第10話 勢いで言ってしまったケド……
「……って言ったのはいいけど何すれば良いのかな?」
「知らんよ。美波が勝手に行動したんでしょ。それで何があったの?」
美波は星華に昨日の夕飯中考えていたことを話した。
「さすが、お人好し……。まぁね、確かにそれはミナミが可哀想だものね。じゃあまずは相手を知ることから始めたら?図書室とかここあった気が
トントントン。
星華のお話中だったがドアをノックされたので星華がドアを開ける。
「どうかしましたか?」
初めて見た気がする男性がドアからこちらを伺っていた。
美波は急いで服装を整える。(整えたのは主に髪の毛だけだが)
「初めまして。アーロでーす。昨日は仕事で留守だったんですけど俺も一応副団長やってますのでご挨拶に伺った次第でーす!」
チャラい喋り方だと思いながらアーロの自己紹介を聞いた美波はちょうど良かったと聞こうと思ってたことを聞く。
「初めまして。ハニール・ミナミです。あの早速なんですけど図書室の場所って教えていただいても良いですか?」
「俺には敬語じゃなくてもいーんですよ。図書室はC棟の2階の……俺案内しましょーか?」
話し方はなかなか独特だが悪い人では無さそうだ。
♦︎
「うゎぁ。広いー!」
アーロに連れてきてもらった図書室はとても広くどんな本もありそうだ。
……地震が来たら本ドドドーっと落ちてくるけどね。
早速美波は図書室を研究し出した。
初めての図書室は本の置き場が分からないのでまずは一周まわるのである。
小説、古典、哲学、経済、伝記…
ひとつの本棚に美波はお目当てのコーナーを発見した。
『自然・災害』
まずはこの世界の災害情報について頭に入れないとやっぱり落ち着かないのだ。
"毎日災害"と書かれた1番スタンダートっぽい雰囲気の防災本を手にとってパラパラと読む。
……大雑把には理解した。
どうやら
地震、台風、豪雨、台風や豪雨によって起きる土砂崩れ、津波さらには火山まであるので火山噴火も可能性はあるみたいだ。
……マジか。
さらにはこの国はいや、この世界は防災対策が驚くほど遅れているように感じた。
防災関係の本もこの"毎日災害"というなんとも不気味な題名の本ともう一冊しか無い。『自然・災害』のコーナーがあるわりにはほとんど『自然』を扱った植物図鑑とかしかないのだ。
建物の耐震基準は全然日本に比べて低そうだし、防災訓練もやってなさそうだ。("毎日災害"ともう一冊ある防災本が"避難訓練のススメ"だった)
あの愛用防災グッズまでとはさすがに言えないが身周りの防災対策をしなければと美波は走り出した。
_____
10話まで読んでくださりありがとうございます。
知りたい防災対策とか(地震の対策とか)ありましたら是非コメントで教えてください!
ちなみに美波の愛用防災グッズがあれば3日かん生き延びれるみたいです。
★や♡やフォローもよろしくお願いします!
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