0日目(3) 彩羽の心配事

「うん、君は間違いなく、『TS病』だね」

「そう、っすか……」


 数時間後。


 俺は厚生労働省に電話をした数十分後に、国からの迎えが来て、そのまま都内の研究所のような場所へ向かった。


 そして案内されたのは、白衣を着た二十代くらいの女性がいる部屋だった。


 見た感じ、病院の診察室みたいな場所だ。


 そこに通された後、俺は健康診断を受けることに。


 身長、体重、スリーサイズに、血液検査、何らかの病気にかかっていないか(ここで言う病気とはまあ……性的なアレの方)とか、心臓などの臓器の検査等だ。


 その結果、性別が変わっていることを除けば、異常がなく、俺は『TS病』と断定された。


「災難だったね」

「ほんとっすよ……。俺、彼女がいんのに……」

「おや、彼女がいるのかい?」

「はい。俺には似合わないくらい可愛い彼女が」

「へぇ。それはまた……災難だね」

「……人生初の彼女な上に、心の底から惚れてるんで、どうしたもんかと思ってな……。やっぱ、別れた方がいいのかねぇ……」

「それに関しては、結局のところ当人次第さ」


 恋人という関係性を終わらせた方がいいかもしれないとぼやくと、白衣の女性――神村さんが頬杖を付きながら、そう言ってきた。


「そりゃそうかもしんねーっすけど……相手が相手なんすよ……。彼女の両親にも挨拶しちまってて……」

「へぇ、まだ学生だと言うのに、挨拶を済ませているってことはあれかい? 相手は結構なお嬢様なのかな?」

「そんなとこっすかね。……だから多分、別れさせられるんじゃねーかな、なんて思っちまうわけで」

「ふむ、そう言う理由か」

「はぁ……最悪だぜ、畜生め……」


 もし神なんてもんがいるんなら、俺はマジで神を殺したくなる。


 よりにもよって、初彼女ができて半年も経過していない頃に『TS病』にかかるとか、酷すぎってもんだろ……。


「……とりあえず、今までの発症者の者たちの例を聞くかい? 中には、彼氏、彼女持ちの人もいたんでね」

「……まあ、一応。気にはなるし」


 俺よりも前に発症した奴らは、どうしたんかね?

 それはそれで気になるが……。


「そうか。じゃあ、結論から言うと……全体的な割合で言えば、大抵は別れるね」

「……あんた、俺に追い打ちをかけたいのか?」


 ドストレートに言いやがったんだが。


 普通、人生最大の危機(現時点で)に陥ってる俺に、それを言うか? 普通。


 いや、聞いた俺も俺だけどよ。


 若干の怒りが籠った俺の言葉に対し、神村さんは真剣な表情で話す。


「いや、そう言う意図はないさ。本当のことだから、ね」

「……」

「一応発症者は、変化後の体と同性の人と結婚はできるようになってはいるけど、案外少ないもんだからね。特に、発症者じゃない方――つまり、相手の方に関しては『同性愛者』に見られたくない、そう思う人が多いのさ」

「そりゃ……そうかもしんねーっすけど……」


 世間の目を気にするくらいなら、好きの内に入らねーと思うが……まあ、人ってのは案外周囲の目に弱いもんだしな。


 仕方ねーことかもしれん。


「実際、別れを切り出される率は高いしね、海外では」

「……そうっすか。…………ん? 海外では?」


 なんか今、違和感があったんだが。


 その言い方だとまるで、日本では別、みたいな言い方じゃねーか?


 そんな疑問が顔に出ていたからか、神村さんはふっと笑みを浮かべると、こう切り出した。


「あぁ、海外では、ね。海外って言うのは、やれポリコレだの、平等だの、なんでもかんでも押し付ける阿呆どもばかりだが、結局配慮してないのはそいつらだからね。そもそも、そういうことを言い出す時点で、その人の中で差別が存在しているってことさ。例えば、過去にある動画配信サービスで配信されたドラマが、多様性がある、と話題になって世界各国で再生回数がトップになったんだが……実は、日本だけはランクインしていなかったんだよ」

「それ聞いたことあるな……。たしか、日本は多様性がないのでは? とかなんとか言ってる奴もいたって話しっすよね?」


 前にその話題に関する動画を見たから覚えてるな。

 コメント欄も面白かったし。


「そうそれだ。……そもそもの話、日本は多様性の塊だろう。何せ、キリスト教と仏教の垣根を超えたマンガやら、同性愛物の作品が割と蔓延ってるし、人種差別もほぼほぼない。そんな国が、多様性がないと言われても、とね。……で、話を戻すのだが、実際海外ではこう言った背景もあり、別れるケースが多数確認されている。だが、日本では話は別だ。というか、寛容すぎるんだよ、周囲が」

