第13話カナリア様はさらなる秘密を打ち明ける
帰ってくる。
今日はいわば初夜といわれるもの。
「じゃあ私お風呂に入ってくるね」
「分かりました!」
多分この様子だとレンくんはまったくそういうのを意識していない。
自分がリードしないと!
「はぁ〜」
それでもレンくんに言わないといけないことがある。
私は子供が産めない。なぜかは分からない。
体質的にそうらしい。
有名な医者が何度調べても分かんないと言われた。
「じゃあ僕入ってきます」
「ちゃんと疲れとるんだよ?」
遠くから「はーい」と返事が返ってきた。
だいぶ心を開いてきてくれたと思う。
レンくんも明日から学園に行く。
本当は今日だったけど急遽結婚式を挙げたからずれた。
今日も何人かの令嬢はレンくんのかわいさに心を打たれていたけどそれも独り占めできる。
明日も一緒に登校して見せつけないと!
レンくんは優しいから話しかけられたら手伝ってくれると街の人からの聞き込みで分かっている。
貴族社会というのはみんな仮面をつけている。特に学園内での令嬢なんかはそうだ。
表向きは優しい雰囲気を出しているけど、
裏では男を漁るなんていう人もいると聞く。
「だから心配なんだよな〜」
そういう人たちとはあまり関わらせないようにしないと。
「何が心配なんですか?」
「え!?」
計算が違った。思ったより早かった。
「い、いや!何もない!」
「そうなんですか。何か飲みます?」
全部カナリア様が買ったものですけどと聞いてきた。
「じゃあハーブティーもらおうかな」
「分かりました」
すこしして
「入れ方がまだ良く分かってないんですけど、まずかったら言ってください。メイドさんを呼んでくるので」
「普通に良く出来てると思うよ?」
いつもと変わらないし、後
「心がこもってるからね」
「大好きな人には心をこめておきたいですからね」
こういうことも平然と言ってくるから心配。
「あのね今日は何の日か分かる?」
考え出した。どうやら本気で意識してなさそう。ちょっと自信を失う。
「結婚初日に男女ですることなんだけど」
「あ!」
私の顔を見る。すごい顔が赤い。
「いや!その、え!?」
混乱している。
ハーブティーを飲み干し、
「落ち着きました」
「それでねその前に言わないといけないことがあって」
「覚悟は出来てます。学生ですけど働いて稼ぎます」
前世もそうでしたからと言う。
「いや!そうじゃなくて!」
私が子供を産めないことを言った。
「子供がいるから夫婦仲が深まるとか言うからさ…その」
「僕はカナリア様が大好きです。愛しています。」
「ふえ!?」
正直に覚悟はしていた。レンくんのことだから強くは言わないだろうけど、厳しい言葉がちょっとくらい出てくると思っていた。
けど返ってきたのは予想しなかった言葉。
「だから子供はいなくても十分僕は幸せです!後前世では子供の世話で喧嘩してそのまま離婚する夫婦もいたんですよ」
「だけど…」
「カナリア様は僕とだけじゃあダメですか?」
その瞬間何かが切れる音がした。
私はそのまま押し倒す。
「レンくん。愛してる。だからしよ?」
「僕初めてですけど頑張ってカナリア様を気持ちよくできるように…頑張ります/////」
照れながら言うレンくんがたまらなくかわいい。
「私も初めてだから…よろしくね/////」
めちゃくちゃレンくんがかわいかった…
《たくさんの人に見てもらって、星もいっぱいもらってすごい嬉しいです!部活との両立で難しくなりますがなるべく頑張って投稿するので読んでくれたら励みになります(*^^*)》
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます