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それから1時間ぐらい四葉のクローバーを探していた私とリンとユウタくんの3人。少し休憩しよっかと、リンが放った言葉に賛成、疲れた疲れたと曲がっていた背中をグッと伸ばすユウタくん。あ、意外と背大きいんだな…思わずその姿を見てしまった。
「なに、なんかついてる?」
「いや!何も…」
「あっそ、」
建物の中からリンが早く来てよ〜と叫んでいたのを耳で聞こえながら会話をする私達。特に大したことでは無いのに、兄以外の男の人と話すこと自身が苦手な私にとっては怖かった。
「あー!!!僕としたことがー!!」
「わぁ、びっくりした。どうしたの?リン」
「急に叫ぶなよ…うるせぇな。」
「今日ここに来る子達を迎えに行かないと行けないこと忘れてた!待ち合わせ時間に遅れちゃう〜!!」
2人で休憩しててね!僕迎えに行かないとだから!と嵐のように去っていく。えっ…ちょっと待ってよ。いきなり初めましてのユウタくんと2人きりは辛いよ…チラッと顔を伺えば
目線があってしまった。
「自分の部屋の片付けしてくる。あんたも疲れたんだろ?休め」
ゆっくりそういえば、
いきなり迎えに来られたのに荷物もう届いてるとかリン恐ろしすぎんだよなーと独り言をぼやき、その場を後にした。気を使ってくれたのであろうか…だとしたら実に優しい人である。リンがいれてくれたハーブティを1口飲み庭にある花をみた。
・
・
・
「ただいま〜!!カコ、ユウター来て!
紹介するから〜!!」
気づけば夕方。どうやら寝ていたようだ。
リンの声は大きく、2階である私の部屋からでも十分に聞こえる声でそういう。…少し煩い。いや、だいぶ煩い。
広いリビングへと移動すれば、そこには
リンとユウタくん。そして今日初めて会う4人の子達がもう先に着いていた。ソファーに腰掛けたことを確認すれば、リンは一人一人の顔を覗きそして
「今日からここで暮らす全員が揃った!
よーし自己紹介しよっか!」
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