第42話 かぼちゃとおバケの大騒ぎ 14

 仮面舞踏会の会場は魔法でさらに拡張されたお化け城の大広間だった。

 お化け屋敷の雰囲気を少し残しつつ華やかさときらびやかさで満たされて、素晴らしい会場となっていた。

 大広間の扉が開く度入ってくる人物に、その仮装に注目が集まる。

 そして打ち合わせ済みの者達はすぐにお互いを見つけて歩み寄っていく。

 例えば蝙蝠の片翼を背にした小悪魔の少女と吸血鬼の青年や、王宮魔術師と使い魔の猫、春の精霊とそれを守る騎士等だ。

 最後に天使の仮装の一団が入ってきた。

 そこへ黒衣の堕天使が歩み寄り、後ろの方にいた金の髪の天使にダンスを申し込んだ。

 金の天使がそれを受けると腕を組み、天使の集団へのダンス申し込みで混雑する開場からそっと出て行った。

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