第2章 外伝

第9話 フレイヤとノア 1

 あまり笑わない子供だった。

 感情が無い訳ではない。表情に出にくいだけで。

 父からは愛嬌の無い子供と疎まれた。

 年の離れた兄は母に似て明朗快活な性格だった。

 母はそんな自分を庇って父とは言い争いが絶えなかった。

 今にして思えば、父には打算があったのだろう。

 自分を王家に嫁がせるという。

 生まれた頃には口約束は取り付けていたらしい。


 王子とは何度か会った。天使の様な見た目の王子は適度に優しく、気さくで親しみやすい風だったが、常に笑顔で一線を引かれているのは感じていた。

 王子が適度に仲良くしてくれるので、父の評価が少し上がったのはありがたかった。


 王子が剣を習っているので、自分も習うことになった。剣は好きだ。


 ある日隣の公領に館が出来た。

 文字通り、突然現れた。

 家の者が魔女の仕業だと恐ろし気に話していた。

 近寄らないように言い渡された。


 魔女が見たくて、こっそり忍び込んだ。

 魔女じゃなかった。


「…」

「…」

 庭にフードを被った子供がいた。男の子?

 近寄ろうとすると魔物が現れた。心臓が止まる程驚いたが、多分少し目を見開いた位にしか見えないだろう。当然悲鳴も出ない。

 男の子が手を挙げると動きを止めて男の子の側に行く。

「…ごきげんよう」

 とりあえず危険は無さそうなので挨拶をする。

 魔物を従えた男の子は目を丸くしていた。

「…」

「あなたがまじょ?」

 近づくと男の子は魔物にしがみつく。怖がっている。

「母」

「まものが母?」

「下僕、母、魔女」

「母がまじょ、まものがげぼく?」

 男の子はこくこくと頷く。よく見ると同じくらいの歳の子だ。

「わたしはフレイヤ」

 勝手に入ったのだから名乗るのが礼儀だろう。

「ノア」

 男の子も名乗った。ようだ。

「ノア?よろしく」

 右手を差し出す。おそるおそるノアが手を伸ばす。

「みぎて」

 びく、とノアは手を引っ込め、反対の手をおずおずと出す。

「よろしく」

 まどろっこしくて手を掴む。そういうのが父に怒られるのはわかっている。

 ノアはぽかんとしていた。信じられないものを見たような顔で。

「よ、ろしく?」

 あんまり驚いた顔をするので可笑しくなった。

 少し微笑んだ。と思う。

「フ、レイヤ?」

「うん」

 ノアはまだ驚いた顔で自分の顔を見ていた。


 ノアと内緒の友達になった。

 こっそりお菓子を持って遊びに行くと、来るのが分かるらしく待っていてくれる。

 ノアは見たところ、ここで下僕の魔物と暮らしているらしい。

 魔女も他の人もまだ見たことがない。

 ノアは魔女では無かったが、魔法使いだった。

 迎えてくれるノアと、扉をくぐったことがない。

 外で会って手を繋ぐと部屋の中に居る。

 最初は驚いた。でも何度も来るうちに慣れた。

 内緒だと言ったから、見付からないようにしてくれたらしい。

「ノア、おかしだけ、ダメ」

 いつもお菓子しか食べてなさそうなノアに、今日はお菓子の前に野菜と燻製肉を挟んだパンを差し出す。

「…」

 無言で不思議そうに受け取る。同じものを食べて見せると食べた。

「たべたこと、ない?」

 不思議そうな顔のまま、あむあむと食べているノアを見る。

「…」

 食べ終わって左右に首を傾げてから頷く。

「おいしかった?」

 また左右に傾げてから頷く。

「ならまたもってくる」

 今度は自分で作ってみようか、なんて思う。

 ノアはこくこくと頷いた。

 ノアは今日も魔法を見せてくれた。

 幻の炎、部屋を暗くしてぽっ、ぽっ、と小さな炎をたくさん浮かべた。

 触っても熱くない。ふぅっと吹けば消えずに流れて他の炎とくっついて大きくなる。

 二人で吹いたり扇いだりして、一個の大きな炎になるまで集めた。

 魔法が消えて、部屋を明るくするとノアが微笑わらっていた。

「たのしかった?」

 笑っているの初めて見たかも。

「フレイヤ、楽しそう」

 ノアが言う。フレイヤが楽しそうだから、と。

 いつも言葉が足りないノアだが、フレイヤは何となくわかる。

 ノアも表情の乏しいフレイヤが楽しそうなことがわかるらしい。

「うん、たのしかった」

