第24話カナリア様それでいいんですか…?
「おはよう」
「おはようございます。距離が近くないですか?」
カナリア様の距離感がたまにバグってる時がある。
「キスしていい?」
「え!?いや朝からですか!?」
抱きしめられ抵抗できずにキスされる。
「ぷはぁ、かわいい」
「カナリア様の方が照れてかわいいですよ」
「え…///」
あ、変な空気になってしまった。
そんなこんなで学園に行く。
行くのだが
「あの、カナリア様」
「うん?何?」
「それでいいんですか?」
腕を組んで歩いている。
「おいおい嘘だろ!?あの氷の王女が微笑んでるだと!?」
「けど相手は夫だから…」
「でも今まで2人でいるところ見たことないんじゃないか?」
「てっきり仲が悪いと思ってた」
「もう君に寂しい思いはさせないからね?」
理由がイケメンなカナリア様だった。
「じゃあね」
「行ってらっしゃいませ」
しっかり見えなくなるまで見送る。
僕も行かないと!
~~~~~~~~~~~
「おはよう」
「おはようカナリア!あなた噂になってるわよ!」
「何が?」
「何がって朝、レンくんと腕組んで登校してたじゃない」
「あれね」
「たくさんの男達がライフ0になってたわよ」
「私はレンがいればそれでいいので」
というとクラスの男子たちが一気に苦しみ出した。
「皆さんどうしたのかしら?助けた方が…」
「あー気にしなくていいよ。それよりなんで急にあんなことを?」
「それは学園内でもレンと喋りたいから仲良しなのをアピールしておこうと思って」
「まぁ5年もの付き合いだから分かるけどカナリアって策士よね」
「そうかもしれないね」
授業中もレンをどうやって甘やかそうか考えていて全く集中出来なかった。
~~~~~~~~~~~~~~
「おはようレン」
「おはようモルト」
「お前朝からカナリア様とイチャラブしやがって!」
「いやそういうつもりじゃ…」
「アレで何人の男達をライフ0にしたのか分かってるのか?」
「自粛できるように頑張るよ」
「俺も彼女欲しいな〜」
僕もモルトは良い奴だからできて欲しいと思う。紹介できる人もいないから彼自身に任せるしかない。
「次は格闘技だ!」
「モルトテンション高いね」
「それは!レンのを見れるからね!」
クラスの人達も
「そうなのか?」
「闘いたいなー」
と言ってる人もいる。
ハードルがだいぶ高いような気がする。
心配になってくる。
「よろしくお願いします!」
「それではまず出欠からなー。レン・アメストは初めてでいいか?」
「はい!」
「私はナオヤ・カーラーだ。これからよろしく」
まさかな…
名前に思い当たる節があったがそんな考えはすぐに消えた。
「よろしくお願いします!」
「まず初めてだから型を教えよう」
「先生!レンはめちゃくちゃ格闘技上手いので大丈夫だと思いまーす」
モルトが余計なことを言った。
「そうなのか?」
「はい。一応できます」
「やってみて」
前世の空手の型をやってみた。
拍手が湧き上がった。
「あいつの型独特だな」
独特なのかな?
先生は、何かに驚いているように見える。
「カナリア様…?」
建物中から双眼鏡で見てるカナリア様がいた。
けど僕の視力でギリギリだから僕しか見えてないと思う。
あ、手振った。
手を振り返す。
「どこに手を振ってるんだ?」
「すみません!」
「まぁいい。今日は授業を変更する。試合を見て学んでもらう。相手は」
「レン・アメスト。お前だ」
え?僕?
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