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from ハヤト
「疲れた…眠い…」
頭がぼっーとする。
長時間外にいることがあまりない俺には地獄のような日だった。
「むり…」
重たい瞼を閉じた
・
『とうさま!』
『駿翔、走っては行けないよ。』
『あ、ごめんなさい…』
『それよりどうしたんだい?』
『あのね!きょうぼく、せんせーにほめられたんだよ!』
『そうか…偉いな』
『えへへ』
大きい背中、到底届かない父のふわっと笑うあの表情。俺はそれが大好きで、何か褒めらたら言うんだの意識で頑張っていた。
『これがほめられたやつ!』
『見せてくれるのかい?ありがとう。
これは…美織、結衣、駿翔、そして私かい?』
『うん、!だいすきなひとってのがてーまでね!ぼく、かぞくみんなだいすきだから!』
時間をかけて頑張って描いた絵は
その時の特別賞になってた。父も嬉しそうにして喜んだたのを覚えてる。この時が1番幸せだった。
・
「…父様。会いたいです」
いつまでも、追いつけない背中を
どうしたら乗り越えられるのか
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