第14話氷の王女は冷たく見えないのですが?
何かたまに起き始めで軽く意識がある時があるよね。
何か口に柔らかいものが入ってきてような…って!
「ん!」
ばっちり目が覚めた。それはなぜか。
カナリア様に絶賛キスをされ中だから。
「ぷはぁ。おはよう」
「お、おはようございますカナリア様」
「昨日は呼び捨てで呼んでくれたのに?」
昨日…
「あ!それは…」
めっちゃ体温上がった。
「かわいかったのにな〜」
抱きしめられてぷにぷにされながら言う。
「その2人きりの時は言いますから…カナリア/////」
カナリア様がなぜか恥ずかしがり始めた。
「その私も言うから…レン/////」
なんだこの空気は!?
超超恥ずかしい。
僕は強く抱きしめられカナリア様の顔は見えてないけど!
しばらくこの状態が続いて
「じゃあ着替えてきて。ご飯はここに持ってきてもらうから」
昨日は特別に集まってもらったみたいでいつもは前にも言った通り1人で食べてたらしい。みんなお仕事で忙しいからなかなか合わないらしい。
「ありがとうございます!メイドさん!」
何かメイドさんが驚いている。
何か良くないこと言っちゃったかな?
「大丈夫かな?後で謝りに行った方が…」
「いや、行く必要ないよ。レンくんの優しさが滲み出てただけ」
とりあえず行く必要はないみたいだ。
「はい」
え?
「口開けて」
パンケーキの1切れを入れられる。
「あまり慣れてないんだからね?前も無理やり…まぁそれはよしとして、これからもするから/////」
朝ごはんを食べ終わると
「今日からレンには学園に行ってもらいます」
「え?」
今日?
今日はいわば平日。
「僕、執事コースに編入したんだった」
「そうだよ。まぁ安心して特に問題もないクラスだから。けどもし嫌だったら言ってね?その時はもう行かなくていいから」
養う気満々なカナリア様。
続けて
「学園にいる間もなるべく私の隣にいてね?執事見習いってことになるんだから主人のそばにいないと」
「逆に僕がいて邪魔じゃないですか?」
「友達も普通に連れてるから大丈夫だよ」
「それじゃあ準備してきて」
「分かりました」
用意されていたのはちょっと違う制服。
コースによって若干デザインが変わる。
「よし!」
カナリア様の隣にいて、恥ずかしくない人になろう!
これが今のところの目標になった。
「レン」
手を繋いで馬車に乗る。
マナーでいえば男性が手を差し伸べて女性が受け取るという形だけど
「乗りましょ?」
手を差し伸べているのはカナリア様。
「カナリア様、こういうのは…」
「あー、人があまりいない所では私がするから学園の時はレンがして?」
と言われた。
馬車内でも僕はなぜかお膝に乗せられている。カナリア様の方が身長は高いけど!
「広いソファに1席でいいんですか?」
「レンは私のお膝に乗せられるのは嫌?」
「嫌じゃないです/////」
「かわいい」
頭を撫でられ学園に向かう。
《これで第1章は終わりです。閑話は小文ですが1話挟もうと思います》
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