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from 立花ルカ


✎ …


むかしから私は自分の容姿が嫌いだった。

よく絡む仲いい子には美人で羨ましいと言われていたけどそんな言葉を言われるほど整っているかと言われたら違う。顔、体、性格全部がブスすぎていくらメイクやダイエットを心がけていても満足なんて行かなかった。


いっそうのこと整形しようかなとも思ったりした。でも心の何処かで親が悲しむんじゃないかと思って結局出来なかった。…自分の意気地無し。


「私ってほんとに可愛くない。。」


気づけば、庭園が広がる所にぽつりとある椅子にすわっていた。この花のように私も可愛くて綺麗であれば良かったのに。自己肯定感がただでさえ低いのにもっと低くなってしまった。情けないな。。


「おや、お嬢さん。ため息なんてついてどうしたんだい?」


「えっ、あ。。」


知らないうちにため息を着いていたらしい。

どうやらここは目の前にいる和服をきた優しく微笑んでくれた男の人の土地らしい。私としたことが、不法侵入じゃないか。早く出ないと…とてもかっこよくそして美しい人である男の人は私の慌てぷりに笑うと


「大丈夫。ここは私の茶道教室の1部だ。

誰でも入ってもらって構わない。どうだい?少し中に入って茶でも」


あまりにも親切で落ち着く人だったから

お言葉に甘えて入らせて頂くことになった。


この日を境に私はこの男性。。いや、師匠に会いに遊びに来たものだ。人生経験が豊富で、私の容姿について相談したこともあった。


「ルカくんは、自分が思ってるより

凄く綺麗な子だよ。」


今まで、色んな人に言われてきたけど

師匠に言われたのが何よりも嬉しかった。だけどそれはある日突然終わりを告げる。あれは少しずつ自分に自信をもてた時だった



「…師匠?」

「冗談ですよね??」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」



いつも通り会いに行けば真っ青に倒れ混んでいる師匠の姿。誰かにやられたのであろう。部屋は荒れていた。これからどうやって生きて行けばいいのだろうか。




「…リン。頭痛いわ。頭痛薬ある?」


「え。大丈夫?あるけど…」


心配そうにみるのは私を見かけてこの館に連れてきてくれた張本人である。頭痛薬を渡され飲んでいたら


「そういえばお師匠さんが亡くなって何年だっけ?」


「…4年よ。」


「そっか」


師匠が亡くなって昨日でまる4年

まだどこかで、お茶を立てているのではないかと思ってしまう。貴方に会えるなら会いたい。そう思えばまた、痛くなる頭痛。あの時の映像がフラッシュバックされている。


「ルカ、無理しないでね」


「え?」


「ほら、きっと皆もルカ居ないと喧嘩収まらないし心配するでしょ?」


“みんなのお姉さん。無茶したらだめー!“

ゆっくりしてなよ と珍しく肩をぽんとしてくれたリンはその場から立ち去った。


「みんなのお姉さん。。か」


私は、あの子たちのお姉さん敵ポジションにいられるのであろうか。

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