1日で読み切れるが、とても満足できる文字数。
また、完結してる点でも安心して読み切れる。
勿論作品内容はここ最近見てきた中でもピカイチ。
相容れぬ魔族と人族の戦争に終止符を打つ為、奔走する勇者の物語。
などと言えば聞こえはいいが、実際は己の愛する女性を救う為に、長きに渡る戦争を終わらせただけ。
自己満の為に平和を望むことで、決して全ての人が救われるものでは無かった…
だから勇者は葛藤するし、折り合いを付けていく。
人間味溢れる悩みを持つ中で、己の信念を貫き通した勇者を応援したくなっていった。
本来めちゃくちゃ重い話なんだけど、序盤の愛憎劇から終盤の和平まで掛けて、ギャグシーンも多くて楽しめた。
これ程の作品が地に埋もれているのは勿体ない。
このボリュームで完結的に纏めたのは凄い。
内容としてもダラダラ長引かしていいものではないからこそ、本当にスっと終わって後味が良かった。
是非、一読して欲しい。しっかり自業自得のヤンデレで愛おしいです。