旦那のそれを知ったから…

美しい海は秋

わからない!

あたしはエリ、大好きな旦那と結婚してからもう二年目。

好きなことはツーリングやアウトドアでたまに旦那と一緒に行ったり、一人で行ったりしている。

インドアながらも旦那は一緒についていってくれたり、アウトドアのときは調べたアウトドア料理を作ってくれたりと一緒に楽しんでいた。

もちろん夜の性活もしっかりしている。


「それじゃ、行ってくるね」

「うん」

「お土産楽しみにしててね」

「了解!」


そんな会話をしながらも、あたしの頭をふんわりとなでてくれる旦那の身長は一緒くらいだ。

ただ優しさも、器量も完全に上なので、あたしは女性としてメロメロだった。

それなりにカッコいい女子とは言われたことはたくさんあったけれど、しっかりと女性扱いしてくれた旦那に惚れていた。

優しい旦那はたまにお互い一人になる時間がほしいだろうと、月に一度はお互いに好きなことをとあたしはツーリングに、旦那はパソコンやゲームなんかをしている。

だからこれからもこんな大好きな旦那と一緒に夫婦仲良くできると思っていた…


そんなあたしは現在頭をかかえていた。


「どうしたらいいの?」


一人口にするが、答えが返ってくることはない。

それはそうだ。

バイクで走っているのだから…

まさか、旦那が女装趣味があるとは…

というかあれは趣味なの?

あんなに可愛いとあたしはいらないんじゃないの?

ふ、不安すぎるんだけど…


コンビニにバイクを停めたあたしはバイクの上で伸びる。

ぐでんとしていると男が声をかけてきた。

言ってくる言葉はナンパのそれだ。

その男を見ても、考えるのは旦那のことばかり…

うるさく何かを言い続けているが、こちらが何も反応せずにいるので、相手も諦めたのかどこかに行った。


「はあ…本当にどうするのよ」


考えても仕方ないと思ったあたしは家に帰ることに…

でも家ではいつも通りの旦那がいる。

その日、あたしは少し体調が悪いという理由でエッチを断った。

いつもであれば、一緒に会えない期間が燃えさせるという理由で、あたしの方から誘うくらいの勢いでしていたのに、今日はそんな感情がわかない。

次の日もできる自信がなかったあたしはしなくてもいいようにと生理用品をトイレに置くようにしたのだった。

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