第18話そういえば打ち上げって初めてだった

「すごかったよ!」

審判をしてくれた人が言ってきた。

「僕もあんな風に強ければなぁ…」

「あ」

この人見たことある。

「もしかして朝ぶつかった…」

「あ!君だった!」

「僕レン・アメストっていいます!」

「ぼ、僕はディア・アメスト…?」

「「え?」」


どういうことだ?

「あーディア王子。その人は私の夫になった人です。」

「君が…。そうなんだ。ごめんね結婚式行けてないから。今日はたまたま体調が優れてるからいいけど」

「そうなんですか…」

「じゃあこの後お食事でもしませんか?」

アイ様から提案された。

「え?僕が行ってもいいの?」

「いいに決まってるじゃないですか!」

アイ様がディア王子を引っ張っていく。

「アイ様って…」

「多少強引なんだよね」


「レンくんの勝利を祝してカンパーイ!」

「そういえばナーヤさんは?」

「ナーヤなら家が結構遠いから帰ってもらったわ」

何でも帰るのに1時間半かかるらしい。

一日ごとにアイさんの家に泊まるらしいけど

今日は帰る日だということでいない。

「それでもナーヤもすごいって口ポカーンってしてたわ」

「本当にレンはすごかったんですからね?」

なんかこの会話で行事後の打ち上げみたいになっている。

「レンくんはすごいなー。それに比べて僕は体が弱いから…」

「ディア王子も銃上手いじゃないですか!」

「銃!?」

「どうしたの?レン」

銃なんて出てきたら戦争がこの先…

「ちょっと見せてもらえませんか!?」

この国の王子相手に平民がこんな口聞いていいはずがない。分かってるけど好奇心が勝ってしまった。

「いいよ」

どうやら腰につけていたみたいだ。

「かっこいい」

警察の人が持っているような黒のを想像していたけど、小さいスコープに茶色の金属?みたいので出来ている簡易的な銃だった。

「この弾も作るのにものすごい時間とお金がかかるから少なくて」

「材料は簡単に手に入りますか?」

「いや、全然。この世界のどこかでちょっとずつしかないから、この銃も受け継いだものなんだ。」


「まぁ祖父の物と言えば分かると思いますよ」カナリア様が言う。

僕と同じ転生者だった人か。

「これもおじいちゃんからもらったんだ」

とても大事そうにしている。

戦争も銃は使われる心配もなくなった。


「あの宰相たちはこの銃をバカにしてきて…」アイ様が言う。

「あはは。しょうがないよ僕が体弱いのも悪いし。」

「けど!」

「アイ。その話は今はやめましょう?ディア王子も体調を崩してしまうわ」

「ご、ごめんなさいディア王子」

「僕は全然大丈夫ですよ。」


「それじゃあさようなら!」

アイ様が帰っていった。


帰りは僕達3人で帰ってきた。

銃のことで盛り上がったけど、カナリア様があまり喋らなかった。


もしかしたらあまり仲が良くないのかな…?


《今日からテスト勉強頑張りたいので2週間程不定期投稿になります。勉強の後にちょくちょく書いていくので2、3話投稿できるかなーっていう感じです。元気があったらもっと投稿する可能性もあります。》





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