page21
from ハヤト
✎ …
初めて家族以外が作ったご飯は何処か懐かしい味がした。いつも和食が多い宮下家で育った僕からしたら洋食は年に何回かしか食べないので舌が慣れなかったけど、ルカさんが作ったものは前にも食べたことがあるそんな気がする味だった。…初めて会った人なのになんでだろうか、この懐かしい気持ちは。
「ご馳走様でした。」
洗い場に皿を持っていけば、ゆーたがせっせと洗ってた。
「ここに置いとく」
「あぁ」
ぶっきらぼうにそう放つ言葉には何処か優しさを感じた。大丈夫この人は悪い人では無いそう確信したもの確実。
リビングに戻れば、人それぞれ過ごし方が違った。見ていてとても面白い。
「あ、そうだ!!皆に伝えなきゃ行けないことがあるんだった!」
自分の部屋に戻ろうとした時、とても大きい声で放つリン。煩いこのちびガキと思いつつも口に出しては行けないことを父から教わっているもので
「伝えなきゃ行けないことって?」
と聞いた。
「いい質問だねハヤト。それはね…
とりあえず皆集合ー!!!!!!」
・
強制的に集まさせられた皆。
その真ん中でドヤってるリンは、すっと息を吸って放つ。
「これからの話をしよう。」
一気にシーンとなる空間。
それもそのはずいつも笑ってばっかのリンが真顔でトーンも芯が通っている声だったから。
「なんで今…?」
「それは僕の気分~」
思わず松島さんがいった疑問も何となくわかる気がする。まぁここに来て1日も経っていない。それに昨日これからの話なんてしたはずだ。まさか記憶力弱いのか?
「これから1人ずつに過去を乗り切って貰うためにミッションを1個ずつ解決してもらうよ」
「子供が考える発想だな」
「なんかゲームみてぇ…!!」
「少し胡散臭いような…」
「ユ、ユアちゃん!!」
「ドヤ顔で言われてもね。。?」
それぞれが自由に放つ。
まぁたしかに気持ちはわかるそんな気持ちで乗り越えられるものでは無い。そもそもミッションってなんだよと…。まぁでもすんごい目でこっちを見てくるものだから助け舟を出してあげた
「そのミッションってなに?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます