第3話 出来レース終了



 拝啓、両親へ私は異世界へと転生しました。私の今世の夢は、大和スキルを使いこなすことと、可愛い子と結婚することです。次に天国で会う時は自慢してやろうと思います。

                  

                    敬具

        

                    瑞希


 よし自己満したぞ〜


 さて私が転生してから5年が経ちました。5ちゃいですよ5ちゃい、幼女のぷにぷにほっぺ最高!しかもすごい美人に成長するわ絶対、うん勝ち組だね。

 今世の私の容姿は母親譲りの蜜柑色の髪に父親譲りの赤い目、胸はD以上確定、顔立ちは多分母親譲りだから少し童顔になるのかな?

 あっそうそう今まで自分の変人の性格は隠してきたよ、自分の娘が小さい時から性格おかしかったら、変でしょ?だから一人立ちするまでは『極力』隠そうと思う

極力ね極力、うん便利な言葉だ。


 私は「マルメア王国」って言う国の「ウィル村」って言う人口53人の小さい漁村だ。みんな気さくでとってもいい村です。


ーーーーーー


 今日は私の5歳の誕生日です。この国では5歳になったら教会に行きスキルを鑑定する風習があります。スキルによっては人生勝ち組負け組決まることがあるそうです

まあ私は何のスキル持ってるか知ってるんですよね



「さて準備できたか?フルール?」

「うん、準備出来たよ」

「あなたここに天使がいるわ、可愛すぎて死んじゃうわ!」と言って私に抱きついてくる

「ああ可愛いな、何せ俺たちの子供だから」

なーんて言ってるのが今世の両親たちです。ちょっといやかなりの親バカですが。

 父親はエイギル、茶髪に赤い目身長高めのナイスガイだ、顔は普通よりちょっといいぐらいだ、ただ少し頭が悪いようだ

 

 母親はメアリー、蜜柑色の髪に碧眼で童顔だ。かなりの心配性である。そしてかなり可愛い!いやーアリだわ全然アリだわ、ご飯2杯ぐらいはいけるわ


 「この村には教会がないから隣の村に行くぞ、ほら、今日のために馬車を借りたんだ。これで楽にいけるぞ」

「うんありがとうパパ。それじゃあ行こ」

「よし出発だ!」


 

 馬車に揺られること1時間ついに隣町であるカス村に着いた。

 「さて、スキル判定を受けるぞ準備はいいかいお嬢ちゃん?」

「はい、準備はできてます」

神父さんは60代後半ぐらいな感じで若い時はすごいイケメンだったと思う顔立ちだ。ダンディ過ぎて眩しいぐらいだ。


「それじゃあ、いくよ」


 はい、ここからながーいながーい祝辞を述べられたあとスキルがわかるそうです。多分30分ぐらいあったと思うねそしてついに

 「わかりました、あなたのスキルは大和スキル?のようです。」

はい出来レースですよね、うん知ってたよ


「わかりました、ありがとうございます神父さん」

と私は頭を下げてお礼を言いました。

「何か困ったことがあったらいつでも相談するんだよ」

「お気遣いありがとうございます」

こうして出来レースは終了したのである



 何故か帰りの馬車はすごい空気が重かった

両親は何故か気を遣ってる感じだし何ででしょうか?

 

 「ねえ、どうしたのなんか暗い感じだけど?」と神妙な顔をして聞いてみた


 「え…いやフルールがスキルの話しをしてこないからスキル持ってないいのかなって思ってたんだけど?」

 

 ああそういう理由で気を遣ってたのね


「スキルなら大和スキルっていうのを持ってたよ、まだどんな使い方するかわからないけど」使い方がバレると面倒なことになりそうだから隠そう

「本当かい!?本当にスキルを持っているのかい?」

「うん、そうだよ」

「やったわあなた。これでフルールの将来は明るいわ!」と馬車の中で飛び跳ねそうなぐらい喜んでる

「ああ…そうだな」

何故でしょう父のセリフが某止まらない団長に聞こえました…あの作品に影響受けすぎかな私…まいっか



 スキルとは神様が与えてくださるものだ。対象の魂に直接スキルを入れるため必然的に魂の容量つまり魔力が多くなる。また魂を直接操作するため人間がスキルを自力で手に入れるのは不可能で有る。故にスキル保持者は希少性が高く持っているだけで人生勝ち組とも言われるぐらいで有る


 さてそんなスキル保持者が生まれた小さい村どうなるでしょう?

 正解は村中で宴会でした……はあ私も早く酒飲みたい


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