「まあ……それを温かく見守る奴は多いし、なんだったらそれを見て喜ぶ奴すらいる始末だしなぁ……」


 腐女子とかな。


 百合好きも多数いるし。


「そういうことさ。だから、君もそこまで心配しなくてもいいと思うよ? 万一別れたとしても、そういう人たちと言うのは、大抵親友になってるしね。で、その後寄りを戻す、みたいなこともある」

「マジで?」

「マジマジ。本気で好きなら、案外心配いらないもんさ」

「そ、そっすかね?」

「ああ、大丈夫。……ま、どうしても心配なら、一度別れ話を切り出してみればわかるんじゃないかい? そう言う時、食い下がられれば大丈夫だし、素直に受け入れられれば、それまでの関係性、ということだからね」

「……だがそれ、最悪の場合は険悪になると思うんすけど」

「それは、相手の娘の性格次第さ。優しい性格だったり、尽くすタイプであれば、そう言うことにもならないと思うし」


 あー……ルナの奴、性格めちゃくちゃいいんだよな……。


 俺、あいつが怒った姿とかあんまり見たことねーし。


 ……まあ、たまーに怖い時があるんだが、な。あいつ、場所によってはなんてーか……肉食獣になるしな……。


「ま、そんなところか。とりあえず、検査は終了だ」

「ありがとうございました。……で、俺はもう帰ってもいいんすか?」

「帰っても大丈夫だが……とりあえず、渡すものがある」

「渡すもの?」

「そこの箱と……これだ」


 そう言って、神村さんは白衣の内ポケットから、何やらクレジットカードのようなカード一枚と、手帳、それから俺の写真が印刷されているカード一枚を取り出し、それらを俺に手渡してきた」


「こいつは?」

「クレジットカードのようなものは、国からの保障金に関する物だ。月に二十万円ほど使える」

「に、二十万!?」


 変わっただけでそんなにくれんのかよ!?


 頭おかしいだろ!?


「ああ、二十万。……で、その次の手帳の中身は、『TS病』発症者へ向けた、今後の暮らし方や、法律、それから問題発生時の対処法なんかが書いてあるから、軽く目を通しておくことをお勧めするよ」

「りょ、了解っす」

「で、最後。そっちの写真付きのカードは、身分証明書だ。君は、今日から女性として過ごすことになる。だから、今までの身分証明書は使用できないんだよ。保険証や学生証などだね」

「うわ、マジか。……じゃあ、病院で診察を受ける時とかどうすんすか?」

「その辺りは心配いらないよ。そのカード一枚で、保険証としての機能も持ち合わせているから」

「マジか」

「ああ。今まで使用していた保険証が、そのカードに統合されたと思えばいい」

「んじゃ、心配いらなそうだな」

「当然さ。『TS病』発症者は、世界的に見ても少ない。ハッキリ言って、大事な研究対象だからね。みすみす死なすわけにもいかないのさ」

「……理由が怖いんすけど」

「研究者なんて、マッドサイエンティストの集まりだからね」

「それは熱い風評被害だと思うんすが」


 マッドサイエンティストじゃない研究者だっているだろ、普通に。

 さも、全員が全員マッドサイエンティストみたいに言わないでほしいものだ。


「いや、残念ながら、全員マッドサイエンティストなのさ」

「んなわけ――」

「……何せ、君と言う新しいモルモ――こほん。発症者が現れたとあって、この研究所内……どころか、国中の科学者が君の研究をしたいと思ったほどだからね」

「おい、今モルモットって言いかけなかったか?」

「だから、私に感謝して欲しいのさ」

「モルモット呼びする奴に感謝する気はねーよ」

「いいや、感謝した方がいい。なんてったって、君が研究所で実験台にならないよう、私が食い止めたんだからね」

「マジで感謝してるっす! ありがとうございます!」

「素直でいい」


 ……ヤベー奴しかいねぇ……。


「ちなみに、中には『血……いや、指……いや腕一本欲しいんだが!』なんて言う奴もいたよ」

「……俺、マジで神村さんに頭が上がらねーんすけど」

「ま、私は基本平和主義者だしね。興味がないわけじゃないけど、そういうのは科学者として失格だから」


 ……まともそうな人じゃねーか。


 それに比べ、腕が欲しいとか言った奴、マジで殺したくなる。


 とんでもねーこと言いやがって。


「それじゃ、十六女君から感謝されたところで、今日は終了だ」

「マジでありがとうございました」

「いいよいいよ。……あ、その箱の中に、君が通う学園の女子制服と、私服が入ってるから」

「マジか、それは助かるな……」

「まあ、下着はないんだけどね」

「なんでだよ!?」


 普通、そっちが重要じゃね!?


