第2話

 ……さて、一体どうすべきだろうか。



 考えみれば、誰かから惚れられる事を想定したことがなかった。故に、クララの想いに、どう接するべきなのかも分からない。



 これは、かなりの難題だ。



 客観的に見れば、俺はクララが一人ぼっちの間に出会った唯一の男だ。



 しかも年上で、おまけに日本で生きる術を教えた者。ならば、特別視をしてしまっても不思議じゃない。



 ……ただ、そこに恋愛感情はないかもしれない。



「そうなのか?」



 俺が彼女の立場なら、確実に気持ちを贈りたくなる。



 それが、高校を選ぶという、人生において最も重要な選択肢の一つを巻き込むかどうかはさて置き。



 時間を掛けて、一生物の感謝くらいはすると思う。



「言ってみりゃ、恩師だもんな」



 教えてくれた人ならば、恋愛対象でなくとも尽くしたくなる。そのカテゴリーに、俺がいるのかもしれない。



 つまり、勘違いだ。



 感謝と恋愛をごちゃまぜにするだなんて、なんて童貞臭い股間と脳髄が直結した思考を繰り広げてしまったんだろう。



 恥ずかしい、反省しなければ。



「……まぁ、そういう可能性もありつつ、真剣に考えましょう」



 と、結論付けて、俺は玄関の扉を開いた。



「おかえり、ミヒロ」



 ……いや、フラグ回収早過ぎんか?



「なんでここにいるんだよ」



 果たして、俺の脳みそは本当に正常なのだろうか。もう、よくわからなくなってきた。



「あら、言ってなかったっけ? クララちゃん、今日からウチに住むから」



 夕飯時、その真意を母に確かめると、まるで当然のことのように答えた。



「いや、なんで?」


「だって、実家から通うのは大変でしょう? それに、ご両親も仕事で忙しくて、ご飯をいつも一人で食べてるみたいなのよ」


「は、はぁ」


「それなら、お父さんの分部屋が一つ開いてるんだし、ウチに住んでもらえばいいと思って」



 父は、海外へ単身赴任している為、長い間家を開けている。次に帰ってくるのは、俺が大学生になった頃だ。



「いや、おかしいでしょ。高校生の男女が、同じ屋根の下で暮らすなんて」


「なんで? あんたたち、結婚するんでしょ? なら、いいじゃない」


「……はい?」



 世界が、止まった。



「クララちゃんのお母さんからは、いつもそう聞いてたけど」



 クララを見ると、赤面して下を向いていた。こいつ、一体なにを自分の母親に話したんだ?



