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from リン


「せーの!」


「いただきます」


帰ってきたら葬式場みたいに静かなこの家にわざと明るいテンションで行く僕。きっとふたつのペアはそれぞれ自分の過去を話したんだろうなってすぐ分かった。


綺麗に盛り付けられた料理。

タケルの事だからきっと料理苦手とか嘘ついたんだろう僕わかるんだからね。カコとユウタは前よりは仲良くなってるし、ユアは楽しそうハヤトは何か言いたそうにしてる。ルカもタケルもどこかスッキリしているそんな状態。試しに聞こうか



「ねぇ〜今日のミッションどうだった?」


先ほどまで雑談が少しあったのが綺麗に消えシーンとなる。ほらね、人間嫌なことあると黙るんだよ。きっとこの作戦は成功したってことだ。さすがじん。よく分かって…


「俺らは仲良くなったぞ。な、?松島」


「へ?あ、うん。そうだね」


「今日すごく楽しかったです!」


「俺も楽しかった」


「スッキリしたわ、誰かさんのおかげでね」


「その目で俺を見るな」


あれ思ったのと違う。

みんなの楽しんじゃってる。あれ、過去を伝えたらいっそう荒れると思ったのに。特にルカなんて…。思ったよりも大人なのかもしれないみんなをみて僕は密かに呟く


「なーんだつまんないの」


さっさと次のペアを伝えて僕寝ようかな。

楽しそうな表情なんていらない、僕が欲しいのは苦しんでる姿なのに。


「そっかよかったね!僕もうおなかいっぱいだから残り明日食べるねー。あ、次のペアは明日言うからよろしくー!」


「え、リン具合悪いの?」


カコの優しい言葉をスルーして僕は部屋に戻った。





じん、柊吾。

思ったよりもこの子達、心強くなってるよ。

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