第28話 皇太子襲来 第5話

「どうして、返事、もらう、でしょう?」

 ガレオが不機嫌な顔で言ってくる。

「?何のお話ですか?」

 ルイは首を傾げる。

「返事、もらう、です!」

 ガレオは怒っているが、ルイは何のことだか分からない。

「??」

 つけ文は、ルイには届いていない。

 しかし教科書に挟んだ紙片が無くなっていたので、ガレオはルイが受け取ったと思い込んでいる。

 なのに何で返事を寄越さないのか。

 ガレオは憤る。

 わざわざこちらから会いたいと書いてやったのに。

「さ、授業だ。」

 テオは怒るガレオを座らせる。

「ああ、教科書に挟んであった殿下の忘れ物なら、私が預かっている。」

 テオは面白そうにアリアス語でガレオに言う。

 内心は全く面白く無い。

「ええ?!」

「ああ、それをお探しだったのですね。」

 ルイは納得した。

「見つかって良かったですね。」

 ルイは安堵してにこやかに微笑んだ。

 ガレオはわなわなと震える。

 先生が入って来て、授業が始まる。

「ル!」

「さあ、移動しなければ、来たまえ殿下。」

「?」

 授業終わりに、ガレオは直接ルイを誘おうとするが、テオは何か言う前に強引にガレオを遮り、肩を抱いて教室から出ていく。

 ルイはそんな二人を不思議そうに見送った。


「ほら、忘れ物だ。」

 紙片を差し出す。

 ガレオは複雑な顔で黙って受け取る。

「どうして、です?」

「忘れ物だろう?」

 尋ねるガレオに、にっこりとテオは微笑む。

 まさかルイ宛の手紙とは言えまい。

「いいえ。ルイーズ、です。」

 ガレオはそのまさかだった。

「手紙です。」

 テオを真っ直ぐ見る。

「…どういう、用件かな?」

 真面目な顔のガレオに、あくまでも笑顔で聞く。

 精神を削られる。

 何なんだこの男は。

 ちなみにガレオはエリシェン語だが、テオはアリアス語だ。

 エリシェン語ではガレオに話が伝わらない。

「ルイーズ、会う、です。」

 ガレオは真面目な顔で臆面も無い。

「我が婚約者に、会いたいと?」

「はい。」

 テオは笑顔に圧を含ませるが、ガレオは全く悪びれない。

「何故?」

 本当に精神を鍛えられる。

「ルイーズ、話す、です。」

 話さえ出来れば上手くいくのだ。

 ガレオはそう信じて疑わず、周りの事など考えない。

「済まないが殿下、それは出来ない。」

「?どうして、ですか?」

「私が婚約者と会う事を許す訳無いだろう。」

「はい。分かりました。」

 ガレオが何故かあっさり退いたのでテオは拍子抜ける。

「理解してくれたなら良かった。」

 テオは無理に微笑む。

 取り敢えず、今日のところは殴らずに済んだ。


 それはそうか。

 ガレオは考える。

 大っぴらに譲るとは言えないよな。

 テオに悪いことをした。

 いくら持て余しているとはいえ、婚約者という立場だ。


 それでガレオは彼なりにこっそりルイを誘おうとするが、その都度止められてさすがに頭に来た。

 何故邪魔をするのだ。

 仕方無く婚約者にしているだけだろうに。


 寮長用会議室の扉が叩かれる。

「?テオ様ですか?」

 扉を叩くなんて珍しい、と思いながらルイは扉に近付く。

「ここにいたかルイーズ!」

 勢い良く扉が開いて現れたのはガレオだった。

 ルイは咄嗟に身を退き長机の向こうに回る。

 ガレオと二人きりだ。

 ルイは焦る。テオとの約束を破ってしまった。

 どうにかして部屋から出ないと。

 しかし鍵の開いた扉はガレオの後ろだ。

 ガレオはルイの視線に気付くと扉に鍵を掛けた。

 ルイはさらに焦る。

 そんなルイを見やってガレオはニヤニヤと笑みを浮かべた。

 視線を纏わり付かせる。

 なかなか美しく育ったじゃないか。

「さあ!愛してやるから国へ帰ると言え!」

 ガレオはいきなりそう言い出す。

 これで彼としては愛を囁いているつもりだ。

「いいえ、行きません。」

 窓までの距離を測りながらルイは答える。行くわけがない。

「なぜだ!このオレが愛してやると言っているんだぞ!」

 苛々とガレオは言う。まだ拗ねているのか。

「私は王太子殿下のものです。」

 約束した。テオと。

 窓の鍵を開けて外に、駄目だ、その間に追い付かれる。この上触れられでもしたら更にテオとの約束を破ってしまう。

 ルイは話しながら考える。

「たしかに兄上はカッコいい!お前がほれるのも分かる!だが兄上はお前をどうとも思ってなかろう!」

 仕方なく婚約者にしたのだから。

「そんなこと、は…」

 言い淀む。釣り合っていない自覚はある。近付くガレオから更に距離を取る。

「お前に何のトリエがある!」

 距離を置かれ、苛立つ。

「…」

 そう言われると答えられない。

 眉目秀麗で文武両道、その上魔法も使える完璧なテオが何故自分を選んだのか分からない。

「お前など兄上のとなりにはふさわしくあるまい!」

「…」

 相応しく無い。釣り合っていない。自分でもそう思っている。

 回り込んで扉の鍵を開ける。

 追い付かれたら打ち倒して…。

 打ち倒すのは駄目だ。他の手段を考えないと。

「だからこのオレが三番目の妻として愛してやると言っているんだ!さっさとついて来るが良い!」

 少し頬を染め、ガレオは自信たっぷりに言う。

「お前などいなくとも兄上なら代わりのものなどいくらでもいる!」

 それはそうかもしれない。

 他にもっと相応しい人が居るかもしれない。分かっている。けど。

「…でも!それでも!私は一生テオ様のものです!」

 テオが他の誰かを選んでも、愛しても、自分はずっとテオが、テオを、…。

「貴方のものにはなりません!」

 ルイの決意だ。

「何だと?!」

 聞き分けの無いルイにガレオは激昂する。

「ならば力ずくだ!」

「力ずく?」

 そう言われてもルイはいまいち思い至らない。未だに自分を捕えることも出来ないのだ。

 あるいは例え掴みかかられたとしても外せるように思う。

 しかしガレオは意地の悪い笑みを浮かべた。

「お前がついてこないなら、戦を起こしてもいいんだぞ?」

「…戦?」

 何を言っているのか、一瞬分からなかった。

「そうだ。この国と戦をする。そしてお前を戦利品にしてやる!」

 戦?こんなことで?出来るわけない。無いと思いたい。しかし目の前の男は隣国の皇太子で次期皇帝なのだ。

 戦など起こされたら人が沢山死ぬ、血を流して、自分の所為で?

