2日目(2) 彼女との体育

「さ、入りましょ」

「……すまん、俺用事を思い出した。先に入っててく――んぐっ!?」

「はーい、逃げようとしてもダメですよー。彩羽ちゃん、そう言って別の場所でお着替えをするつもりなんですよねー?」


 逃げようとした俺の襟首を掴まれ、思わず変な声が出た。


 同時に、にっこりとした笑みを浮かべたルナが、謎の威圧感を発しながら俺の退路を塞いだ。


 こ、こえぇ……。


「い、いやしかしだな……俺は元男だぞ? さすがに、今は女っつっても、嫌な奴だって絶対いるって」


 さすがに、女子更衣室に入んのは気が引けるってーか……申し訳ねぇだろ、さすがに。


「大丈夫です。これが、恋人のいない変態さんが女の子になった場合であれば、さすがにまずかったかもしれませんが、彩羽ちゃんはそういったことにあまり興味がなかった上に、私と言う恋人がいます。だから、問題ありませんよ」

「それとこれとは別じゃね……?」


 さすがに、三日前まで男だった奴が同じ部屋で着替えてるとか……嫌じゃね? 俺だったら普通に嫌だ。


「いい加減諦めて入りましょ、彩羽ちゃん。むしろ、中からは歓迎的な雰囲気の方が強いですよ?」

「なんでだよ!?」

「……その辺りは入ってみればわかるかと」

「なぜ、目を逸らす?」

「ふふふ、お気になさらず。さ、行きますよー」

「ちょっ、引っ張るな! じ、自分で歩く! 自分で歩くからぁ!」


 ……女になってから、ルナが今まで以上にぐいぐい来るようになった気がした。



 ガチャリと扉を開け、俺はルナに引っ張られるがままに女子更衣室内へと入った。


 ……うわ、なんつーか……女子の匂いがすげーな……。


 まあ、女子しか使わねー場所だし、当たり前っちゃ当たり前か……。


『『『じー……』』』


 ……現実逃避はやめだな。うん。


 目の前のことに目を向けろ、俺。


「あ、あー……すまん。嫌なら俺は出て――」


 更衣室内にいる女子たちの謎の視線に耐えかねた俺は、それが元男の俺が入って来たことによる訝しみの視線だと思い、早々に出ようとし――


『みんな、脱がせー!』

『『『おー!』』』


 直後、女子たちの奇行により、俺のセリフはかき消され、退出行動は遮られることとなった。


 って、脱がせってなんだ!?


「はぁっ!? なんだ唐突に……って、や、やめろ!? 制服を引っ張るな!?」


 詰め寄って来た女子たちになぜかもみくちゃにされる俺。


 同時に、制服を引っ張られ悉く服を脱がされ……って!


「待て待て待て!? お前ら急になんだ!? 何人様の服を剥ぎ取ってんだよ!? 変態なのか!?」


 さっきからやたら器用に俺の制服が脱がされていく。


 気が付けば俺は、いつの間にやら半裸――下着姿に。


 くっ、なんて辱めだ……!


『え、だってルナちゃんがそうしろって』

「お前が犯人か!?」

「てへぺろ☆」


 こつんと拳を頭に当て、ぺろっとお茶目に舌を出すルナ。


「可愛い……可愛いが、それとこれとは別だ! 一体何が目的でこんなあほなことを頼んだんだよ!」


 どんなに可愛くとも、彼氏(彼女?)の服をクラスの女子に剥ぎ取らせることだけは許さんっ!


「だって、彩羽ちゃん絶対にみなさんがいなくなったタイミングで着替えようと思っていましたよね?」

「ぎくっ」

『現実に、『ぎくっ』なんて言う人、初めて見た』

『彩羽ちゃんって、意外と面白い人?』


 ……なぜ、俺の評価が少し変わってるんだろうか。


「やっぱり。そう言うことを続けていると、今後大変ですよ?」

「今後?」

「はい。例えば、一緒にお風呂に行ったり、プールに行ったり、海水浴に行ったり等々ですね」

「……つまりお前は、赤の他人がいる場所でも普通に脱衣ができるように、こんなあほみたいなことを頼んだ、と?」

「はい!」

「……まあ、お前が純粋に俺の為にやった、ということは認めよう」


 こいつ、俺に公共の場の女子更衣室に入れと言うのか?


