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from リン


✎ …



「…ここどこ」


深い眠りから覚めれば、真っ白い部屋らしき所にいた。どうやら僕は死んだらしい。人は死んだら天国か地獄かにいくときいたけど僕はどっちに行くんだろうか。てか三途の川って本当にあるんだな。視界の端っこに川らしきものがある。多分あれを渡ってきたんだろう


「×× リンだね。君は」


「?なんで僕の名前知ってるの?」


「それは私が神だからだ」


死んでここに来るものの名前はここに書いてあるから分かるんだけどね、本当は。と笑顔で言ってきたこの人は自ら名乗っていたけど神らしい。今まで居ないもの同然と思っていたけどなんか実感ないけどまぁいいか。


「ねぇ、ここって何処なの?」


「ここは、天国か地獄を決める場所さ。

これから君を審査するよ」


「審査で決めるんだね」


「あぁ、そうさ」



思ったよりも軽い感じで審査は進んでいく。

こんなんで分かるのか本当にと思いつつもされるがままやらされる。多分10分ぐらい経った頃、神は少しだけ待っていてくれと言った。僕は天国に行けるのだろうか…いや無理だろうな。他の一般人とは違う、色んな罪を償ってきたそれなりの代償さえもあるはず。多分行くとしたら地獄だろうな。


どこを見ても真っ白なこの空間が少しだけ嫌になってきた頃神は帰ってきた。


「どうやら君はまた死んでは行けないようだ」


「え、どういうこと?」


「そのままの意味だよ。でもただ返すだけなら勿体ないから君には宿題をあげよう」


さっきからこいつ何を言ってるんだ?

死んでは行けないって、僕色んな所で色んな人に迷惑かけたのに…誰よりも死ぬのは僕の方なのに。神様ってやっぱ何を考えているのか分からないし、言ってることも分からない人だ。


「その下にいる人たちを見てくれ」


「え、なにこれ…」


「色んな事で悩む子供たちさ。

君には、もう一度下の世界に行ってもらってあの子たちを救ってもらうよ。…君本当は自分の過去に縛られていて、ずっと抜けられずにいるんだろ?」


「うっ…その通りだよ。

それは出来ない…僕は1度人を殺そうとした身だよ。。?そんな人間に助けることんて。。」


「いいやできるね。この下で悩んでる子達は君と同じ過去を持った子達だ。救えるのは同じことをしている君しか出来ない。ちなみに行かない選択肢は無いからね」



僕にしか救うことが出来ない。

縛られるのが嫌すぎて自分から命たったようなやつが人を救えるのか?冗談にも程があんだろ。。でも神様の顔は真顔だった。あーこれほんとに行かないとダメなんだ。


「分かった。…僕にできるならいくよ」


「そうでないとね。

君のノルマは6人の過去を明るいものにすること。そしたら君の魂は…ってもう下に行ったのか」



急落下していく、これ死ぬんじゃね?

そう思った時にはもう足は地面に着いてた。


「わー、我ながら凄い。えっと最初の子は…あの子か。よし…ねー!そこの君」



本当に起こしてしまった過ちを。

この子達にはさせないように__神様が最後に言っていた言葉を思い出す。



僕は、この子達を守るナイトになる


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