 魔法って面白い。嬉しくて何となくノアの頭を撫でた。

「!」

 ノアが心底驚いた顔をした。

「いや?」

「やじゃない」

 じいっとフレイヤを見る。

「魔法、もっと使う」

 沢山覚えて見せてくれるらしい。

「ありがと、ノア」

 ノアはまた目を丸くした。

「…うん」

 ノアは撫でた所を触って、頷いた。


 色んな魔法を見せてもらううちに自分でもやってみたくなった。

 魔法は才能が無ければ使えない。魔力という才能。生まれつきの能力。

 自分には無い。前に、ノアが確かめてくれた。

「わたしもまほうつかいたい」

 無茶を言った。無理だと言われるのも解っていた。

「……分かった」

 ノアはしばらく考えた後、頷いた。吃驚びっくりした。

「できるの?」

「…」

 驚いたまま聞き返すと無言で頷いた。

「我もフレイヤ、欲しい」

 誤解を招く言い方だが、フレイヤはわかる。

 ノアもフレイヤが魔法を使えて欲しい、と言っているのだ。

 同じ世界を見られたら、きっともっと楽しい。

 無邪気にそう思った。何も知らずに。


 それからしばらくは遊びに行くとノアは色水を作っていた。

 頼めば魔法を見せてくれるが、頼まなければずっと色水を混ぜたり量ったりしている。

 キラキラと光る綺麗な色の水、何が入ってるかわからないドロドロの変な色の水。

 赤、青、黄、あらゆる色の水がある気がする。

 魔法薬だなんて知らなかった。

 触ると嫌がるので見るだけ。

 行く度に増える色水。


「ノアは、まじゅつしになる?」

 大きくなったら。力のある魔法使いは宮廷魔術師として雇われる。

 ノアの母も、そうらしい。

 ノアが作業ばかりしているので、自然と話すことが多くなった。

「…成らないよ」

 ノアは手を止めると言う。

「どうして?」

 不思議に思う。魔術師は凄いって事なのに。

「全然帰らないから」

 母親がいつも帰って来ないから。まだまだ少数精鋭の魔術師達は忙しいらしい。

「じゃ、なにになる?」

「下僕になる。」

 ふっとフレイヤを指差した。

「わたしのげぼくになるの?」

 フレイヤは首を傾げる。下僕って家来だ。

 友達が成りたいものだろうか?

「一緒に居たい」

 自分とフレイヤを指差す。

 いつも一緒に居たいから。

「じゃあけっこんする?」

 無邪気に何の気なしにフレイヤが言うとノアは首を振る。

「いいや」

 下僕が良いらしい。

 母と王の間に生まれたノアは、子としては認められているが、父とは会った事もない。

 母と父は結婚していない。

 それを知らないフレイヤは、その時は変わってるとしか思わなかった。

 ノアがじいっと見るので、フレイヤは約束した。

「おおきく、なったら」

「うん」

 ノアは嬉しそうに笑った。


 ついにその日が来た。

 緑色に光る液体を差し出された。

「まほう、つかえる?」

 これを飲めば。ノアは頷く。

 ノアがじいっと見る。

「おいしい?」

 一応聞いたらノアは首を傾げた。

 光る液体を見る。ノアが作ったから飲んだ。

 味は、無かった。その代わり熱かった。

 吃驚して出そうとしたが、何故か勝手に喉を通っていった。

 熱い、熱い、熱い。

 喉からお腹へ熱いものが移動していく。

 どくん、と何かが起きる。どくん、どくん、どくん。

 視界が暗くなる。違う、何か、暗いものが、近くに。

「フレイヤ?」

「あ、」

 闇の底から、ノアの声がする。

「フレイヤ?」

 ノアの手が自分の手を掴む。

 咄嗟に払い除けてしまった。闇の中から伸びる手が怖かった。

「フレイヤ、何でぇ?」

 ノアの泣きそうな声がする。

 慣れない視界に混乱した。逃げようとする。

 視界がぐらつく、色んなものが見える。

 色水にも何かが纏わりついている。

 今まで見たこともないような生き物が沢山見える。うごめいている。

 こんなの見えたくない!

 ぐらぐらする視界に転ぶ。

「フレイヤぁ、行っちゃだぁ」

 何かに引きずり戻される。何かじゃない、魔力の鎖が身体に巻き付いていた。

「魔法ぅ使ってぇ」

 手首を掴まれて、何か詠唱される。

 掴まれた手の平に光が生まれ、炎になる。魔法を、使ってる!

