第24話 説明会
さてさて。確か校長先生はこの場所で寮の話やら学園の話やらをするって言ってたよな。
(お、何だ?)
突然、ザワザワし出したので、その方向を見てみると、数人の先生らしき人物達がやってきた。
ユナは静かに奥に控えてるな。
って、いつまであの子に目がいってんだ。
(中身は30歳のオッサンが何を若い子に興味しめしてんだ。アホらしい。)
っと思ったが現在は13歳だしなぁ。
お?一人出てきて静かに口を開いた。
「現時点でここに集まってる、見事試験を突破し今日から我がグロリペンス学園の生徒となる皆さん・・・。改めておめでとうございます。私は、この学園の学園総主任をさせて頂いています、ビルゲ=トーマと申します。以後お見知りおきを。」
(パチパチパチ!)
俺の周辺の生徒達が突然拍手をし出した。
マジか。ここは俺も流れに乗って一緒に拍手をしとこう。
(パチパチ。)
「では、クラスの説明と寮の説明、それに学園全体の説明をしたいと思います。」
(パチパチパチパチ!)
こうして学園総主任のトーマ先生による説明会が行われた。
30分後・・・ー
(終わったー。)
マジメに話を聞いてこの世界に転生してから、久々に疲れた気がするわ。
他の生徒達もよく立ったまま静かに話を聞けるもんだ。
ちなみに、内容はこうだ。
・寮は一人一部屋として、男子は男子寮、女子は女子寮へ。
・基本的に時間に制限はないけど、外出は夜はダメ。
(まだ13歳だし当たり前だろうな、)
・学園にはこの競技場を含め色々な場所があり生徒、教員は全てにおいて自由に使ってよし。
まぁ簡単に言ったら前世にあった高級ホテルと高級旅館が合体した感じだな。
(もはや最高の家だよ。)
そして最後にクラス。これが俺的には一番重要だと思ったな。
クラスは大きく5つに分けられてるみたいで、S、A、B、C、Dクラスとあるみたいだ。
上から順に魔力の量や五行属性の強さによってクラスが違うみたいで、試験での結果で新入生は振り分けられるらしい。
ただ、一番下のDクラスになったとしても、成長過程でどうなるか分からないし、魔力量とか五行属性の強さが変われば、クラスも上がっていくみたいだな。
(まぁ、俺的に平和に卒業できればどうでもいいけど。)
だいたいこの三点がトーマ先生の説明してくれた内容だ。
まぁ、この内容をきちんと聞いただけで理解しているのは新入生でも俺くらいだろうな。
なんせ、外見は13歳、中身は30歳の経験豊富なオッサンだからな。
他の新入生は外見も中身も13歳。
まぁ、そこは気にしないでおこう。
ってな感じで説明が終わり、俺達新入生は名前を呼ばれた順に振り分けられ先生達に着いていくことになった。
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