 というか、ずっと母親同士で繋がってたのかよ。



「と、とりあえずこの話は終わりにしてよ。ちょっと、考えるから」


「相変わらず、変な子だね。あんたは」



 ……そんなワケで、よくわからない状況のまま夕飯が始まった。



 メニューは、牛ハラミの味噌焼き、ブリかまの塩焼き、鶏と野菜の煮物、きんぴらゴボウ、ほうれん草のおひたし、カブとナスの浅漬け、味噌汁。



 クララが来たからか、いつもよりおかずが多かった。居酒屋メニュー感が強いのは、かーちゃんが酒飲みだからだ。



「んまい」


「おいしいです」


「たくさん食べてね」



 クソ意味の分からんおっかない母親だけど、飯はバツグンにうまいから、実はかなり尊敬してる。



 そんな感じ、言わないけど。



「ごちそうさま」


「それじゃ、クララちゃんの荷解き手伝ってあげなさい」


「かーちゃんは?」


「お母さんは、もうお酒飲んじゃったもーん。残念でした〜」



 母親じゃなければ、一発食らわせていてもおかしくないくらい、小憎たらしい笑顔だった。



「……まぁ、いいや。クララ、お前にもいくつか聞きたいことがある。作業しながらでいいから、教えてくれ」


「うん」



 ということで、今はもぬけの殻となっている俺の部屋の隣の一室で、クララの荷解きを手伝った。



 洋服は、大きなパターンの温かいチェック柄が多い。ベレー帽、プリーツスカート、ハイネックのニット、クラシックなセットアップ。その他、色々。



 何だか、ブリティッシュで上品な感じだ。シャーロック・ホームズとか、あんな感じの雰囲気。王国風カジュアルとでもいうべきだろうか。



 結構、好みではある。



「それで、俺とお前が結婚するってどういう意味だ?」


「あたしがママに相談してたのは、ミヒロが好きって事だけだよ。結婚とか、そういう話はしてない。多分、勘違い」



 心臓が、少し跳ねた。好きなのはマジだったんか。



「お前のかーちゃん、恋愛脳なんだな」


「イギリス人は、告白の文化があんまりないから。ずっと一緒にいると、自然と付き合ってる事になったりするの」



 へぇ。



「でも、俺らの場合はガキん時の話だろ」


「ママ、凄く一途だから。パパと付き合ったの、あの時のあたしたちと同じ年くらいだったって」


「お、おう」


「それに、早く結婚して、パパはあたしが生まれる前は出張ばっかで。だから、全然帰ってこれなかったんだって。6年くらいなら、セーフって言ってた」


「……そうですか」



 なんて、ピュアな一家なんだ。俺はまったく悪くないハズなのに、自分の恋愛観の低俗さが恥ずかしくなってきた。



「でも、はっきり言って俺はお前のこと忘れてたんだ」


「……うん」


「ヒドいだろ? そんな薄情な奴、クララには釣り合わないんじゃないか?」


「ヒドいけど、好き」


「あが」



 目から鱗が何枚か落ちた気がした。



「ミヒロなら、ヒドくても許してあげる。最初から、優しいだけの人じゃないって知ってたし。ずっと、変な人だと思ってたし」


「さ、さいですか」


「一緒に住むのは、偶然と成り行きだけど。同じ学校に通ってるのは、あたしが望んだことだし。そのために、たくさん頑張った。ずっと、会いたかったもん」



 そして、一瞬だけ手を止めて。



「それくらい、好き」



 クララは、俺の顔を見た。



 青い目に、吸い込まれそうだ。



「……とにかく、今は答えを出せないから。というか、答えだしたらここに住みにくいだろ。どっちにしても」


「うん」



 そこは素直なんだな。



「だから、ちょっと待っててくれ。考えるから」


「別の彼女、いるの?」


「いや、いないけど」


「なら、だいじょぶ。待ってる」



 何だか、思ってたよりずっと健気な子だ。



 荷物の中の写真を見るに、中学時代はちゃんと友達がいただろうに。そいつらと離れて。いつも帰りが遅いとはいえ、両親とも離れて。



 俺が通う都立第一高校は、控えめに言っても偏差値は低くない。



 俺も、受験でかなり努力をしたし、それだけあって周囲の連中も中々に優秀な奴が多い。決して、楽して入れる簡単な場所ではないハズだ。



 そんな学校に、彼女は来たのだ。



 きっと、勉強が苦手であろうクララが。それも、日本語だってもっと知らなければならなかったであろうクララが。



 こっちに遊びに来たり、手紙を送る時間も作らず。



 誘惑を全て振り切って。この生活の為に、俺が想像も付かないような努力をしたんだと思う。



 何度も泣いて、苦しくて、辞めてしまいたい衝動に駆られたに違いない。



 それでも、ただ俺に会うために。必死に。



 必死に。



 ……。



「なぁ、クララ――」


「でも、浮気はだめ」


「……ん?」



 急になに?



