第33話 かぼちゃとおバケの大騒ぎ5

 ルイは多忙だった。女王寮の模擬店に出す仮装用品とお菓子作り、その両方に関わっていたからだ。どちらもやってみたい。ルイの希望に双方が喜んだ。

 仮装用品の準備をしているとお菓子作り担当に呼ばれる。

 忙しくも楽しい日々。こんなに皆とわいわいと準備するのは初めてのことで、ルイは心を踊らせていた。

 うきうきと楽しそうなルイの周りには多くの生徒達が集まっていた。たった一度遠目に視察に来たテオの、その遠目でもわかる眼光に、必要以上に近付こうとするものは居なかったが。

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