どうしたらいいの?

旦那は優しいので、生理用品がトイレにあることで、あたしが生理が始まったということを理解して、エッチやお風呂に一緒に入ろうなんてことを言ってこなくなる。

できた旦那…

あたしはそう思うけど、秘密を知ってしまったせいでどうしようもなく不安だ。

あたしで満足してくれているのか?

そんなことさえも考えてしまう。


「ご飯できてるよ」

「ありがとう」


忘れるために仕事をしようと残業をしたけれど、問題は解決するわけではない。

むしろ疑問が深まるばかりで、悩む。

料理はあたしの体調を気遣ってか、鉄分が取れるものやリラックスできるようなもの、普通に好物が作ってあり、旦那が好きなんだということを再確認してしまった。


「そっか、その手があったか!」

「どうかした?」

「ううん、なんでもないよ」


急にお風呂で叫んだからだろう、カイトは心配して見にきてくれたのだけれど、慌てて何事もないように返す。

なんでそのことに思いつかなかったのだろうかと疑問になるくらいだったけれど、悩みをもしかしたら解決してくれる可能性があった。

よし、カイトが寝たら確かめてやる。

あたしはカイトが寝るのを待った。


やることは決まっていた。

家探しというものだ。

そう、もしかしたらカイトが女装していたのじゃなくて、本当にそっくりな女性がいるだけという可能性があるからだ。

それに違いない。

じゃないと、あたしはさすがに…

そして家探しが始まったが、それは早々にも見つかった。


「整理整頓がしっかりできるからって、これも綺麗にしまわれてるなんて…」


あったものは、女装セット。

服についてはそんなに多くはないけれど、それでも十着はあるだろう。

でも男が女装したら、普通はムダ毛とか…

カイトは…

ムダ毛ないか…


お互いに付き合いだしたころからすでにムダ毛がなかったから剃っていたのだろう。

清潔感があるけど、肌があたしよりも白いかもとそのとき思ったけど、女装をするのであれば必須事項だもんね。

ということはあたしは最初から騙されてたってこと?

服を見つけてしまったことで、悩めば悩むほど、わからなくなった。

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