 脳裏に血を流す人が朧気おぼろげに浮かぶ。あれは父だ、自分を庇って…。叫ぶ女性の声。あれは母だ。

 父は命は取り留めたが、足には今も傷痕が残る。

 自分の所為で、誰にも傷付いて欲しくない。だから強くなりたい。そう思っているのに。

「お前が来ればすむ話だぞ!」

 蒼白になるルイを嘲笑あざわらう。

 他人の為にルイは泣く。

 子供の頃、周囲の子供達がガレオのおもちゃだった。

 自分は偉いので何をしても誰も逆らわない。

 そんな中、ルイだけが他の子供達を庇って手を拡げた。命令しても罵っても叩いても髪の毛を引っ張っても突き飛ばしても、涙目のまま立ち上がって手を拡げ続けた。

 思いどおりにならないルイに頭に来て、庇われていた子供の一人を引きずり出して髪を引っ掴んだ。

 涙目で怯える子供にルイはすぐに身代わりを申し出る。

 苛ついた。何で他人の為にそんなことが出来る。

 身代わりを拒否してより強く子供の髪を引く。引きつれた声で子供が泣き出す。

 ルイが泣きながらやめて欲しいと、子供を放してと懇願する。

 その泣き顔に満足した。

 見ろ、結局全ては自分の思うがままだ。

 自分はこの国で一番偉くなるのだ。

 泣き顔すら可愛いこいつも自分のものだ。

 ガレオはその時勝手にそう決めていた。

「このイケニエ体質め!さあ、大人しくついてくると言え!」

 勝ち誇ったようにガレオは言う。こう言えば見も知らぬ他人の為にルイはついてくるだろう。

 全く理解は出来ないが都合は良い。

「…」

 どうしよう、どうすれば…。

 自分さえ諦めれば、ガレオに従えば戦を回避出来る。

 そんなこと、分かっている。

 優しいテオは、きっと解ってくれる。

 でも、…。

「…その体質については、僕も思う所があるけどね。」

 不意に滲み出るようにテオが現れた。

 ルイを後ろから抱きすくめる。

「全く、僕を一生独り身にする気かい?」

 ひた、と囁く。

 予想の中の一つではあったが、中でも非道い部類のこの手を使ってくるとは。

 本当に目の前の男は愚かだ。

 皇太子が戦に言及することの重みを全く認識していない。

 それに自国と他国の国力や情勢も把握していないのだろう。

 我が国に戦を仕掛けようものなら十中八九こちらが勝つ。

 ましてやルイを賭けてというのなら、一人残らず滅ぼしてやる。

 ルイはそれを望まない。

 だから自分は聞かなかったことにするしかない。

 皇太子と王太子の間で戦という発言は、文字通り宣戦布告ともなりえるのだ。

「君のためなら僕は何でもしてみせよう。」

 テオは力強く宣言する。一国を滅ぼすことも。戦を回避することも。どちらでも。どんなに困難だろうとも。そして耳元で囁く。

「愛してる。」

「テオ様…」

 ルイは抱き締めるテオの手に自分の手を重ねた。目が潤む。

 温かい、優しい手。

「な!兄上!何故!」

 目の前の光景にガレオは唖然とする。

 仕方なく婚約者にしているだけのはずだ。違う、のか?

「ルイを愛してると言っただろう。」

 テオは笑顔でガレオに言う。ルイはその言葉に頬を染める。

「ですからそれは!」

 錯覚だと言ったはずだ。

「錯覚でも構わない。愛しているんだ。」

 テオはよりしっかりとルイを抱き締める。ルイは真っ赤になる。

「良い加減理解してもらおう。」

 テオはふ、と笑う。

「なぜです!そんなトリエの無い女!」

 ルイはその言葉にびくりとする。

「取り柄がないというなら殿下こそ手を引かれるが良い。」

 テオは抱き締める手にぐ、と力を入れる。ルイを安心させるように。

「私にはかけがえのない得難い女性だ。」

 じ、とガレオを見て微笑む。

「っ…」

「それと皇太子殿下、迎えが来ている。」

「迎え?!」

 国からか?!手紙はどうなった!

