の上に立ってたってことは「ヒュゥゥゥゥ!」『グキッ!』あっ…oh my god! フルール選手甲板のある高さから落下、右足首を捻ったー!2回目だぞ、なんてお約束なんだー!?


 …ふう気持ちを切り替えていかなきゃな、…よしっ切り替え完了私ってばひょっとしてすごい!?ハッハッハー!…まあいいわ


 「的はもう沈んじゃったけど大体同じ位置に撃ってみよう」


 「よし、狙ってぇPON!」


 私は左手で銃の形を作り撃った真似をした、すると私の両腕の前に一基ずつ、そしてお腹の前のあたりから主砲塔がにゅっって出てきて浮かんでいる状態でドゴンゥゥン!っと主砲弾を発射した


「うーん…精度は本体出しても変わらない感じかな?これなら便利だ、よしそろそろ帰らないと怒られちゃうから帰ろっと」



 こうして私のスキル実験は終了したのである

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