 いや、あんまり好き好んで着けたくはないが!


「女性はデリケートなのさ。自分に合ったブラじゃないと、結構大変だからね。ましてや、君はかなりの巨乳。しっかり、ショップに行って確認することをお勧めするよ」

「……了解しましたよ。んじゃ、俺はそろそろ帰るかね」


 話も終わった雰囲気だし、そろそろ帰らねーとな。


 なんか、書かなきゃいけねー書類もあるみてーだしよ。


「ああ、ドアの前に帰りの運転手が待機してるから、その人に案内してもらってね。じゃ、気を付けて」

「はい。本当、ありがとうございました」


 この人は、マジで頼りになる気がするぜ、ほんとに。


「ああ、気にしないでくれたまえ。……っと、これ、私の連絡先。何か困ったことがあったら、ここに連絡するといい、相談にのるから」

「……ほんと、ありがとうございます」

「いやいや、貴重な存在だからね、君は。……それに、女同士で結婚、なんてことになった際の心配事も解消できそうなのでね」

「心配事?」

「あぁ、気にしなくていい。今はまだ、必要ないことさ」

「そう、っすか? ……まあ、そういうことなら気にしないことにしますよ。んじゃ、俺はこの辺で」

「あぁ、何かあったらいつでも連絡するんだよ」

「もちろんすよ。神村さんも、頑張ってください」

「ありがと」


 最後に軽く挨拶を交わして、俺は研究所を後にした。



「ふぅむ……似合う、のか? これは」


 家に着き、自分の部屋の姿見の前で眉を寄せながらそんなことをぼやく。


 今の俺はと言えば、神村さんからもらった服を試しに着ていた。


 一応、サイズ確認は必要なんでな。


 あの中に入っていたのは、制服、私服、寝間着の三種類。


 今着ているのは私服だ。


 白のTシャツに、薄手のカーディガン、それからジーンズといった服装。


 元男と言う部分も踏まえて、ズボンにしてくれたらしい。


「……ま、スカートも混じってはいるんだがな……」


 私服の方にもいくつかあるし、制服はスカートだしな……。


「……まあ、衣服に関しては、これで問題ないだろうが……あー、問題は下着、か」


 襟元に指を引っかけて、その中の自分の体を覗きながら呟く。


 せめて、パンツくらいは用意してもらいたかったんだがな……。


 ……まあ、だからと言って、すぐに穿けるか、と言われると、微妙なところではあるがな。


 さすがに、ハードルが高すぎる。


「……沙夜の下着を勝手に拝借する、ってのは変態じみてて嫌だしな……」


 てか、兄として、それは問題行動すぎるんで、ぜってーしないがな。


「はぁ……マジでルナになんて言うか……」


 ぽすっとベッドに腰を下ろし、天井を見上げながらため息交じりにぼやく。


 あんだけ俺を好いてくれている奴だったし、今の俺の姿を見れば、さぞショックだろうな……。


 ……一応、別れるかどうか、聞いた方がよさそう、だよな?


 俺としても、ルナには幸せになってもらいてーし。


 できれば、俺が幸せにしてやりたいところだが……


「さすがに、この体じゃあなぁ……」


 女になっちまって、問題がありそうだからな……。


 それに、ルナの親父さんたちに、俺はなんて言えやいいんだ?


 バレでもしたら、即刻別れさせられるんじゃね?


 ……ってことは、仮にルナが受け入れてくれたとしても、親父さんたちという、ある種のラスボスがいる以上、そうそう付き合えないのでは?


 ……八方塞がりじゃねーか、畜生……。


「……あー、もういいや。考えんのもめんどくさくなってきた……寝るか」


 結局、思考を放棄した俺は、朝からのドタバタで疲れていたのか、ベッドの横になるなり、すぐに眠りに落ちていった。



「あ、ルナさーん!」


 彩羽さんがいない一日が終わり、お家に帰ろうと校門まで歩ていると、不意に後ろから声をかけられました。


「あ、沙夜ちゃん。今お帰りですか?」

「うん! ルナさんも?」

「そうですよ。よろしければ、一緒に帰りますか?」

「いいの? わーい! じゃあ、一緒に帰りまーす!」

「ふふっ、私としても、お話相手がいるのはありがたいので」


 ここまで喜んでもらえると嬉しくなりますね。


 それに、沙夜ちゃんは彩羽さんの妹さんで、将来的に私の義妹になるかもしれませんしね。


 私も沙夜ちゃんのことは気に入ってますしね。


「じゃあ、帰ろー!」

「はい」


 沙夜ちゃんが先導するような形で、私たちは学園を出ました。



「ところで、沙夜ちゃん」

「なにー?」

「一つ訊きたいんですけど……あの、彩羽さん、今日何かあったんですか?」


 帰宅途中、私は彩羽さんがお休みした原因について、沙夜ちゃんに尋ねることにしました。

 私の質問を受けて、沙夜ちゃんは、あー、となんとも言い難そうな様子。


「も、もしかして、病気、ですか?」

「う~ん……まあ、病気、かな。一応」

「え!? だ、大丈夫なんですか!?」


 い、彩羽さんが病気!?