 鍵が掛かっていたはずの扉が開かれ、男女二人が現れる。

「お前は?!」

「お久し振りですわ、殿下。」

 そこにいたのは、ルイの両親だった。

「魔女め!何しに来た!」

「あらあら、わたくし、残念ながら魔法の才には恵まれませんでしたわ。」

 手先の器用さのみで音もなく解錠したルイの母はにっこりと微笑む。

「お母様!お父様!」

 ルイは驚き、慌ててテオの腕の中から出ようとするが、テオは許さない。

「っ…あの、あの、テオさっ、…殿下…。」

 両親の前でもぎゅう、と抱き締めて離さないテオにルイは真っ赤になりながらも離して欲しいと懇願する。

「うるさい!魔女め!何しに来たかと聞いているのだ!」

 ガレオは激昂する。

「貴方を引き取りにですわ、殿下。」

「何?!」

「貴方の再教育を委されましたの。」

「何だと?!そんな事だれがたのむか!」

「貴方の御父上ですわよ?」

「なっ!…」

「さあ、ガレオくん来たまえ。」

 なかば摘まみ出されるように、ガレオはルイの父に連れ出された。

御義母様おかあさま、ありがとうございます。」

 まだルイを抱いたまま礼を言うテオに、ルイの母はにこりと笑う。

「まだ御成婚前ですもの。御義母様なんて畏れ多いことですわ。」

 認めるとは言ってない、と言外に言われる。

「いえ、いずれ義理の母上に成られる方なのですから。」

「それにしても、敵に塩を送られるとは。」

 テオの言葉をあからさまに聞き流してルイの母は微笑む。

「塩、ですか?」

 テオが聞き返すとルイの母はキラキラの笑顔を浮かべる。

「ええ、必ずや皇太子殿下をルイちゃん好みの貴公子に育てあげて見せますわ!」

「それはっ…。」

 テオは狼狽える。

見定めるなら能力を示せ宣戦布告、と受け取って宜しいのでしょう?」

 ルイの母はキラリと瞳を光らせる。

「いえ!そんなことは!」

 図星だ。未だに認めてもらえないことへの意趣返し、と言えなくもない。ディランには大いに止められたが。

「これエラ。」

 慌てるテオにガレオを馬車に詰め込んだルイの父が割って入ってくれた。

「すまんねテオ君。見込みがありそうな子を見付けるとすぐこれなのだから。」

 ルイの父は困ったように微笑む。

「テオ君は王になるのだから、君の跡は継げないよ?」

「ええ、判ってますわ。」

 笑顔が怖い。その笑顔のまま、ルイの母は退室していった。

 義父上ちちうえは後で怒られるのでは…。

「…少し、距離が近いのではないかな?」

 未だにルイを離さないテオにルイの父は遠回しに言う。

「申し訳ありません、移動魔法で少し体調を崩し、ルイに支えてもらっておりました。」

 テオは軽く微笑むと、ようやく腕を解くが、肩は抱いたままにする。

 ルイは驚いて振り向く。

 確かに顔色が優れない。

「皇太子と話がありましたから。」

 弱味を見せる訳にいかない。そう言って誤魔化す。

「ならば私も退散しよう。ああそれと、娘を守ってくれてありがとう。」

 ルイの父は柔らかく微笑むと部屋を出ていく。言外にまだうちの娘だと言われたが。見送りが済むと、耐えかねたようにテオは椅子に沈む。

 ついでにルイも引き寄せた。

「申し訳ございません!」

 青ざめて何度も謝るルイを抱き締めた。

「謝らなくていい。僕が、勝手にしたことだ。」

 今ルイをこの腕に抱くために。

「ですが!」

 顔色が戻らないテオにルイは涙ぐむ。自分がもっとしっかりしていれば、テオにこんな無理をさせなかったのに。

「君が無事なら良いんだ。」

 ガレオが姿を消していることに気付き、ルイの姿も見えない。

