第21話 新たな能力の詳細
色々と面白い事が起こってるよ。先ずは職能だな。【
【
うん、何故か危険に敏感なのね。まあ、悪い事じゃないよな。危険回避は大切だし。次は、補助技能か、そう言えば【聞耳】の性能がおかしかったよな? 簡易説明だと十メートルなのに、セダンさんとユリアさんのチョメチョメ声は二百メートルは離れてた筈だけど。もう一回、詳細を確認してみるか。
【聞耳】
三百メートル離れた小声も聞き取れる、生き延びる為の丁稚の特殊技能 ✱
ん? 前に確認した時は無かった✱マークがあるな。ポチッとな。
✱とかく子供というのは大人の秘密を知りたがるものである。よって、アノときの声は千メートル離れても聞こえるのだ。
聞こえるのだ。じゃねぇよ。何なんだ、この技能は。コレは困ったぞ。俺はミナに嘘を
よし、気を取り直して次だ。
【危機管理】
初めて訪れた場所で自動で危険察知を発動する。また、行動を起こす前に何が危険かを診断する事が可能。
おお、コレも凄くいい技能だ。さすが、丁稚【でっち】よりも上の立場だな。次は技能だな。
【
強の上位技能【
えっと、強よりも剛の方が上位なんだな。
【剛力】
自身と任意の相手の力を三倍にする。持続時間は任意で設定可能。(戦闘終了後五分〜一時間の間)但し、戦闘前は指定出来ない。
【剛健】
自身と任意の相手を逞しく健やかにする。強健の上位互換で、あらゆる病が逃げだす程の強さを持てる上に、タフさが上がる。
【剛壁】
壁の強度を極端に上げる。強壁よりもより強固に壁を固くし、その強さは竜の体当たりにも耐える程になる。強度指定は出来ないが、完全防音になるため、あの娘とのチョメチョメを楽しめる。
【強陣】
拠点強度を二倍に上げる。範囲指定された拠点に侵入者が入れないように強度を上げる事が可能。
フムフム、剛壁の最後の一文はともかくとして、これはもう超人と言ってもいいんではないだろうか。俺はミナに全てを包み隠さずに伝えた。
「凄いね、ナゾウ。でも、聞耳のその能力は出来たら封印してくれたら嬉しいな。そ、それと、そういう事をする時は剛壁を使用してくれたら嬉しいかな……」
顔を少し赤くしながら世界一可愛いミナがそう言うので、俺は
「ココに、聞耳の余分な能力を封印する事を、このナゾウの命にかけてミナに誓います。更に、ミナとイチャイチャ出来る様になったら、必ず剛壁を使用する事も誓います!」
と宣言をした。ミナは有難うと礼を言ってから、自分の能力を説明してくれた。
【家事職人(中級)】
家事見習いを脱してそれなりに家事をこなせる様になった職人。恐らく料理の腕が上がった筈である。
筈であるって…… この詳細を書いてる
【衛生】
服や体、体内、飲食品の汚染を無くす。体内に巣食う病巣を無くす事が可能で、飲食品は腐っていても腐敗菌を無くす為に新品になる優れた家事の補助技能。
【加熱】
手で覆った物を加熱出来る。触れる必要があるが、手で覆い、念じれば任意の温度に加熱可能。本人は熱くない。
【醸造】
素材があれば収納内で醸造可能。大豆があれば醤油を、米や小麦、トウモロコシ、芋などで酒を醸造可能。自動補正によりその素材で作る最高の出来になる。
もう、衛生って回復魔法だよな? 病巣を消すってどうなんだ? それに腐っていても新品にするってどうなんだ!? とんだビックリ技能だな。加熱も凄いな。本人が熱くならないなら、電子レンジみたいな使い方も出来るのかな? それにお酒はともかく、醤油が欲しいー。大豆に代わる豆がこの世界にあるなら早急に探さないといけないな。
【風呂】
日本の風呂をどこでも作成可能。壁で隠せばプライベート空間に早変わりだ。それに剛壁をプラスしたら……
【拠点認定】
範囲指定で拠点を確定出来る。現在可能な範囲は五メートル✕五メートルだが、使用して熟練度が上がったり、レベルが上がれば範囲は広がる。弱いモンスターや人は勝手に入れないが、それなりの強さの者は入ってきてしまうので、強陣を併用する事を強くオススメする。
うん、何かわからんが俺とミナの相性が抜群なのは分かったよ。でも俺もミナもユリアさんと同じレベルになったけど、数値的にはユリアさんよりも高いな。と、それよりもミナを褒めないとな。
「ミナ、凄いよ。俺よりもミナの方がチートなんじゃないか? それに生きていく上で便利な技能ばっかりだし。ミナが一緒に居てくれたらもう生活に困る事なんてないな」
「エヘヘ、それは言い過ぎだよ〜。ナゾウだって凄いよ。剛健があれば衛生要らずみたいな感じじゃない。それに、強陣! 凄いね、私の技能とリンクした感じだし、嬉しいな」
くぅーっ、誰か俺とミナを今すぐ十八歳にしてください! そしたら直ぐに結婚しますから! 一生幸せにしますからっ!
俺は心からそう願ったけれども、その願いが叶う事は無かった。まあ、しょうがない。
「それよりも、ミナ。ダンジョンを出てアランの護衛で隣国に行ったら大豆と同じ様な豆が無いか探そうな!」
「うんうん、私もそれを思ってたの! 醤油があったら更に美味しい料理を作れるから、絶対に探そうね!」
こうして、二人の気持ちが一致したところで、今回は新たな技能をふんだんに使い、安全に寝る事にした。相変わらずミナとは抱き合って寝ているが、俺もだいぶ理性が成長したようだ。
最近は悶々をかなり抑えて眠れるようになったからな。
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