「他の女の子と、二人きりはだめ。連絡があたしより多かったらだめ。あと、好きになられてもだめ」


「落ち着け」


「その時は、おこる。絶対おこるから」



 そう言って、クララは何かを想像したのか。突然ムッとした顔になって、俺を上目でジッと見た。



 意外と、迫力がある。実際より、少し大人っぽい見た目だからだろうか。



「なんでもう怒ってんだよ」


「やだから」



 そういえば、ガキん時も似たような事で不機嫌になっていた気がする。



 放課後、クラスの女子と話していると、トコトコとやってきてシャツを引っ張って、「日本語を教えて」と催促された記憶があった。



 やけにタイミングがいいと思っていたけど、そういう事情だったのだろうか。



「まぁ、今んところ、俺のデート相手はカナタだけだ」


「じゃあいい。あたしも、カナタ君好きだし」


「そりゃよかった、あいつも喜ぶ」


「……でも、それは友達という意味だよ。ダチ」


「わかってるよ」



 自分の言葉に何を思ったのか、急に不安気になって眉を八の字にした。



 その程度の行間くらい、誰でも読めるっつの。



「まぁ、そういうことで。片付けも終わったし、俺は部屋に戻るよ」



 なんか、気の利いたことでも言おうと思ったけど。遮られて、タイミングを失ってしまった。



 仕方ない、そのうちだな。



「ねぇねぇ」



 立ち上がると、今度はモジモジして指を捏ねていた。どうも、クララはナチュラルに庇護欲を掻き立てる仕草をするらしい。



「なんだよ」


「一緒に映画、見たい」


「あぁ。じゃあ、先に風呂でも入って来なよ。何本かチョイスしとくから」


「うん!」



 そして、クララは目の前で衣装ケースから下着を引っ張り出して、早足で一階へ向かっていったのだった。



 ……水色って、なんかいいよな。



 × × ×



 一週間が経って、映研ではクララともうひとりの一年生のアユミの歓迎会をすることになった。



 場所は、駅前のサイゼだ。



「二人とも、入部してくれてありがとう。改めて、部長のタクマだ」


「副部長のイズミだよ〜、よろしく〜」


「よろしくお願いします」


「おねがいします」



 クララの影響か、ほとんど人気のないこの部活に30人近くの希望者が現れた。



 しかし、エアプイキリが嫌いなタクマ先輩は、クララが目的で部活に関わろうとする連中を拒否。顧問のアラタメ先生に相談もせず、知識テストと本気度チェックを敢行した。



 その結果、元から映画が好きで、そもそも女子であるアユミだけが残ったのだ。



「では、乾杯しよう」



 別に、なんてことのないお茶会だ。



 ドリンクバーのジュースを飲みながら、ポテトやピザをつまみ、各々が好きな映画の話をする。



 至って、普通のお茶会。



「ミヒロ、楽しいね」


「それはよかった」



 映研は、こういったパーティー的な催しを定期的に開いている。



 新歓以外にも、夏祭りや月見、ハロウィン、クリスマスイヴ、正月、バレンタインなど。



 そのシーズンに合わせた映画を見て、ワイワイ研究するのだ。



 普通に遊んでるだけとしか思えないが、これでよく部費が下りるなと思う。



「ところで、ミヒロはクララちゃんと友達なの?」



 イズミ先輩が、席を移って俺の隣へやってきた。



「えぇ、まぁ」


「すっごく綺麗な子だよね。どこで知り合ったの?」


「ガキん時に、地元が同じだったんです」


「ふぅん、素敵な再会だね。どこに住んでたの?」


「S県です」


「そうなんだ。時間を経て同じ学校に通うなんて、運命感じちゃうんじゃない?」



 イズミ先輩は、黒髪の長髪で155センチ程度と背の低い、それでいて巨乳な中々の恋愛脳の人だ。



 おまけに純愛主義者で、運命を強く信じていて、恋バナが大好き。



 好きな映画は『恋空』、『ブリジット・ジョーンズの日記』。



「まぁ、どうなんすかね」


「またクールぶっちゃって、ホントは嬉しいくせに。このこの〜」



 言いながら、頬を人差し指で突っつかれた。この人は、いっつも無邪気で楽しそうだ。



「むっ」



 すると、俺たちがじゃれているのを見たクララが、正面でジッと俺の目を見ているのに気が付いた。



「クララ、おいで。一緒にミヒロで遊ぼう」



 しかし、俺なんかよりも先に気が付いていたらしい。イズミ先輩はスッキリと笑うと、クララに手招きをして誘っていた。



 これが、年上の余裕か。強い(確信)。



「イズミ先輩。ミヒロはだめです。浮気も……」 


「あら、浮気だってよ? ミィちゃん」



 そのニヤついた顔は、まるで俺に。



『へぇ、付き合っていたの照れて隠したんだぁ? ミィちゃん、かわいいところあるねぇ』



 と、年下を心底バカにするように言っているように見えた。 



「……そうっすね、気を付けないとヤバいっすね」



 ただ、どうせそのうち同棲してるのもバレるし、否定して話を拗らせてもどうしようもないと思い、俺はどちらとも取れる返事で誤魔化した。



 まぁ、仕方ないだろ。



「ほう、クララはミヒロの彼女だったか。全校の男子に命を狙われそうな役だな」



 話を聞いていたタクマ先輩も、ニヤニヤしながら俺に言う。



 彼は、黒髪の七三分けとメガネをかけた、実行力と頼り甲斐とリーダーシップを擬人化したような人。身長は、カナタと同じくらい。



 好きな映画は、『血と砂』に『白痴』。本当に、高校生なんだろうか。



「ウチのクラスの子なら、先輩の事はみんな知ってますよ」


