第30話親子の仲直り

翌日、緊急で会議が開かれた。

カナリア様は第二王女だから出席する必要があるから朝から大忙し。

「カナリア様、朝ご飯はどうしますか?」

「いいかな。食べてる時間もなさそうだから」


向かうと、既にたくさんの偉い人と第一王女様と

「おー来たか!我が弟よ!」

「えっーーと初めまして?」

「もっと気安く話しかけてくれてもいいぞ!私はリュード・アメストだ!」

「よろしくお願いします」

「私のことはお兄さんと呼んでくれ!」

「こらリュード。朝からそんなハイテンションだとレンくんも疲れるわ」

「アハハ、僕は大丈夫ですよ」


しばらく4人で話していた。

「今日はなんでこんな緊急会議が開かれるか知ってるわよね?」

「はい。知っていましたけどまさかこんなにも早くアメスト王が行動してくれるとは思っていなかったので…」

「宰相に問題があるとそれだけで一気に国が傾いてしまうからね。今まではお父様の幼なじみとして目を瞑っていたけど」

「さすがにこの国の跡取りをいじめるような人だと分かれば王は怒るでしょう」

「親としてもね」


「あ…ディア王子!」

人混みの中にいたディア王子に手を振る。

「レン。それに第一王女、第二王女まで…。朝からどうしてこんなに人が集まっているんですか?」

「それは…」

言おうとした途端、


「静粛にこれよりアメスト王、そして皇后様がお見えになる。全員礼!」


「皆、待たせてすまない。実は今回皆を呼んだのは宰相のことについてだ。連れてこい」

騎士さんが縛り上げられた、宰相、と昨日いじめていた息子が連れてこられる。


「昨日宰相の息子が我が息子ディア王子をいじめていたことが判明した。そしてその元凶は宰相であることも」

「たったそれだけの事で縛り上げられるまでじゃないですか!」

「黙れ、お前たちは不敬罪により罪人だ」

「な…!」

「今までは幼なじみということでお前を甘く見過ぎていた。罪状を読みあげよ」

「は!」

と騎士さんが読み上げた。

「宰相、そしてその息子は不敬罪により生涯、強制労働とする。」

「ま、待ってくれ!宰相である私が強制労働だと!」

「仮にもこの国の跡取りを虐げたんだ。そんな奴にこの国を担う資格はない」

「そ、そんな…」

「連れて行け」


「このことはしばらく箝口令を敷く。民に不安を与えないようにするためだ。それでは…」

これで終わり…?まだ重要なことがあるはずだ。

「アメスト王」

「なんだ?」

「まだディア王子に謝罪していないのに終わるのですか?」

周りがザワザワし始める。

カナリア様達は何も言わずにただ、僕の方を見ている。


「いくら王族になったからって生意気だぞ!」

偉い人の中でも偉そうな人が言う。

「よい。確かに私は親として最低な事をしてしまった。ディア前に出てはくれぬか?」

「はい…」

「自分の息子がいじめられてることを知らずにいた。本当に申し訳ない。苦しい思いをさせてしまった」

「私からもディア、ごめんなさい。」

「お父様、お母様…僕ずっと苦しかったんですよ?」

「申し訳ない」

「これからはちゃんと僕のことも見てくれますか?」

「もう2度苦しい思いはさせないと誓う」


そうしてディア王子はアメスト王、皇后と仲直り出来た。


「レンありがとう!」

「レン、あの時の声がなければずっとお互い溝が出来ていたと思う。ありがとう」

深々と頭を下げられる。

「頭を上げてください💦僕は親友の助けになりたかっただけですから」

「私は王失格でもあり親失格だ」

「そんなことないよ。また1からやり直せばいいだけのことだよ」

親友の今まで見たことのない明るい笑顔が見れた。


「かっこよかったよ、私の旦那様」

「だ、旦那様って!?」

「照れてるの?」

「からかわないでよ///」

部屋に戻る途中ずっとカナリア様が褒めてきた。


《最近部活やら勉強やらで忙しく書けてなくてすみませんm(_ _)m今回は内容が王とディア王子のことばかりでカナリア様の出番がめちゃくちゃ少なかったですが次からはめちゃくちゃイチャイチャするので次回もご期待ください!

今日もう一個投稿できたらします》








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