 ……キッツいなぁ。


「ありがとうございます♪」

「だがな……この状況はダメだろ!?」

『わー、彩羽ちゃん肌すべすべ!』

『しかも、ぷにぷに!』

『というか、こっちのくびれもヤバくない?』

『いやいや、そのくびれでこのおっぱいだよ? マジで羨ましい!』

『ぐぬぬ、まつげも長いし、唇もぷるぷるで柔らかそうだし……』

『ずるい! ずるいよ、彩羽ちゃん! なんでこんなに完璧ボディーなの!?』

「んなこと俺に言うな!? って、や、やめろ!? へ、変なとこさわ――んひゃうっ!? ど、どこ触ってんだっ!」


 俺とルナが話している間に、俺をもみくちゃにしていた女子たちは、気が付けば俺の体の至る所を触りまくっていた。


 具体的には、頬だとか胸、腰、腹部、足などだ。


 しかも、どさくさに紛れてとんでもねぇところを触ってるド変態がいやがる。


 おかげで変な声が出るわ、妙な気分になるわで最悪だ。


「あ、みなさん、私の彩羽ちゃんですよ! 彩羽ちゃんのあ~んなところや、こ~んなところを触っていいのは、恋人の私だけです!」

「お前は何を言っている!?」


 我が彼女は人前だと言うのに、とんでもねぇことを言い出す。


 ……こいつ、去年までは本当に清楚な箱入りお嬢様だったんだがなぁ……。


 俺か? 俺が悪いのか?


 …………いや、俺が悪い、わけじゃないな、これ。正確に言えば、俺が三~四割で、自発的な部分が六割以上だ。


 もっとも、俺はそういう知識を直接こいつに教えたわけではない。


 俺の部屋を漁り、その拍子に見つけたものを読んだ結果、というわけだからして、三~四割なのだ。


「……ってか、お前ら普通に着替えさせろよ!? いつまで俺の体を触ってんだ!」

『だって、すべすべもちもちで触り心地がいいんだもん』

「んなもん、自分の体でやれよ!? 人の体を無遠慮に触りまくるんじゃねーよ!?」

『『『却下!』』』

「却下じゃねーよ! つーか俺は許可した覚えはねぇ!」


 俺の制止も聞かず、女子どもは俺の体に触り続ける。


 ……いや、字面にすると、やべーな。


 ただの変態じゃねーか。


「ったく……。ほら、お前らもさっさと着替えろよ……。俺だって、授業には遅れたくねーんだよ」

『彩羽ちゃんって、不良っぽいようで何気に真面目だよね。授業もちゃんと受けてるし、成績も悪くないし……』

「当たり前だ。ってか、普通によくしてりゃ、多少問題を起こしてもある程度軽減されるからな」

『彩羽ちゃんらしい』

『でも、彩羽ちゃんの言うことにも一理ある。授業に遅れたら何か言われるかもしれないし、さっさと着替えよー』

『『『だねー』』』


 俺の発言が功を奏したのか、何とか女子たちを着替えに専念させることに成功。


「はぁ……先が思いやられるぜ、まったく……」

「まあまあ、これも『TS病』を発症させてしまった人の通過儀礼のようなものですよ、彩羽ちゃん♪」

「いや、今回のはお前が悪いだろ」


 下着姿のルナに、俺はそうツッコミを入れるのだった。



「よーし、お前ら集まってるな。お前らも知っての通り、十六女が女になったんで、今後十六女は女子側として参加することになった。男子は一人減った、女子は一人増えたと思えばいいだけのことなんで、気にしないように」