 で、でも今朝のLINNでは、命にかかわるような病気じゃないって……。


 ……あら? でもそれって、命にかかわらないというだけであって、病気じゃない、って否定はしていない気が……。


「ま、まぁ……大丈夫……じゃない、かも……?」

「大丈夫じゃないんですか!?」


 い、一体、彩羽さんの身に一体何が……!?


「彩ね――じゃなかった、彩兄ぃ的には、かなりショックだったみたいで……」

「い、彩羽さんがショックを!? ……あら? 沙夜ちゃん、最初の方の、彩ね、ってなんですか?」

「あー、それは、えーっと……い、言い間違いだよ! 言い間違い!」


 わたわたと両手を振って、何やら慌てた様子。


 何を焦っているんでしょうか?


「そ、それに、彩兄ぃは今、家にいたとしても、あんまりルナさんに会いたくないと思うし……」

「ど、どういう意味ですか!?」


 私に会いたくないって、どうして……?


「あ、もちろん、彩兄ぃがルナさんを嫌いになったとかじゃなくて、単純に彩兄ぃがかかった病気のことでちょっと……」

「じゃ、じゃあ、私と別れるなんて、言い出したりしません……よね?」

「あー……それは多分、彩兄ぃ次第、かなぁ……今、それくらい彩兄ぃってアレな感じになっちゃってるし……」

「アレ? アレってなんですか!? そ、それよりも、彩羽さん次第で、別れを切り出されるって……?」


 ま、まさか、本当に言いません、よね?


 私にとって、生まれて初めて心の底から好きになった人で、同時に一番愛している人。


 そんな人が、別れを切り出してきたら……私は、自分が何をするかわかりません……。


「い、一応訊くんだけど、いいかな?」

「な、なんですか?」

「仮に、彩兄ぃの姿が、なんて言うか、その……かなり不細工になっていたり、大怪我を負って、半身不随になったり、聴覚が失われたりしても、ルナさんって彩兄ぃを愛せる?」

「もちろんです! どんな姿であっても、彩羽さんは彩羽さんです!」


 これだけは、自信をもって即答できます。


「わ、さすがルナさん! それなら心配いらないね!」


 すると、今まで曇った表情だった沙夜ちゃんの表情が、パァッ! と明るくなりました。


 どうしてでしょうか?


「えっと……?」

「まあ、ルナさんがその様子なら、彩兄ぃの方は心配いらないよ! むしろ、もっとルナさんを好きになってくれるかも!」

「もっと、ですか?」

「うん、もっと!」

「そ、そうですか」


 それはとても素晴らしいですね。


 今以上に、私を好きになってくれるくらい、彩羽さんは今困っているんですね。


 そうなりますと……


「あの、これからお家に行ってもいいですか?」

「へ? うちに?」

「はい。彩羽さんが困っているのなら、彩羽さんの将来のお嫁さんである、私が支えてあげないといけませんから!」

「お、おぉぅ、ルナさんの愛が深い」

「それで、行っても大丈夫ですか?」

「んー…………今日はやめておいた方がいいんじゃないかなぁ。多分、彩兄ぃも一人で色々考えたいだろうし、それに明日になればわかるから」

「で、でも……」

「まあまあ。彩兄ぃだって、今回のことはかなり突然すぎて混乱してるから、整理する時間が必要だと思うなー。もちろん、彩兄ぃのことだから、ルナさんが来たら喜ぶと思うけど、それでも一人の時間が欲しいって言うと思うし」

「……それもそうですね。彩羽さんに何があったかはわかりませんが、明日まで待つことにします」


 私としたことが、彩羽さんが病気と聞いて焦っていたようです。


 たしかに、沙夜ちゃんの言う通り、一人の時間は必要ですね。


 何があったのかはわかりませんが、彩羽さんのことですし、きっと大丈夫ですよね。


「うんうん、それがいいよ。彩兄ぃにも、心配してた、って伝えておくから」

「お願いします、沙夜ちゃん」

「まっかせて! ……っと、それじゃあ、あたしこっちだから、ルナさん気を付けて帰ってねー」

「はい、また明日ですね」

「うん! バイバーイ!」

「さようなら」


 いつもの十字路で別れ、私は自分の家に向かいました。

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