「なに?」



 アユミがポツリと呟いたのを聞いて、思わず聞き返してしまった。



「だって、クララは入学初日からミヒロ先輩がどこの部活に入ってるのか聞いて回ってましたし。アラタメ先生が、教えてくれたみたいですけど」



 瞬間、ヤジウマに混じってクララを見ようとしたとき、感じていた視線の正体を理解した。



「そ、そういうことだったのか」



 どうりで、誰かに見られているような気がするワケだ。錯覚じゃなくて、マジで一年五組の子たちに注目されてたんだろう。



 ……まぁ、いいか。



「あの、先輩方も仲良くしてあげてください」


「心得たぞ、ミヒロ。さぁ、クララ。今度は俺と話をしよう。まずは、君の好きな映画を教えてくれ」


「は、はい。お願いします」


「私も~」



 ということで、タクマ先輩とイズミ先輩はクララと話し、入れ替わる形でカナタとアユミがこっちへきた。



「大変な事になってんな、一週間後には全校生徒が知ってそうだ」


「まぁ、別にいいよ。修正する気はない」


「ん? どういうことですか?」



 これは、カナタと俺の秘密にしておく。奴も、理解したと頷いているし。



 何より、クララが否定してないというか、出来ていないというか。



 事実と違うとはいえ、苦労を知っているのにわざわざ割って壊すのは、いくらなんでも可哀想というか。



 強制されてる関係じゃないし、俺とクララが分かってればそれでいい。



「お前、好きな人もいないしな」


「そういう事」


「意味が分かりません」



 ……多分だけど、母親にしたのと同じように俺を好きだと素直に明かして、それを拡大解釈する奴が話の輪の中にいたのだ。



 しかし、否定する正しい言葉が浮かぶ前に周りが盛り上がって、切り出すタイミングを失ったんだろう。



 その状況が、ありありと思い浮かんだ。



 そういえば、小学生の時も、正しい言葉を探すのに時間がかかって困っていたっけ。



「いや、何でもない。それより、お前の趣味の話をしよう。今日の主役は、一年だからな」


「クララちゃんと同じクラスなんだよね」


「はい、入試の時から友達です」



 アユミは、黒髪のショートヘアでやや焼けた健康的な肌の、いかにも元気そうなかわいい子。身長は、イズミ先輩より高い。多分、160センチくらい。



 好きな映画は、『リング』、『黒い家』。見た目に反して、大のホラー好きらしい。



「最近だと、発禁解除された『アングスト』が凄かったです。怖いって言うか、グロイですけど」


「こら、女子高生が見るような映画じゃないぞ」


「まったくだ」


「いや、先輩たちだって男子高校生じゃないですか」



 彼女のポジションが決まった、ツッコミだ。



「ありがたい人材だ。なぁ、ミヒロ」


「あぁ。先輩二人は完全なボケだし、俺とカナタはバカだからな」


「バカは役割じゃないですからね?」



 ……そんなこんなで、夕暮れ。



 親睦を深めた俺たちは、サイゼを後にして各々の帰路についた。



「楽しかったか?」


「うん、みんな優しいし。答えが難しい時も、あたしが喋るまで待ってくれた」


「そうか」



 やっぱり、そういう事だった。今でも苦労してんだな、お前。



「……なんで、撫でるの?」


「頑張ってるから」



 すると、クララはネコみたいに笑った。随分、懐かしいやり取りだと思った。



 自宅の最寄駅を出て、10分。そろそろ帰り着くところで、ふとクララが公園の中へ入っていく。



「これ、やろうよ」



 それは、シーソーだった。彼女は既に座って、スタンバっている。



「高校生二人でシーソーに乗るのは、中々に不気味な絵だと思うぞ」


「いいじゃん、やろ」



 ということで、俺はベンチに鞄を置いて、手でシーソーを手前に下げてから跨った。



「わぁ!」



 クララは、反対側で足をプラプラとさせている。ギリギリ、足が届かないらしい。



 意外と高いな。



「ちょ、ジャンプしてよ」



 ……。



「あ〜、なんか急に足が重いわ」


「え? ちょ、ミヒロ?」


「なんか、ここだけ重力がキツイのかもしれない」 


「なんでそんなイジワルすんの!?」


「うりうり」


「こわ! 小刻みに揺らさないでよ!」



 思い出した。



 日本語の勉強の気分転換で、時々こうして遊具で遊んでいた。



 そのたびに、クララは俺にちょっとしたイタズラをしていた気がする。



 鉄棒でぶら下がって、下で見てる俺を足で挟んだり。自分の泥だんごが崩れたら、俺のもついでに壊したり。



 ベンチで座ってたら、英語でワケの分からん事を呟いたり。



 その言葉を、「うんって言って」なんて頼んで、答えるとニヤニヤしてたり。



 ……。



 寂しかったんだろうな、ずっと。



 だから、一人しかいない俺を。



「ね~えっ!」



 ……相手が俺じゃなきゃ、すぐに恋人になれただろうに。



 運まで悪い奴だ。



「怖かったよ。もう」


「悪い悪い、ついやっちまった」


「ばか、後で誠意を見せてもらうから」


「ぶ、物騒な言い方をしますね」



 それから、ひとしきりはしゃいで、俺たちは若干照れながら公園を後にした。



 何だか色々と思い出したから、答えを出すのに更に時間が掛かりそうだ。



 因みに、誠意とはコンビニでアイスを奢る事だった。



「おいひい」

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