 自分の身体に入った熱いものが手の平から出ていくのを感じる。

「あついっあついっ」

「っ大丈夫!大丈夫だからぁ」

 熱いはずがない、幻の炎だ。ノアは必死でフレイヤをなだめようとする。

「いやあ!!」

 熱いと思い込んでいるフレイヤの手に火膨ひぶくれが出来始める。

 精神の肉体への影響か、フレイヤに入った魔力の影響か。

 ノアはその事態に慌てて炎を消す。火膨れも治した。

 フレイヤはそこで意識を手放した。


 ノアは知らなかった。魔力の有るものと無いものが違う世界を見ているということを。

 フレイヤが平気で近付いたのも触れたのも、ノアの強大な魔力が見えなかったから。

 魔力のあるものは、母以外恐れて触れるどころか近付かないノアに。

 だからノアは魔物の下僕と暮らしているのだ。

 ノアはただただ、そんなフレイヤの願いを叶えたかっただけ。

 それだけだったのに。



 荒い呼吸音が続く。

「妙な気配だと思って来てみれば」

 フレイヤを抱き締め、手負いの獣のようになったノアを母は見やる。

「何をしたんだい?ノア」

 更にフレイヤを強く抱き締める。

「お隣は令嬢の姿が見えず大騒ぎだそうだよ」

 今にも噛みつきそうな顔で母を見る。

 母の目には凄まじい魔力が渦巻いているのが見える。向けられれば一瞬で消し飛ぶだろう。

「まぁ良いさ、下僕に見せてもらった」

 その歳でそんな薬を生み出してしまうとは。

 禁忌の薬だ。魔力の無い者に魔力を持たせられるなんて。

 正確には、自身ノアの魔力を他者フレイヤの体内に宿す薬。

 やはり自分の最高傑作だ。と思う。

 しかし、騒ぎは困る。

「その令嬢はどうするんだい?」

 フレイヤは目を開けてはいるが、無反応だ。

 恐怖に、心が焼き切れている。

「フレイヤと、一緒に居る」

 離さない。初めて出来た友達なのだ。

 ずっと一緒に居たい。その為に下僕になると言った。

 結婚しても別れる。自分は父を知らない。母もいつもは側に居ない。

 ずっと一緒に居るのは下僕だ。だから下僕になる。

「なら下僕にするかい?」

 ノアの魔力なら、一生心を縛り付けて思うままに操ることも出来る。

 家に居る魔物と同じように。

 心が焼き切れている今ならなおのこと。

 隣の家から彼女の記憶を消してしまえば、簡単に下僕が一人手に入る。

 一緒に居られるよ、と母は甘い毒を吹き込む。

「違う」

 ノアの魔力が揺らぐ。迷うように。

 下僕は自分がなるのだ。フレイヤが下僕なんて嫌だ。

 下僕は自分の思うままに動く。そこに驚きなんて起こらない。

 フレイヤは沢山驚かせてくれた。

「今帰すのなら、全部忘れないとダメだよ」

 ノアの事を。母は残酷な事を告げる。

 もはや恐怖の源となってしまったのだ。心が焼き切れてしまったのも、ノアが捕らえているから。しかし母はさすがにそれは告げない。

 時間を掛ければ他の方法もあるかもしれないが、既にフレイヤの不在は隣家で騒ぎになっている。時間がない。

「ノアが決めて良いよ。」

 母は人一人を何だと思っているのか、簡単に言う。

「…」

 ノアは迷う。フレイヤを意のままにして側に置くか、自分を忘れさせて帰すか。

 まだ幼いノアには酷な選択。


 途方に暮れるフレイヤの母の前に不意に現れた者がいる。

「フレイヤ!」

 黒衣のローブに抱かれたフレイヤにその母は躊躇わずに駆け寄る。

「お宅のご令嬢かな?」

 艶然とノアの母は笑む。

「はい、はい!」

 フレイヤを大事に抱き取りながらフレイヤの母は涙ぐむ。

「我が庭で倒れていたのだ。」

 何を見たのやら。とうそぶく。

「どこのご令嬢やら分からず、遅くなって済まなかったね。」

 何しろ意識が無くて。ノアの母は嘘八百を並べるが、フレイヤが無事戻って来た母親は気にする様子も無い。

 フレイヤの母はむしろ勝手に庭に入ったことを詫びた。

 目を覚ましたフレイヤは知らない女性にきょとんとした顔で、母に促されて謝ると、召し使いに連れられて出ていった。


 次の日、隣の館はもう跡形も無かった。

 魔女が庭で何かを行い、それをフレイヤに見られたので、移動したのだろう、と邸の人々は言い合った。


 フレイヤは隣の館の事を何も憶えていなかった。


 ノアは母の館に籠るようになり、時折母が請けてくる魔法薬や魔法石を作って過ごした。

 魔法石は魔法を石にしたもので、ノアにしか創れない。

 魔力の無い者でもある程度魔法が使える魔法具だ。

