閑話爺やは心配
「号外!号外!第二王女が結婚!相手はアレルラ元公爵の三男レン・アレルラです!」
街中で新聞紙と呼ばれるものをもらった。
「ついにか…」
待ちわびていた。やっと坊ちゃんが…
そういえばあの人たちは今は領地もどこか小さいところでほそぼそとやっていると聞いたことがある。
喫茶店は今はまだ準備中。
他の喫茶店で腕を磨いている。
お茶の入れ方が上手だったらしく働かせて貰えた。
まだ坊ちゃんは忙しいと思うが落ち着いたら来てくれるはず。
それまでには何とか開店できるまでにしないと。
帰ると手紙が届いていた。
立派な封筒。中身を見るとカナリア様から来た手紙だった。
「ごきげんよう。やっとお手紙を出せる状況になりましたので書かさせてもらいました。レンは心体的に不安定な時もありましたが今は大丈夫です。
ところで喫茶店を開くとお聞きしました。
ですのでここにほんのわずかですが資金援助をさせていただきます。
またレンと一緒に訪ねに行きますのでその時はよろしくお願いします」
さすが王女様だ。17歳でこのような文章を書けるのはあまりいないだろう。
坊ちゃんも安心して任せられる。
それで資金援助という言葉に引っかかった。
見ると封筒の中にはもうひとつ小切手のようなものがあった。
「どれどれ1、10、100…1億アメスト!?」
すごすぎて言葉が出ない。
これを元手に早めに店を構えようか考えてしまう。
《1アメスト1円です》
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