 寮長用会議室が真っ先に浮かんだが、もしもう連れ去られていたら…。

 焦燥から、ノアから理論だけ教わった移動魔法を、ぶっつけ本番で使った。

 学園全体に満たされている魔力に同調してルイを探し、その場に転移する。

 まず精神をその場に固定し、その次に肉体を、そしてそれらを統合する。

 しかし統合がうまく行かず精神と肉体が僅かに擦れた。

 そのための不調。

 何とか統合しようとしているのだが、酷い船酔いのような状態が続いている。

 ノアはいつも簡単に出たり消えたりしているが。

 しかし早くルイのそばに行きたかった。手段なんて選んでいられない。

 間に合って良かった。その甲斐はあった。もう少しで奪われるところだった。

 ある意味、ガレオはルイを良く理解している。自分の身の安全より他者の身の安全。

 そういうところが、何故かルイにはある。

 自分が来るのが遅かったら何と答えていたか。

「…良く来てくれたって、抱き締めてくれて良いんだよ?」

 テオがそう軽口を叩くとルイはテオにぎゅっと抱きついた。

「…助け、にっ、来ていただきっ、ありが、とう、ございますっ…。」

 小さく、でも一生懸命ルイは言う。

 涙で声が詰まる。

 テオが来てくれて、本当に嬉しかった。抱き締められて、安堵した。

 なんて自分は弱いのだろう。

 しゃくり上げながらテオを抱き締めるルイの、その髪を撫でる。

 動かす手と自分の意識の手がぶれる。不快感が込み上げる。

 ぎゅう、とルイが強く抱き締めてくれる。

 するとだんだん、そのずれの幅が小さくなる。

 すう、と肉体と精神が結びつき、症状が治まる。驚いた。

「…ルイも魔法が使えるのかな?」

 さっきまでの辛さが嘘のようだ。

 言い方はとてもおかしいが、まるで魔法のようだ。

「私は魔法は…使えない、と、思います。」

 涙を拭い、困ったようにルイは言う。

 父も母も魔法の才は無い。

 確認した事は無いが、魔法の才が出る可能性は極めて低いだろう。

 とても真面目に答えるルイに笑みを浮かべた。

「でも治った。ありがとう。きっと僕だけに効く魔法だ。」

 ぎゅう、と抱き締める。

 ルイは真っ赤な頬を胸に寄せた。

「良かった、です…。」

 顔色の戻ったテオに心底安堵する。

「…あと、もう一つ、ありがとう。」

 テオは悪戯っぽく微笑む。

「?」

 再び礼を言われ、ルイは不思議そうに見上げる。

「一生、僕のだ。」

「?!」

 にっと笑うテオにルイは愕然とする。

「…聞、いて、いらしたの、ですか?」

『私は一生テオ様のものです!』

 ガレオに言い放った言葉を、まさか聞かれていたなんて。しどろもどろに尋ねる。

「うん。嬉しい。本当に。」

 優しく抱き締める。先にルイのもとへたどり着いた精神。そこへあの科白だ。よろこびのあまり昇天するかと思った。

「あの…ご迷惑では…」

 勝手なことを言ってしまった。

「そんな訳ないだろう?もう一度直接言ってもらいたいくらいだよ。」

 嬉々としてぎゅう、と抱く。もうこのまま城へ連れ帰って挙式したい。

「あの、それは、あの…」

 ルイはますます真っ赤になる。

「お許し下さい…。」

 消え入りそうな声でルイは言う。

「うん、一度聞かせてもらったから。」

 テオの言葉にルイが安堵したのも束の間。

「今じゃなくて良いよ。」

「?!」

「いつかで良い。」

 意外と真剣にテオはルイを見つめる。

「……はい。」

 そんな風に見られてしまうと観念して頷く。そんなルイをテオは大切に抱き締めた。

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