第6話 献花

先日、衝撃的な事件が起きましたね。

亡くなられた方にご冥福をお祈りします。


僕が気になったのは、亡くなられた方の存在も確かに偉大ではあったのですが、現場に行き献花を捧げた方々のその行動力です。


アニメスタジオが火災に遭った凄惨な事件のときも、ファンが遠方から来訪し、献花を捧げたというのをテレビで知り、そういった方々の思いと行いって僕には到底真似できないなと思ってしまいました。


そもそも、北海道や九州にまでライブを見に行くとか、大規模な会場に行き何万人というファンに混ざって、一個のアーティストのライブを堪能するという楽しみ方が、僕はしたことがありません。


ライブのDVDなどではありますし、身近な友人の応援のために都心の方に行って地下室の会場で爆音に気圧されるということはありました。


その延長線上なのかもしれませんが、僕には名の知れた、あるいはあまり著名ではない方のために、旅費を工面し駆けつけ、献花するという思いや行いを持った人を、心から尊敬しますし、本当にどうすればそんなことできるんだろうなと思います。


それがいざ自分の身内や、友人に起きたら果たして自分にできるのか、歳を取ると友人との交流が希薄になるので、訃報自体遅れて知らされることにもなりかねないです。


僕にできるだろうか。

いや、やらなければならない、という瞬間がやってくると強く思います。


そうした思いや行いは、ご本人たちの優しさや慈しむ心だと思います。

死者に対しての尊重を行動として表すことはもしかしたら、一般的には当然のことなのでしょう。


安易にファンを名乗るのこともできなくなり、自分という存在の小さく拙いものが、最近身に染みてわかってきました。


なんていうか、僕って本当に何も無いなと。


世の中に対して僕が距離を置くことがあっても、少なからず誰かが誰かを大切にするということはあるのだなと、孤独を感じつつ、世間の見えないものの一部を垣間見れた気がしました。


犯人には厳罰をくだすべきです。


ただそれだけの話です。

多忙な中読んでくださりありがとうございます。


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