第34話カナリア様を応援!

「頑張ってください!ディア王子!」

「うん」

「アイ、そんなに身を乗り出したら紐がちぎれちゃうよ」

「大丈夫!多分」

ディア王子愛されてるなー。

ここまでくると羨ましいと思ってしまう。

「お家に帰ったらイチャイチャしようね」

「ふえ!?」

カナリア様はエスパーだ。


「は!」

的をめちゃくちゃ早く当てている。

すごい。他の人よりもはるかに早い。

「かっこいいですわよね」

「そうですね」


「羨ましいぞー」

「諦めろアイ様はディア王子が好きなのは周知の事実だろ?」


ディア王子は鈍感だからな気づいてないからなー。(レン自身も鈍感です)


「1位は驚異の満点!ディア王子です!」

「おめでとう!」

「おめでとうございます!」

「ありがとう」

「かっこよかったよ」

「そ、そうかな」

「そうですよ!ディア王子は世界一かっこよかったです!」

「そこまで言われると///」

男から見てもかわいいと思える。

アイ様が好きなのはこういうところもあるからだからだと思う。


「次はカナリアの種目ですね」

「種目は…借り物競走!?」

「知ってるの?」

「う、うん」

借り物競走なんて前世の高校ではなく、漫画中の世界だけだと思ってたけど…

「それは私が転生者の文献から提案したものなんですけど、どうしてレンくんが知ってるのですか?」

「え、いやそれは僕もそれを読んだことがあるからだよ!」

「そうなんですか。良くカナリアと図書室に行ってると聞きますしね」

「そうそう!」

危なかった〜


「頑張ってカナリア様!」

「うん!」

とハチマキを巻く姿がすごいかっこいい。


借り物競走が始まった。

これは借り物だけだとすぐ終わってしまうので障害物もある。

「すごいカナリアが1位だよ!」

「跳び箱を軽々越えてる」

運動神経がいいから2位との差はすごい。

最後にカードを引くみたい。

「カナリアが固まってるよ」

なんでだろう?


するとこっちに来た。

「来て!」

「え?僕?」

道具とかじゃなくて?

僕はカナリア様の手を取り、一緒に走って1位でゴールした。


「それでは読み上げますー!」

「え!?」

カナリア様がすごい動揺している。

「好きな人です!」

周囲がめちゃくちゃ騒がしくなる。それは親も来てる中、言われたら公開処刑のような物じゃん。

カナリア様も顔が赤い。


僕も恥ずかしいー///












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