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from 藍沢ユウタ


✎ …


「ルナ、いじめてるってほんと?」


「え?やだ。ユウタ私がいじめてると思ってるの?」


「思ってないけど。。なんかそんな情報が入ってきたんだ」


「思ってないのにそんなこと聞いてくるなんて酷いなぁ〜。そんなに信用ない?」


「っ!!信用してる。決まってんだろ。。」


「そんな必死に笑。分かってるよ」


最後に笑顔で会話してたのはこれが最後だったけ?なぁ、ルナ。なんでお前いじめなんてやったんだよ。俺にはずっと分からないことがあるんだ。君の事を1番知っていたはずなのに。



昔から泣き虫で、ずっと俺の側から離れなかった幼なじみであり彼女であった“ルナ“を失ったあの日から俺の人生は変わった。あの時謝っていれば、あの時俺が折れていたら…今更考えていたって戻ってくるわけが無いのにずっとこうだ。俺が悩んでいればいるほど、大切な人は愛想をつかして素っ気なくして消えていく。慣れていたはずだったのに、ルナだけは失いたくなかった。それぐらい大好きで大切だったのに俺のせいでと言っても過言ではない 目の前で君を失った時、俺はそれならばもう大切な人など作らない。もし出来たとしても悩むぐらいなら捨ててしまえばいいのだと。あえて嫌われていれば、失われた時の感情は薄いだろ?自分でも性格悪いなんて分かってるし自覚してる。でもそう思ってないと自我を保ってられないんだ。


そういえば別れる前に言われたのはルナが言ってた。



「ユウタって表面しか私を愛してないよね」



いつも通り笑顔で言う彼女ではない。

初めて見る顔でそう言った。全部を含めて愛しているのに不安にさせていたのかもしれない。そう考えたら申し訳ないことをしたと今では分かるのに



「ユウター。顔怖いよー?」


「リン…」


「また思い出したの?もー本当にユウタは」



“ばかだよね“と、笑いながら隣にいてくれるリンは “大丈夫だよ。もうその子はいない。君を縛るものはいない“ と言ってくれた。



俺はいつまで経っても ルナ という

存在に縛られている。抜けらないこの地獄のような紐に。




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