page 29
from ルカ
見た目からなんでも出来そうなタケルくんが
料理が苦手と言ったことに驚きを持って数分後。私たちは料理を作り始めた。
初心者でも簡単な物をいくつかセレクトし
メインは2人で、サラダをタケルくんに私はスープを。デザートは…2人で作ろうそう決めて
今メインを2人で作っているところ。手際がいいのか理解力が高いのかどちらにせよ覚えるのが早いタケルくんは下味をさっさと済ませている。
本当に料理苦手なのかしら…?
そう疑ってしまうぐらいに思えてしまう。行けない行けないつい私の悪い癖が出てしまったわ。。
「ルカ、次は何をしたらいい?」
どうやら下味をつけ終わったらしい。
あとやることは付け野菜にするもののカット
それを頼もうかしら
「付け野菜にする、野菜が冷蔵庫にあるはずだから取って切って置いてくれる?」
「お易い御用さ。あ、切り方教えてくれ」
「ええ、もちろんよ」
目を合わせて笑って見せたらまた作業に戻る。そして1つ頭にハテナが浮かんだ。私、タケルくんと初めましてなんかじゃない。どこかで会ってるはず…
スープを作りながら、考える。
思い出して私の頭…タケルくんにいつ出会っ…はっ、思い出した。
あの夏の日、雨が降ってた時
ハヤトくんを助けたことを私がしたってことにさせてきた男の子。あの子だわ。なんで思い出せなかったのかしら…胸がざわめく気持ちを抑えて私は問いかける
「ねぇ、私たち何処かで1度あったことあるわよね?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます