page 35

from ルカ


あの日いた、あの男の子はタケルくんと予想してたのは当たっていたらしい。それにしても、さっき怒った時の顔怖かったわ。。まるで暗殺者みたい。そんなことあるはずないのにね。


「料理が終わったら話そう。」


そう言われて、2時間後料理は出来上がった。

食べる時に温めれば、大丈夫なようにしてリビングになるソファに、向かえになるように座る。


「あの時、何があったの?」


温かいコーヒーを差し出し、そう呟けば話始めた。それを噛み締めるかのように聞く、


タケルくんは、反社側の人間だと言うこと。

師匠を殺したのもハヤトくんを誘拐したのも全部横山家がやったということ。


正直今ここでタケルくんを殺ろせるなら殺したい。師匠の仇をうちたい。でもそう思ったのは一瞬だけ。だってこの人泣いているんだもの


「ルカが、紘さんのこと…師匠って呼んでたのも知ってる。すまねぇ…おれも…ころし…たく…なかった…」


「私は貴方を許すことは生涯ないわ。でも嫌いにはならない。」


「は、なんでだよ」


「だって、タケルくん師匠のこと大好きだったんでしょ?その気持ちがまだあるなら私は嫌いにはならない。話してくれてありがとう。モヤモヤが取れたわ」


ずっと思ってた。

何処かで犯人が生きてるって、こんなに身近にいるでは思ってなかったけど。タケルくん自身の気持ちでやったわけじゃない、きっとお父様辺りに指示されたに決まってる。それはまだ出会って数時間しか経ってないけど分かるの。この人の目は優しいから。



「立花さん、これ荷物頼みます」


「た、タケルくん後はおねがいです…、」



嵐が去るかのように買い物を全部置いていくユウタくんとカコちゃんをみて、2人で困惑したのは話す必要もないわね

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る