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from ユア
「さ、自己紹介もすんだ事だし。これからのことについて話そうかなぁ」
ひと通り笑ったあと、リンはそう言って私達一人一人を見てそう言った。気になることは沢山ある。
なんで、ここに連れてこられたのか
年齢も性別も違うのに。ましては自分よりも幼いであろうリンと名乗った子に連れてこられたのも全部気になる。
「その前に、気になることあるんだけど聞いてもいい?」
「うん、いいよルカ〜なーにー??」
「私達は何故ここに連れてこられたの?」
「わぁ、いい質問!まぁ、すぐ言おうとしたんだけどさぁ。やっぱ気になるよねぇ」
首をコクコクと頷きながら、流石ルカだね。着目点がちゃんとしてる!と蔓延の笑みで言えば、一呼吸をし言った。
「僕がみんなを連れてきたのはたったひとつだけ。過去からもう抜け出して欲しい。その手伝いとして僕がいる感じ〜!!」
「過去ってなんだよ」
「過去は過去だよ?ここにいる人たちは少なくとも人に言えずに悩んでる過去を持って今いるよね。現に過去って何?って聞いてきたユウタだってあるでしょ?…思い出したくない過去とか。。さ!」
俺にはねぇ…よ。
と、ぶっきらぼうにいうユウタくんはどこが子供ぽく見えた。
…思い出したくない過去。。か
今でも鮮明に思い出せる。憎くて、辛い過去が脳内にフラッシュバックした。
頭が痛い。
思い出したくない。殴られ蹴られ、真っ暗の中閉じ込められた放課後。もうその人は居ないことは知ってるのに。なんで、、。
「…ね、大丈夫?」
「へっ。。!?私ですか…?」
「うん、君。顔色悪いけど」
心配そうに声をかけてくれたハヤトくん。
綺麗に揃えられた前髪からチラッと見える目はとても優しそうだった。
「だ、大丈夫です!」
「ならいいけど、、。無理しないでね?」
微笑んでこちらを見れば、リンに今後の予定を聞いたハヤトくん。リンは、今言うから待ってよ!とぷりぷりしながら怒っていた。思わず可愛くて心の中で笑ってしまったのはここだけの秘密。
「今後の予定はね〜。まずは、、
みんなが思い出したくないその過去を言おっか。」
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