ショートショートっぽいもの
よねちゃんなのね
第1話 書けなくなっちゃった
「書けなくなっちゃった」
と、彼女は言った。ただ正確には、自分がグッとくるものを書きたくて仕方ないのに、思いつかなくて頭が真っ白で何も書きはじめていない、というべきだ。
彼女を待っている者達がいる。それは、彼女の空想の中に住む住人達だ。姫もいればタヌキもいる。人魚もいれば空の雲もいる。
彼らはそっと待っている。遊びながら、待っている。
「書けなくなっちゃった」
彼女がため息をつくときとは、空想の住人達が秘密基地で遊んでいる時なのだ。
ショートショートっぽいもの よねちゃんなのね @yonechantokakuyo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ショートショートっぽいものの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます