第8話 満員?電車
六月くらいから、久しぶりに満員電車をとことん味わっております。
満員というほどでもないか。
あれよりひどいものを経験したことがあるので、6から7割くらいの人の多さですかね。
気になるのは、終点の駅まで3駅くらいのところで、入口周辺の客がスマホに夢中になって奥まで詰めないため、終点一つ前の駅の客が乗れない、乗りにくい状態になっていることです。
なので、席の前のスペースがスカスカで、客が乗りにくそうに入口でやっと乗るのを見ると、いたたまれない気持ちになります。
スマホをじっと見ているので、奥に詰めない、客が乗れないのを気づけない。
スマホで色々と便利になった世の中ですが、その代償を感じる光景でした。
かと言って、僕を含む他の乗客が一言、詰めてください、とか言うわけでもなく……。
そういうので、自分を責めることはないですね。
常日頃、通ってる作業所の方たちとは、何とかやれてはいますが、張り切り過ぎて色々と人の仕事を、やりますよ~!と言ってやったりすると、障害者じゃない、みたいな声が聞こえてきます。
それも幻聴か現実の声かはわからず、結果、それで自分を責めてしまうことも。
障害者じゃなければそれはそれでいいんです。けれども、何か自分に疎外感を感じてしまう。
騙したり嘘ついたりして、本当に苦しんでる人をいたぶっているように見えているのだろうか、とか、そんなことはまったく考えてはいないのに、それで利用者に迷惑かけているなら、僕の存在って何なんだろうな、と。
それで罪深いだとか、贖罪だとかって悩んだり、そういう思考に捕らわれているので、作品も主人公が何らかの罪を背負い、償うような話も割と書いたりします。
いちいちそんな風に考えてしまう。
前述の電車の場合はなぜそう考えないのか。
恐らく、僕のように気づかなかったり、気づいても言わなかったりする同じ人が、多くいるからでしょうね。
無意識に同調しているからだと。
作業所ではそんな風に思えないのは、独りだからでしょうね。
味方とか、心を通わせる人はいるように思えても、障害者じゃない、と決めつけられていることに、孤独感があるんでしょう。
自分の話しかしない、相手のことを聞かない、そんな僕ですからね。
それも自分で選んだ道です。
生きることは難儀ですね。
些細なことですが……。
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