 次もしフレイヤに会えたらと、考えたものだった。

 魔法石を創ってしまうと、後は無気力だった。時折、母に連れられて父に会った。

 言われた通りに魔法を使って見せると、皆が驚愕した。大きすぎる魔力に、大人も子供も魔法使いにもそうでない人にも遠巻きにされた。

 何でも出来たが、特に何をしたいとも思わなかった。

 フレイヤに魔法を乞われていた頃がただひたすら懐かしかった。


 母の館に、ある時異母弟が供と訪ねてきた。

 供とは面識があった。夜に忍び込んで来た事があった。

 特に必要も感じなかったので殺さずに帰した。


「兄さん、初めまして」

 異母弟は兄と呼んだ。警戒を笑顔で包んで。恐れてはいない、警戒だけだ。

「笑うのぉ?何でぇ?」

 警戒しているくせに何で笑うんだ?

 間延びした喋り方はもう癖になった。へらへらと笑うのも。

 フレイヤを勝手に返した母が嫌がるから。

 帰すつもりだった。帰すつもりだったけど。

 ノアは知らない。母はフレイヤが要らない子なら貰おうと思っていた。ノアの為に。

 父親に疎まれていると聞いていたから。

 その場でフレイヤの邸の者から記憶を消すことも考えた。

 しかし残念ながら、報せを受けた父親は早々に下城してフレイヤを探し回っていた。

 父は自分と同じく表情の乏しいフレイヤを心配していただけだった。

 言い争いも心配ゆえ。

 フレイヤの母も魔女を恐れもせずに喜んでフレイヤに駆け寄ったのだ。

 フレイヤは間違いなく、両親から愛されていた。

 ノアの母も母親だった。


 異母弟はむっと笑顔を引っ込める。

「?フレイヤぁ?知ってるぅ?」

 異母弟から微かにフレイヤの気配を感じる。忘れもしないフレイヤの。

 フレイヤと一緒に居たことがあるのだ。

「フレイヤ様とお知り合いでしたか?」

 供が異母弟を制して聞く。

「フレイヤぁ元気ぃ?」

 へらりと笑って聞く。元気なのは知ってる。ずっと見てるから。

 フレイヤに何かあれば、何でもする。

「フレイヤ様は王太子殿下の、元婚約者様です。」

 元気なのは知ってるだろう、と供は知りたい事を答える。

 ノアは驚いた。フレイヤに、結婚相手が居た。自分に結婚するか?と聞いてきたのに。

 元って何だろう?やめたって事か?

 笑みも忘れてじいっと異母弟を見る。

「怖いぞその顔」

 王太子も睨み返す。

「テオ様」

 供が窘める。笑顔で応対してくださいって言いましたよね?と。

「だって見抜かれてる。意味無いだろう。」

 そう言う異母弟にちょっとは賢いと感心する。

 じいっと見詰める。探る。

「…、ルぅ、…イぃ?」

 テオを見て、頭に浮かんだ言葉を呟く。

「やめろよ」

 読むな!と頭を押さえるのが面白い。

 テオとしては初対面の人間に自分の一番の弱味を見抜かれて焦っていた。

「好きぃ?」

 わああっと声を上げて制しようとする異母弟をとても気に入った。


 結局二人が何しに来たかというと、懐柔だった。

 王になる前に味方を増やす。有力なものを取り込む為に。

 もしくは敵対しそうなものは早めに対処するつもりだ。

 破格の魔法使い、味方に取り込むにも排除するにも、早く手を打った方が良いだろう。

「良いよぉ、お兄ちゃんだもん」

 懐柔されてやることにした。面白そうだから。

「やめてくれ本当に」

 ぐしゃぐしゃと頭を撫でられるテオは振り払おうとする。

 自分より少し背が高いのも腹が立つ。

「むしろお前が跡を継げば良いだろう!!」

 テオは恨み言を言う。そうだ、異母兄が居ると聞いて、一番最初にそう思った。

 なら自分じゃなくて良いじゃないか。そうしたらルイと。ルイだって。

「えぇ?めんどぉいぃ」

「お前」

 テオは呆れる。やっぱり自分じゃないと駄目らしい。

 肩を落とす。もう兄さんなんて呼ぶものか。

「ああ、そうだ。今度我々入学するんですよ。」

 ディランという名の供が何を考えてるかわからない笑顔で言う。

 この男はテオ程は読めない。

「ノア様も入ります?」

 何を言うんだこいつ、というテオの顔が面白い。

 入るのも面白そうだ。

「多分、フレイヤ様もいらっしゃいますよ」

「入るぅ」


 もう一度出会い直そう。

 その日のうちに母に言い。次の日には学園に居た。

 規格外の編入生となった。

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