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from タケル


✎…


積み重なっているダンボールを少しだけ整理した後、ふかふかのベットに腰をかけた。


“思い出したくない過去“

リンは何故あの時、過去を言わせようとしたのか。出会って数時間後も経たない子達に話させて何になるのか、そもそもリンは俺らより年上。明らかにショタのあの見た目、分からないことが多すぎる。。とりあえず信用はしない方が良さそうだな。


「思わず、着いてきたはいいもの。

情報が多すぎる…上手くやって行けるか不安だ」


頭に手を置き、先が思いやられることを想像すると、少しばかりゾッとした。


“ピコンっ“


1件の新着の通知。

俺はその相手にため息をついた。…親父からだった。



(昔)


昔から、色んなことを習わせてくれた親父と母さんに感謝はしていた。


今まで習ってきたのは、水泳、ピアノ、茶道、華道、空手、剣道…などなど。学校に友達もできる訳もなく、淡々とすごく毎日。習い事は楽しかったがもっとクラスの子達と遊びたいそう僕は思っていた。


「ねぇ、お父さん。僕みんなと遊びた…」

「ノルマが達成したらな。というより…あの子達のレベルは低い。だから、選ぶのは慎重にしなさい」

「…はい。」


昔から頭が上がらなかった。

いつだって親父は手下から慕われていて、信頼も厚く家族想いではあった。そんな親父を僕は好きだった。まぁ…兄からしたら僕は気に食わない存在だろうけど。


窓の外には、楽しそうにドッチボールしてる自分と同じぐらいの子達。いいなと言う気持ちの中僕は、とある教室に向かうため準備をした。



(今)


「…」


俺は所詮父親の下僕でしかない。

産まれてからずっと、言われたことを守らなければそれなりの罰は当たり前だった。


窮屈なあの家が嫌いで、家出してきたのに。

思い出したくないのになぜ…


「あーうるせぇ、また親父。。くそババアに…兄貴まで。あー!!ほんと、ほっといてくれよ」


ある程度の頻度で送られてくる。

“帰ってこい“のメッセージに嫌気がさしてきた。

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