 着替えて体育館へ行き、適当に集まっていると体育教師の乙崎柊人が入って来た。


 この学園で働く教師の中では遥かにまともな部類であり、俺としても世話になっていた教師だ。


 何せ、雪姉の親友で、雪姉のストッパー的人物だからな。


 尚、男である。


 雪姉が言うには、中学時代からの腐れ縁らしい。


 ちなみに、容姿は整っていて、世間一般から見てもイケメンと評される部類だろう。スポーツマン的な人物だ。


 あと、常識人。ここ大事。


「で、男子は上で卓球。女子はバスケだ。じゃあ解散」


 柊兄(昔から世話になっていたこともあり、こう呼んでいる)の指示で、男女別れてそれぞれの場所へ。


 俺は危うく男子の方に行きそうになったが、ルナに引っ張られる形で女子の方へ移動した。


 ……まあ、個人的にあっちでもいいっちゃいいんだがな。


「それじゃあ彩羽ちゃん、準備運動しましょう! あと、パス練習も!」

「あいよ。ってかお前、随分と嬉しそうだな」

「もちろんです! だって、男女合同の内容でなくとも、彩羽ちゃんと一緒に体育の授業が受けられるんですよ? 嬉しくないわけがありませんっ!」

「お、おう、そうか……」


 こいつは真っ直ぐ好意を伝えてくるから困る。


 照れるんだよなぁ。


『『『ニヤニヤ……』』』

「お前ら、見せもんじゃねーぞ」

『でも、仲睦まじい姿を見せられたら、ねぇ?』

『恋愛が原動力の女子高生舐めないでよね!』

「なら自分たちで恋愛しろよ……」

『『『それができたら苦労しません』』』

「そこ、威張るところじゃないからな?」


 えっへん、と言わんばかりに、女子たちが胸を張った。


 あと、得意げな顔もセットで。


 ……うちのクラスの女子……だけというわけではないが、どうも俺とルナの恋愛事情はかなり受けたらしく、俺とルナがいちゃこらしていると、確実に食い入るように見てくる。


 当事者としては、恥ずかしい限りだぜ、本当に。


「あー、ともかく、だ。ルナ、準備運動するぞ」

「はーい」


 俺は周囲の女子たちからの、好奇的な視線を無視し、ルナと準備運動を始めた。



「よし。準備運動は終わりにして、早速軽くゲームをするぞ」


 一旦離れていた柊兄が女子側に来るなり、そう言いだした。


 ん? 変だな。


 いつもなら、時間を決めて、その時間になったら生徒たちでゲームをするんだが……。


「今回から、十六女がいるからな。滅多にいない『TS病』発症者だ。何か問題が起こらないとも限らない。よって、当分の間は俺が見守ることになった」


 つまり、女子共が変なことをしないよう見張るため、ってことか。


 ……さすが、常識人だ。


 雪姉と長い付き合いができるだけあるぜ。


 気配りからして違う。


 尚、周囲の女子たちは、一瞬嫌そうな表情を浮かべた物の、学園内でもかなり人気があるイケメン教師が見ているとあって、どこか嬉しそうだった。


 ……やっぱ、顔なのかね?


「よし、とりあえず………………御縁と十六女は同じチームで」

「はいっ」

「ちょっ、今なんか目を逸らさなかったか!?」


 いくら口調が荒い俺としても、さすがに教師相手には敬語は使うが、雪姉とこの先生に関しては別だ。


 というか、この人とは昔からしょっちゅう会ってたんで、先生というより、兄貴分にしか思っていない。


 何だったら、


『俺相手なら、敬語はいらないから遠慮なく相談しろよ。あと、呼び方も気にしなくていい』


 とか言ってくる始末。


 俺としてもありがたいがな。


「いや……すまん、十六女。なんか、御縁から発される妙なプレッシャーが……な? わかるだろう? 彼氏……もとい、彼女のお前なら」

「いやわからんでもないが……」


 むしろ、そのプレッシャーは普段から感じてるくらいだ。


 俺がまだ男の時とか、ちょっと女子と話すくらいで、背筋に寒気が走るほどのプレッシャーを放って来てたからな……。


 正直、こいつはヤンデレの気があるのではないか、と疑ってるよ、俺は。


 ……まあ、ヤンデレということはつまり、それだけ俺の事を想ってる証拠とも言えるが。


「というわけで、お前と御縁はチームな。他は……まあ、適当にくじ引きでいいだろ。というより、くじ引きにしないとお前のチームになりたいと殺到しそうだな、これは」


 額に手を当てながら、やれやれと言いたげな様子の柊兄。


 ……柊兄の気持ちはわかる。


 現に、俺の周囲にいる女子たちは、一人残らずと言っていいほどに、俺に対してギラついた視線を向けてるからな。


 これが、発症者の苦労ってことかねぇ……?



 そんなこんなで、チーム分けが終わり試合に。


 まあ、試合と言ったが……。


「彩羽ちゃんパスです!」

「あいよ! 任せろ!」

『ちょっ、またぁ!? 誰か、彩羽ちゃん止めてー!』

『無理! 追いつけても普通に躱されるんだけど!』


 ほぼほぼワンサイドゲームだ。


 いや、うん。これに関しちゃ俺が悪い。マジで。


 もともと、俺は武術をやっている関係上、身体能力は同年代に比べればそこそこ高い方だ。


 ……自分じゃわからないが、俺をよく知る奴らからは、『いや、お前の場合頭一つ以上抜けてる』とは言われるが。


 で、『TS病』は性別が変わるだけで、実際身体能力が変わることはほぼない。


 多少落ちることはあるらしいんだが、基本的には変化前のスペックと大差ないそうだ。


 そんで、俺の前の身体能力はいい方だった。


 つまり……運動が得意な男子が、女子の体育に混ざって暴れまわってる、という状況なわけだ。


 手加減すれば? と思うかもしれない。


 だが俺は、こういう時は基本、よほどじゃない限りは手加減などしない!


 常に全力を出せ。


 ……と、武術の師匠に教わっている。


 未だって、相手チームのボールからスタートし、別の奴にパスしたボールをルナが奪い、俺がそれを受け取ってそのままゴールまで直進してったしな。


 なお、ダンクシュート決めた。


『ナイス彩羽ちゃん! ルナちゃん!』

「ふふふ、私と彩羽ちゃんにかかれば、得点を得るのは簡単ですから!」

『よっ、百合夫婦!』

「夫婦はやめろ!?」


 くっ、なんだこの状況は……。


 こっちだと、ルナと付き合っている状況を知っている上、それが目の前で仲良く体育をしている状況だからか、やたら女子にからかわれる。


 これなら、男子の時の体育の方がマシだったぜ……。


 向こうだったら、


『死ねや、十六女ィィィッ!!』


 とか言いながら、全力でサッカーボールを蹴ってくるだけだからな。


 ちなみに、当たれば普通に怪我するレベルの奴。


 まあ、その場合は大抵蹴り返すんだがな。


『あはは、百合はいいんだ』

「それは! ……まあ、客観的に見りゃ間違いじゃねーし……」

『いいねいいね、その反応! ルナちゃんもこんな人が彼氏……彼女? で毎日幸せなんじゃないの?』

「はいっ! 彩羽ちゃんの可愛さは、それはもう言葉で語りつくせないほどで……!」

「そうは言うが、俺がこうなったの三日前だぞ? 語りつくせなくなるほどじゃないだろ」

「そうでもありませんよ。少なくとも、昨日のお買い物デートで様々な顔の彩羽ちゃんが見られましたから。あれだけでも、十分レベル!」

「お前は一体何を言っているんだ」


 たまに、ルナが何を言っているのかわからない時がある。


 ってか、僅か一日で語りつくせないほどの可愛さを知るなんて不可能だろ。


『おーい、続きやろー!』

「っと、そうだった。だべってないで、試合試合!」


 相手チームの奴に言われて、俺は自分のポジションに戻った。


『彩羽ちゃんって、こう……やっぱり男の子だね、中身が』

「まあ、四日前まで男の子でしたから」



 その後の試合は、まあ、うん。予想通りって奴だ。


 ボールが俺にパスされれば、相手チームの奴を回避して、そのままシュート。


 たまに離れたところからシュートを決めるときもあったが、大体は直接入れに行ってたな。


 特に、ルナと一緒に体育ができた、っていう部分はマジで楽しかった。


 ふむ、こういう部分なら、『TS病』も悪くない、か。


 だが、あれだな。


 妙に上――男子側の方から視線を感じたんだが……気のせいかね?



「ふぃぃ~……いやー、この二日間で少しストレスが溜まってたらしい。なんか、すっとしぜ」

「彩羽ちゃん、運動好きですからね」

「まあな」


 授業後、俺とルナは更衣室でだべっていた。


 正直、授業前の時は変に身構えたが、一回目であれだったんでさほど何かを思うことはなかった。


 ってか、あいつら下着姿で俺の体に無遠慮に触ってきたしな……。


 おかげで、変に意識することはない。


 ルナに対しては……まあ、うん。ある程度見てたんで、って感じだ。


『あーもう、彩羽ちゃん強すぎ!』

『わかるわかる。反則だよねー、色々と』

『むしろ、彩羽ちゃんが動いてたら、謎の敗北感が……』

『『『あー、あれが一番反則だー……』』』


 何やら俺たちの近くで会話してる女子たち。


 俺が反則? 一体どういう事だ?


『あの揺れる胸を見せられたら戦意喪失だよね……』


 って胸のことかいっ!


 心の中でツッコミを入れてると、不意に視線を感じた。胸に。


「じー……」

「……あー、ルナ? なんでそんなに俺の胸を見てるんだ?」


 視線を感じる方に目を向ければ、俺の胸を凝視している俺の彼女が。


 しかも、ジト目よりだ。


「……彩羽ちゃん、おっきいですもんね」

「そうは言うが、お前だってある方だろ?」

「いいえ! 個人的に、女の子になった彩羽ちゃんに負けたのが悔しいんですっ!」

「そ、そう言われてもだな……」

「むぅ~~~っ……!」


 俺の反応に、ルナは頬をぷく~っと膨らませて、拗ねたような表情をする。


 俺としても、むしろない方がありがたいと思うんだが。


 何せこれ、重いし動くと付け根が痛いしで碌なもんじゃないしな。


「……バストアップ体操、やってみましょうか……」


 うん。今の呟きは聞かなかったことにしよう。


 俺は、気配りできる彼氏なのだ。


 ……と、そんなこんなで、この体になってから初の体育は終わった。


 なんか、色々な意味で酷かったな、うん。

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